弥々 公演情報 弥々」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    一人芝居というのは
    私も普通だったと呼ばれる昼の方だったと記憶しています。ずいぶん時間がたってしまいましたが。
    私は一人芝居というのはあまり今まで観劇してきませんでしたが、今回は役者さんの実力でここまで魅せられるものなんだ驚きました。

  • 満足度★★★★★

    心揺さぶる演技
    昼夜両方ご覧になったたかたが「普通の出来」とおっしゃる昼の部を観劇しました(苦笑)。

    東日本大震災を受け、「どんなときにも絶望せず明るく生き抜いた弥々を演じること」が毬谷さんなりの応援メッセージなのだと思う。

    私は一人語りとか、一人芝居というのがどうも苦手で、一人何役も演じるのが何となく観ていて気恥ずかしく、落語を除いてあまり観に行かないのだが、これはぐいぐい惹きこまれ、心揺さぶられた1時間30分だった。

    初演をTVの録画中継で観たきりだったが、こういう公演はやはり生で同じ空間を共有しながら観るのが一番だと痛感。

    彼女を初めて舞台で観てから約30年の歳月が流れた。宝塚退団後の舞台も観ているが、役者の引き出しを広げ、改めていい女優さんになったなぁと痛感した。

    パンフに父の矢代さんが毬谷友子の魅力を「幼児性」と語っているのが印象的で、宝塚歌劇団在団中、「幼児性を何とかしなくちゃね」と彼女が先輩から注意されていたのをよく覚えている。
    童女のようなピュアなところが毬谷友子の魅力なのかもしれない。

    16歳から72歳までを演じ切るが、俳優の成長とともに今後どのように変化していくか楽しみな作品。

    父から娘への最高の贈り物。ライフワークであろうから、また何年かしたら観てみたい気がする。

    小劇場の女優さんにとっても勉強になると思うので、機会があればぜひ生で観ていただきたい公演である。


    ネタバレBOX

    魚の「カレイ」を描写するところの語りがちょっとグロテスクかつエロチックでなぜか一番印象に残った。

    老若男女を緩急自在、一人で演じ分けるが、若い男性の芝居などはやはりルーツの宝塚を彷彿とさせる清潔感がある(彼女は男役ではなく、娘役だったけれど)。

    抜群の美声と歌唱力で評価された人なのでミュージカル女優になるのだとばかり思っていたが、女優としての彼女にいままで以上の興味を持った。(旧東京宝塚劇場に流れる「さようなら皆様」の歌声は長く彼女の歌唱によるものだった)。

    初演の時は八代さんが演出したと思うが、ろうそくを吹き消して場面転換するなど、身一つで演じながら自分で演出していくわけで、一挙手一投足に目が離せない。

    潮騒の音が効果的で、頭上の1つのライトが月明かりのようで、シンプルだが洗練された舞台。


    シーンとした緊張感の中での観劇だけに、隣席や周囲から聞こえてくる遠慮のない大いびき、バッグをごそごそまさぐる音、さらには背後で仕切り板をドンドン蹴る若い男性客には本当に腹が立った(振り返ってもおかまいなしである)。
    最近、観劇マナーがどんどん悪化してる気がするが、時に私個人への意図的な嫌がらせなのかと邪推したくなってくる。


  • 満足度★★★★★

    演劇の神様
    昼・夜と見た。昼は普通の出来。夜がすごかった。演劇の神様が降りてきたかのような演技。いや、毬谷友子が演劇の神様なのかもしれない。奇跡のような演技。夜も見てよかった。素晴らしい演技を見ると本当に心が救われる。幸福になれる。追記。そうそう、昼と夜とで照明も少し変わったんです。夜は、ろうそくの明かりだけで、かなり長い時間演じてました。

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