実演鑑賞
満足度★★★
よくわからなかった。いや、ラストの混沌と狂気を演じた芝居の凄さはひしひしと感じた。
ブラックコメディとの事で、割と笑いがあったが自分はほとんど笑えず。
ただ、環境により形成されたマインドはそう簡単に変わらないよなぁ、平和な世界なんて夢かなぁ、なんて考えた80分だった。
実演鑑賞
満足度★★★
出演者が3人でセリフが膨大な海外の現代口語劇(原作:デイヴィッド・アイルランド、翻訳:小田島創志、演出:大澤遊)。
劇場主でもある男性演出家(前田一世)の手配で、新進の若手女性劇作家(椙山さと美)が人気男性俳優(池田努)と初顔合わせ。彼は彼女の芝居に主演するのだ。明らかに男性2人が優位にある関係性だが女性は全く尻込みせず、全員が正面からぶつかり合う。
役人物の思惑を細やかに踏まえつつ戯曲の要請(明確な意図)にも応える必要があり、臨機応変に柔軟に、でも結果的には緻密に組み立てる演技が求められるのではないか。俳優は大変だったろうと思う。
胸襟を開き本音で語り合うことは美化されがちだが、他者を尊重し思いやる姿勢が不可欠なのだと改めて確認。誰かを傷つけるぐらいなら黙るべきだ。
男性2人は「(戯曲には)歴史が大事」等とたびたび口にする。人間(の歴史)を軽々しくネタにして作品にし、食いぶちを稼いだり名声を得たりするクリエイターのなんと多いことか。私自身、このことには敏感でいたい。
※車椅子で伺い(私は自力で階段の上り下りができます)、劇場の方々に心尽くしの対応をしていただきました。今まで公共劇場しか経験していなかったけれど、本多劇場グループの小劇場公演なら安心して観劇できると思いました。付き添いの家族も助かっていました。本当にありがとうございました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白くて怖くて…な芝居でした。
様々な差別が複雑に絡み合い、差別する側とされる側が目まぐるしく入れ替わり…。
自分の中に、差別はないのか、という問いを突き付けられた芝居でした。にしても、あなた達、怒りが激しすぎでしょ…少しは落ち着いて人の話を聞きなさいよと、言いたくなる…
実演鑑賞
満足度★★★★★
台詞量が多くてテンポが速いのにとちることも無く演じられる凄さを見てほしい。
3人共演技力も声量もあるので圧倒的な迫力の舞台でした!
実演鑑賞
満足度★★★★★
怒涛の会話の応酬。
自分の信念・信条がNO.1で他人の思考には「配慮できるよ」と思っている3人が
本音と建て前を行き来して、他人が折れるのを誘導する。
SNSでのやり取りが目の前で展開されているように感じました。
こうやって、諍いが大きくなっていくんだろうな、と感じられた作品。
演者のお三方、素晴らしかった。