白鳥先生と過ごした2日間 公演情報 白鳥先生と過ごした2日間」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-11件 / 11件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    身の回りにある現実的な問題に向き合い、丁寧に描かれているとても良い舞台でした。
    自分自身がそうであった事柄についても「そううまくいけばいいけれど…」というラインではなく、現状から一歩進めたような塩梅が腑に落ちるようでした。
    あまり広い舞台ではなかったですが、役者さんの演技や舞台美術も相まって2時間ずっと集中していられました。おばあさんが階段からはけていったり押し車に体を預けるシーンではこっちまでハラハラしていたり。
    enjiさんは来年もせんがわ劇場での公演とのことで本当に楽しみです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    前回観た時とはかなり改変されていたけど、ヒューマンドラマの本質的な所は変わっていませんね。大いに楽しめました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。
    表層的には、演劇(虚構)としての面白さ可笑しさの中に、現代日本の課題を点描して物語を紡いでいく。日本のどこかにあるような情景を立ち上げているが、必ずしもリアルではない どこかずれているといった印象だ。過度に感情移入させることなく、物語として楽しんでもらう、そんな娯楽性を感じさせるが…。

    シャッター商店街となった一角にあった白鳥鮮魚店が舞台。日本語教師のボランティア、そして外国人を自宅に住まわせ共同生活をしている白鳥亀子、そして久しぶりに実家へ帰ってきた次男 香魚夢の親子を中心に巻き起こる人情劇。そして 驚かされるのが舞台美術。劇場内には日本の原風景が、そして個性豊かで人情味に溢れた人々が生き生きと描かれている。

    同居人が外国人という設定であるが、別に外国人である必要はない。家族ではない他人---街(地域)の人々との心温まる内容でも物語は成り立つ。夫婦で魚屋を営んでいたが、夫は8年前に亡くなり妻(亀子)が一人になった。息子たちは家から離れ、今では ほとんど帰ってこない。切実さと可笑しみが切り取られた光景がそこにある。この独居(老人)問題だけではなく、色々な課題を投げかけ 観客それぞれが抱く思いに寄り添う(共感を得る)ような描き方だ。

    当日パンフに脚本・演出の谷藤太 氏が「古き懐かしき昭和の香りがそこかしこに漂っています」と書いており、まさしく郷愁を思わせる作品に仕上がっている。観応え十分。
    (上演時間1時間55分 途中休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は、シャッター商店街と化した鶴吉商店街、その街並みとその一角にあった白鳥鮮魚店。大漁旗、電柱に電線、スナックの看板など懐かしさと活気、そしてシャッターが閉まった店先が並ぶといった廃れ寂れ、その両方の面影・光景が同居している。この作り込まれた舞台セットを観るだけでも価値はある。

    白鳥家には3人の子…長女は幼い頃に交通事故死、長男は行方知れず、そして主人公とも言える次男 香魚夢(中学校の英語教師)である。そして鮮魚店の主(あるじ)であった父は8年前に他界し、店は廃業し 母は地元で日本語教師のボランティアをしている。香魚夢は大晦日に帰ってきて、実家の様子と母の生活環境の様変わりに驚く。実家に住んでいる外国人たち、仲違いしている母と娘、認知症の母と息子、引篭もりボランティアなど個性や背景が区々の人々を面白可笑しく描き、日本のどこかにあるであろう風景を描き出す。また舞台技術としても、背景の壁に 月や雲といった情景を映し出す。

    同時に、今の日本が抱えている課題・問題でもあり、どこか共感してしまうであろう話が描かれている。切実なコトを優しく労わるような紡ぎ方をしており、人間関係の妙---人情味溢れる結末は劇団enjiらしい。物語は大晦日から翌年の夏祭り迄の半年間、その間に香魚夢の心境の変化---その最たる出来事が、姉を事故死させた本(犯)人との対決。

    同時に、教師としての自信喪失からの再起と自分の娘との関わり方を模索する。公演は、商店街等の人々の群像劇であり 1人の男の成長譚でもある。ちなみに タイトル「白鳥先生と過ごした2日間」は、鮮魚店の跡を継がなかった息子の教師ぶりを 父が亡くなる最後の2日間ずっと授業録音(テープ)を聞いていたこと。親の心情がしっかり伝わる逸話。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    enjjiは今回で3回目、3年連続の観劇でした。
    毎度、心温まる作品です。
    それにしてもこの劇団の俳優人の演技力には
    いつも感心します。
    お客さんは高齢者がメインですが、もっと若手俳優は
    この劇団の舞台を観て勉強してほしいものです。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても心にしみました。本当によいお芝居でした。皆がそれぞれに問題を抱えていながら、でも、前向きに生きている。とても心強くそして、優しい気持ちになりました。今回で2作品目の観劇でしたが、心に響く素晴らしい内容だったと思います。優しい時間ありがとうございました。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    基軸は説明通りの
    疎遠にしていた息子と母の再開なのだが
    閑散とした商店街を舞台に
    様々な再生を見せてくれた
    良き舞台でありました
    二時間強で全席自由

    ネタバレBOX

    舞台セットが
    なかなかに凝っていて
    古くてデカイ蓄音器とか
    いい感じで雰囲気を出していました

    受験を念頭に成績UPを目指した授業をしていた主人公
    =舞台の元魚屋の次男坊教師
    卒業した生徒が自殺してしまい
    消沈して久しぶりに実家に帰ってくると
    魚屋であった家は日本に住んでる外国人の
    生活支援NPO団体の拠点となりて
    二階の住居には外人さんが母と住んでたりして
    次男坊とまどいます・・・(父は他界している)
    ブラジリアン商店街としての再生を目指して
    近くの大型商店さんに対抗しようとしているのですが
    それを担う外人さんらも
    いろいろと問題を抱えていて
    それらの話を展開していき
    ラストは無事に商店街主催の
    ブラジリアンマーケットを開催して
    大団円での〆となります

    親子の問題やら
    引き籠りに不登校にと
    いろいと出てくる難問に
    無理しなくてもいいんだよ
    出来ることからチョットずつ
    行動していこうっていう
    優しい目線の話の作りが良かった

    まぁ問題出そうとすれば
    不法滞在や薬物とかまで広げられる
    だろうがバランスよく話は纏めていました

    タイトルは主人公教諭の亡くなった父親が
    次男坊の授業を録音したテープを聞いていた日数でした
    因みに兄は失踪していて
    姉は亡くなっている設定で・・・・・
    その姉の死亡は交通事故で
    次男坊が駆け出したのを追っての事故で
    轢いてしまったドライバーは
    主人公宅に関わって
    いろいろと尽くしてくれる有能な人で
    なんともな雰囲気を出していました
    善良な方で好感のもてる設定でしたわ(^-^)
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    母親が精力的に生活しているのはとても喜ばしい事なのだけれど、久しぶりに帰ってきた息子の目線で観ると妙な距離間を感じてしまい気になってしょうがない
    主演の親子以外にも二組の親子が描かれ こちらも凄く気になるし、気になる人物は他にも
    様々な問題や悩みが渦巻き、実は重い空気に包まれても全くおかしくないところ、明るい外国人たちの存在もあって笑いまで生まれるという、こういう描き方もあるのだなぁと
    痛みは痛みとして、それでも生きていかなきゃならないのなら・・・
    いろんな人達の“これから先を生きていく”その姿を見届けることが出来て良かった!

    先月自分も帰省し、親の相変わらずな部分に安心したり、老いが進んでいる部分に心配したりと様々な思いと対策を持って東京に戻って来たので、とても心惹かれるシチュエーションであり、思いのほかバリエーション豊かな作品であったと思いました

  • 実演鑑賞

    面白かったです。

  • 実演鑑賞

    日本人が演じる外国人は、眼もあてられないものが多いです。
    この公演でも。特にブラジル人なんかは、かなりねえ。
    それを思えば、「福子、~」の軍人はかなり良かったんだなあ、と。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

     単に鑑賞するという作品ではなく、提起された問いを持ち帰って深く考えさせる作品。観るべし! 華5つ☆

    ネタバレBOX

     大切な人を喪った痛みが、交錯する是々非々が各々の当事者の心とその存在の内に深く更に深く、時々刻々深化しながら己を苛み、魂に錐を揉み込む。そのような工程を通して過ぎたことは過ぎたことと端的に自認すること、止まっていた時間の無制限な反復運動から脱し事実を事実として受け入れ新たな人間関係を構築してゆく者がいる。償い切れないと誠心誠意を尽くし続ける者が居る。実は本当に悪いのは自分だと勘づいているから直接に大切な人を奪った当人として辛く当たる者がいる。だが、その大切な人を永遠に喪った原因を作ったのは、辛く当たる自らであるという欺瞞を克服してこなかった己自身に対する防御は、恐らく娘を不登校に追いやる原因の一つであった。そんな人々を繋ごうとする者も居る。互いに生き、生活をしている。こんな当たり前を是認できない関係があった。そのような関係が永遠に続くことは果たして無辜の者の逝去に対して如何なものか? そんな視座から描かれた作品ではない。寧ろそれぞれの登場人物が、己の置かれた位置で切歯扼腕するさまを丁寧に掬い上げて提示することによって取返しの付かない問題に如何に対処し得るのかを観客に提示してくれる作品である。各々肝を据えて観劇すべし!
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    厳しい内容を暖かく、かといって甘すぎもせず、いい塩梅で描く。enjiの舞台はまだ数本しか観ていないが、本作が一番好きかも。

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