実演鑑賞
満足度★★★★★
関西小劇場らしからぬ、素敵なテイストの作品でした。
海外の、それも1940年代のコメディ。馬鹿笑いするのではなく、ちょっとしたセリフの一言にクスっと笑うようなお芝居。
それでも後半には、かなりドタバタするコメディ。
客観的に観たら、主人公は女性関係がどうしようもなくダメな人間なのに、なんか被害者のように見えてくる可笑しさがありました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
関西では珍しい翻訳物コメディ。登場人物も多く、女優はみな美しく、衣装も凝っていて、見て楽しいまさに本格のイギリス演劇の粋をなしている。
これが休憩を挟んで3時間。贅沢な時間である。長丁場感はまったくないほど、話が次へ次へと追いかけてくる。こんな楽しい艶笑喜劇は日本ではあまり上演しなかった気もする。日本とイギリスでは男女間、特に夫婦の絆感はかなり温度差があるのだろうが、さらりと仕上げているので劇としての高揚感が強い。
俳優陣はこの長いセリフ、合間のあうんの呼吸をうまく演じていた。特に女優さんたちが皆驚くほどきれいで映えている。要のところを秘書役の山本がしっかり受け止める。ジョアンナのぞっとするほどの艶めかしさ。別居中の妻中井の凛とした美しさ。この演劇は女優を見る劇なのだろうか、、。
アッと気づくと3時間が過ぎる。充実した休日を過ごし、至福の気持ちで劇場を出る。外は2月の寒風が吹きまわっていたが、気にしなかった。