実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/02/01 (木) 14:30
谷崎潤一郎のミステリー小説(!)を舞台化した80分(お馴染みのオープニング曲が5分あるので正味75分)。
一部劇中劇の読み合わせ風にしたり「心の声」を「あんな風に」見せたり演劇手法を駆使するのがいかにも楽園王。
そして「あの種の謎解き」を「ああいうカタチ」で見せたのは「コロンブスの卵」的ではないか?仮に思いついても実行しないのでは?(笑)
あと、序盤の会話が「いかにも初期の探偵小説」っぽくてニヤリ。
実演鑑賞
満足度★★★★★
役者の皆さんの力量が素晴らしく、濃厚な会話を楽しみました。原作が気になりよみたくなりました。
途中少し難しかったところもありましたが、演技に引き込まれて、濃密な時間でした。面白かったです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
すばらしかったです。「キ◯ガイ」というワードを連発できるのも舞台ならではなだなーと思いました^^ あと、後半、まさかの台本読みになるとは…です。
実演鑑賞
満足度★★★★
久しぶりに楽園王の舞台を観たが、やっぱりこの劇団らしい面白い作り。ただ、この短編を最初読んだときは、あの谷崎が犯罪小説を?と思ったのに、読み終えたら確かに谷崎らしさがあってそれがなんとも可笑しかったのだが、その点だとちょっと物足りないかも。
実演鑑賞
満足度★★★★
「人殺しを見に行こう」という衝撃の誘いから始まる『白昼鬼語(はくちゅうきご)』…谷崎潤一郎の推理小説だが、論理的というよりは 心象的であり幻想的な描き方。1918年発表の短編探偵小説、この小説は未読であったが、読んでみたいと思わせるような舞台化だ。全体的な印象は虚実綯交ぜのような独特の世界観、それを音響・音楽、照明の効果的な演出によって耽美的な雰囲気を醸し出す。
物語(あらすじ)の表層的な事象は分かるが、その奥に隠された人間心理は複雑で怪奇といった印象を受ける。小説は 想像でその世界を思い浮かべることが出来るが、舞台化すると視覚・聴覚を通して生身の人物が迫ってくる。冒頭の「見に行こう」は覗き見るといった好奇心の表れ、それを役者が客観的に演じていた。その意味では、感情移入するというよりは 観察もしくは推察といった冷徹な感じだ。その描き方と観劇後の印象が心象的という一見矛盾したような感覚に陥る、見事!
(上演時間1時間20分) 追記予定