実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/02/25 (日) 18:00
オスカー・ワイルドの「サロメ」は昨年7月にすみだパークシアター倉で上演された無名塾の公演(演出:江間直子)も観ており、その舞台も素晴らしかったが、今回の獣の仕業による公演はそれを上回る濃密で、まさに一瞬も目を離せない、息を詰めて観入る舞台だった。
まず驚いたのが森鴎外の翻訳を使用していることだ。鴎外がこの作品を翻訳していたことなど全く知らなかったのだが、調べてみると鴎外のものが本邦初の翻訳なのだという。
そして劇場が〔シアターバビロンの流れのほとりにて〕だ。サロメの舞台となっている土地とも重なり、まさにうってつけだ。ただ、最寄駅からの距離が遠いのが難点だが、2,500円というチケット代を考えれば多少のことは…、と思いつつも冷たい雨が降っているとなればやはり辛い(笑)。
この公演の完成度の高さは、一にも二にもサロメを演じた雑賀玲衣の圧倒的な演技によることは誰も口を挟めないだろう。ただそれが素晴らしすぎるが故に作品全体としては多少の減点要素ともなるのだが…(それで★5つにできなかった。後述)
【後日、詳しく追記予定です】