Dogs 7days 公演情報 Dogs 7days」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★

    殺されるまでの7日間
    動物愛護センターに捕獲され収容された犬たちの7日間を描いた作品。犬が人間の言葉を話せるとしたら、もっと、煩いのではないかな?と思いながら観ていました。物語を破壊するような爆発的なものはありませんでしたが、楽しめました。

  • 満足度★★★★

    真面目な姿勢に敬意!
    動物愛護センターに収容された犬の口を借りて人間の事情が見えてくる、そんな話でした。

    ネタバレBOX

    最後の殺処分はあんな感じなんでしょうか、突然で効果的でした。

    初っ端、いきなり「捕獲された」という言葉が出てきました。人間側が「捕獲した」のであって、犬側としては「拉致された」ですね。この時点では状況が把握し切れていないのですから、知らない人間に無理やり車に乗せられて連れて来られたという程度の表現で良いのではないかと思いました。

    1日目と4日目、それに7日目~8日目が取り上げられていましたが、何でイッスーチーなのって思いました。1日目はその日捕獲された犬が一部屋に入れられるくらいまで、あとは2日目にし、4日目も何日かに分ければいいのに。

    飼い主に棄てられたとは言わず、ついふらふらと歩いていたら捕まったという風に見栄を張るのは飼い主に探しに来てほしいから、そんな気持ちが怒りに変わり、次第にあきらめになり、そして死を意識するようになる、一日ごとに気持ちが変わっていく緊迫感がもう少し感じられたらなと思いました。

    それにこの見栄のせいで、人間側の事情が正確に伝わりづらくなったきらいがありました。

    以前、テレビで滝川クリステルさんの報告を見たときは、壁が毎日機械的に移動し、即ち収容室が一日一日ガス室に近づいて行くという視覚的にも緊迫感がありました。両隣りにも一日違いのグループがいるということでもあります。この視点も大切ですね。

    そもそも9頭は多すぎるように思います。事情はあるのでしょうが、せめて2頭くらいは削ってスッキリさせた方が良かったのではないかと思いました。
  • 満足度★★★

    ペットは「買うもの」?「飼うもの」?
    犬たちは飼い主の都合、つまり歳や病気のため、引越しのため、経済的な理由などで捨てられて収容所に運ばれてきます。

    役者が九匹の犬を演じました。ビーグルだったりトイプードルだったりチワワだったりダルメシアンだったり。犬たちがそこで過ごす7日間の物語です。

    ネタバレBOX

    密室で二酸化炭素で窒息死させられるまでの七日間が演じられます。自分たちの行く末に不安を感じながらも、主人を信じている犬、主人ひいては人間に不振を抱く犬。いろいろな葛藤や互いの励ましが演じられます。
    最後の窒息死のシーンは涙を誘われました。助かった二匹と助からなかった七匹の別れも感動的でした。

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    ペットは「買うもの」ですか?
    それとも「飼うもの」ですか?
    本当はどちらでもない。なぜなら、わたしたちは、共に生き、共に喜びを分かち合うものだと思うからです。
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    これは公演に協力しているNPO法人のリーフレットにあった言葉です。この言葉が主題をうまく言い現していると思いました。
    日本では年間30万頭以上のペットが命を絶たれるそうです。この劇は教育・啓蒙ドラマとして活用できると良いのではないでしょうか。

    犬たちのセリフですが、不安な心理や揺れ動く気持ちを表していたのかもしれませんが、少しちぐはぐな印象を受けました。後少しのアイディアでより感動的な劇に仕上がると思います。
  • 満足度★★

    想定内の物語
    ヨーロッパ諸国、ドイツ、イギリス、アメリカ、オーストラリアなどの多くの先進国では日本のようにペットショップでの生体展示販売をしていないので、この物語は日本の独特な制度から発したものだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    郊外にある動物愛護センターの檻の中には、捕獲された9匹の犬が収容されていた。序盤、彼らはどうしてここに捕獲されているのかさえも解らなかったが、そのうちに長老犬の経験から、自分達は死ぬ運命だと悟り始める。絶望の渕を綱渡りしながら、それでも主人が迎えに来ると信じ、いくらかの希望を抱いたまま、処分されるのだ。この恐怖はきっと犬に限らず死刑囚も似たようなものなのかも知れないが、ここに登場するのは犬のみだ。

    あくまでも捕獲された犬の気持ちを描写した舞台だったが、物語はワタクシの想定の範囲内で、パンチ力に少々欠けた。これに人間が関り、犬と人間のバトルな展開があったなら奇想天外で面白かったように思う。ちょっと残念だった。

    また、ここに登場する犬はペットらしく全ての犬がビーグルやマルチーズなどの血統的な純血犬だ。つまり金持ちの日本人がペットとして買ったものの、飼い主の事情で怠慢にもペットを手放した事例だが、そもそも犬を家族ではなくペットと扱う書き方は、やはり日本的な舞台なのだった。

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