実演鑑賞
満足度★★★★★
「チックジョ~」「桜の森の満開の下」観劇。
「チックジョ~」敵も味方も入り乱れてのドタバタ劇。上の命令に怯えつつ、敵にひるみ、そして、女に振り回される。馬鹿で可愛げある男たち。それでも必死に走り回る姿は、前向き元気!客席からは絶えず笑いが起こっていた。(隣の席の若い女性は始めから終わりまでずっーーーと笑い続けていた。私はそこまで笑えないが。)
「桜の森の満開の下」対しこちらの舞台は絶えず悲しみや苦しみ、やり場のない想いに溢れていた。(重いだけではないが)
むせかえるほどの桜を想像させる演出、美しいよりその中に呻きや冷たい視線、恨みや哀しみ、一人に向けられたそれらが渦巻いているように感じられた。
どちらも上演時間が長く、短期間に三本の上演はかなりハード!西田作品、AND ENDLESS時代にもつながるストーリー三作同時上演は当たり前であったが、それでも相変わらずこなしている田中・村田両氏は凄い!個人的に田中良子さんは"様"を付けてしまうくらいその存在感、演技力に惚れ込んでいるのだが、今回も充分過ぎるほど堪能させて頂いた。特に"桜の"彼女の役は妻と母と女、息子に対する心の歪みから自分を壊し続けていく姿が切な過ぎた。
実演鑑賞
満足度★★★★
「桜の森の満開の下」を観劇
原作からレトロな雰囲気の公演をイメージしていたのですが、まるで2.5次元舞台を観ているかの様、若さ溢れるパワフルな公演でした
それでも原作にある妖しい狂気の流れを汲み取った作品である事は間違いなく
頭で考えるより目と耳に飛び込んでくる美しさに酔いしれたという感じ
生の迫力で実際には眠気が起こる事はなかったし、舞台上から役者さんの視角に入ってしまうと失礼極まりないのだけれど、もし うつらうつら彷徨いながら観ると妖艶な世界観が現実と渾然一体となって、さぞかし気持ち良いのではないかと想像してみたり
ただ船を漕いだりすると周りの迷惑にもなるので、このうつらうつら方式には高度な観劇テクニックが必要かなぁと
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/01/14 (日) 18:00
「十三夜」と「桜の森の満開の下」を見ました。ベースとなってる物語とオリジナルな部分の噛み合い方が最後の最後に明かされる部分がカタルシスでした。ロックのコンサートでも使われる会場だけに、音響に迫力がありました。
実演鑑賞
満足度★★★★
「十三夜」観ました。シェイクスピアの「十二夜」を劇中劇として、笑いとシリアスが渾然一体となった群像劇、グッときましたね。ミュージシャンのライブでは何回か来たことのある会場でしたが、芝居は初めて。音響が良くて、重低音が響きますね。
実演鑑賞
満足度★★★★★
「桜の森の満開の下」
美しくて恐ろしくて素敵でした。初めて夢の遊眠社を見た時の心持ちを思い出しました。
田中良子さんは十三夜とは全然違うキャラクターで、今回の3作に全部出ていらっしゃる。お見かけしたところとても華奢なのにすごいです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
「十三夜」
1幕と2幕のテイストがあまりに違うことに驚かされました。
「十二夜」はもううろ覚えなのですが、それでも、ああ、この人があの役で・・・とかわかるとさらに面白いので、あらすじだけでも読んでいくことをお勧めします。私には名前が紛らわしくて苦手な演目ですが。
実演鑑賞
満足度★★★★★
「十三夜」初日を観劇
劇中劇として「十二夜」が挿入されているのだけれど、作品本体の「十三夜」にもシェイクスピアの喜劇エッセンスがたっぷり散りばめられているよう
特に「十二夜」の練習風景のハチャメチャっぶりは「真夏の夜の夢」を彷彿
後半になるほど勢いがあった頃の日本演劇の匂いが濃厚になり、その懐かしさに切ない気持ちでいっぱいに
もう味わえないと思っていた何とも言えない熱い世界観、空気感に思いっきり浸れるという贅沢
ただ観劇初心者に決して優しい感じの内容ではないので、推しの役者さん目当てに来られたお客さん達はどんな受取り方をされているのだろうかと思っていたところ・・・
場内一体となってのスタンディングオベーション
初日なのに(いや初日だからこそ)これだけ完成された座組の芝居を生で目の当たりにすると充分に伝わるものってあるのだなぁと
熱い時間と空間を共有できた幸せな一体感でした
会場のEX THEATER ROPPONGIはコンサートで来た事がありますが、もう音響がめっちゃ良い、凄い迫力
照明も瞬時に表情を変えていき舞台を豊かに彩っていた事を書き添えておきます