満足度★★★★
移民の話
不気味な感じで、ずっと心がモヤモヤしたまま物語は進み、結局晴れることはなく終演。
後から色々考えをめぐらせて、分かったり分からなかったり。
移民についても考えさせられた。
独特の世界観が、なかなか興味深い作品だった。
満足度★★★★
全部自分に還ってくるんだなと
どうやって観たらいいのかとジリジリ緊張感を持って、考え続けてすごく面白かった。最初はドイツ現代劇みたいで、でも変化して。自分で盛った毒も自ら招いた汚染も全て還ってくる。役者さん皆素晴らしい。体育館を生かしたダークマターな装置も良かった。
満足度★★★★
視点
僕も何か書こうと思ったのですが、直前に書いた方が
すべて書いているように思うので遠慮します。
ちなみに自分が一番印象に残ったのは内田慈さんかなぁ。
以前の新国立の「タトゥー」なんかもそうですが、
なんていうか、ふつうの劇とか映画とかに出てる女優さんとかと比べると、
ハッキリ視点が違うように思えてしまうんですよねぇ・・(笑
別に難しい劇の方が偉いとかそういうんではなくて、
出演している作品を観ていると、
「常に自分が時代の一番先の舞台に出ていたい」
という、渇望というか嗅覚をもっているように感じてしまうのです。
(まるでマドンナのよう
そういう意味では、この人が出ているというだけで
「俺にはわからない何かもっと別のものが作品の中に隠れているのでわ?」と
思わせられてしまう、観ている側も試されてしまう
凄い女優さんですね(苦笑
満足度★★★
移民、歴史
奇妙な世界観で将来の日本の姿を描き、歴史や移民について考えさせる作品でした。
某有名ミュージシャン夫妻や牛やダークマター等をモチーフにしたナンセンスに見える断片的なエピソードが時間が経過に従って次第に組み合わさって意味を帯ていく脚本が面白かったです。常に鼻をほじくっていたり、屁をしたり、セックスの露骨な描写等、人を不快にさせる要素と、スラップスティックな笑いの要素が並列して表現されていて、奇妙な雰囲気が漂っていました。前半は心動かされることがなかったのですが、歴史を書き換えて行くシーンでは少し笑わせられながらも現実の歴史もその様に扱われているのではないかと怖さを感じ、終盤の展開は何とも言えない感情を刺激され、良かったです。タイトルが内容とどう関連しているのかが全然分からず、モヤモヤ感が残りました。
元々体育館であった会場をそのまま見せる即物的な美術や、ステージ上の音をマイクで拾って増幅させハウリングを起こさせたり、可聴域ギリギリの高周波を流したりと不穏な空気を演出していた音響も独特の世界観の構築に大きく寄与していました。
絶えずニヤニヤと薄気味悪い笑顔でバランスを崩した激しい動きを行う成河さんと鷲尾英彰さんが印象に残りました。