実演鑑賞
満足度★★★★★
チラシの鮮やかさに惹かれて観劇。この手の作劇はあまり好みではなかったのだが、本作は不思議とのめり込めた。いやらしさを感じなかった。役者の熱演もあったためだろうか。
実演鑑賞
満足度★★★★★
初めて見たが名作という意見にも納得
筋、演技、そして舞台に流れる雰囲気作りが巧みであり、後半の展開には目が離せなかった
今後もぜひ見てみたいと思っている
実演鑑賞
満足度★★★★★
ことのはboxでの本作の公演は2018年と2019年の2回を観ているが、その時は休憩なしの約2時間半。今回は15分休憩を挟んでの上演だけど、全体の尺が大きく変わった訳ではなさそう。登場人物の中ではいつも木暮に感情移入というか、この子に幸あらんことをと観る度に思ってしまうので、以前木暮役を演じていた篠田美沙子は、それから個人的ご贔屓の役者に加わったのだが、今回の上之薗理奈も印象的。木暮から安達先生に昇格(?)した篠田は好演。
実演鑑賞
満足度★★★★★
前回の再演から5年ですか・・・
光陰矢のごとしデスなぁ
さて
話は同じでも
やはり時間という要素が加わると
いろいろと自分の感性とか
演じる側のブラシュUPとかもあるようで
今回は星数満点です~♪
舞台は女学校の談話室を再現し
白いアーチ型の窓枠が印象的なセットでした
舞台右手に階段も設置されて二階への移動とか
舞台奥の通路とかも使って
立体的に奥深く劇場を使ってて
広くて裕福な感じの学校演出があったかなぁとも
長いものに巻かれる賢い生き方と
情熱に後押しされる青くて判断の拙く若い生きざま
時代の波に抗うのか流されるのか
揺れる女学生らの物語
約3時間もの超大作でした
全席指定
実演鑑賞
満足度★★★★★
やはりこれは名作です。物語に引き込まれて最後まで切れることはありませんでした。役者さんの演技も完璧,素晴らしい出来です。現在ではこのような状況は大問題になりかねませんが,ここまでではないにせよ,以前は確かにそれが普通であったような片鱗がありました。それに立ち向かうのはかなりの勇気がいるもの。その他,いろいろな感情が押し寄せており,まとまりませんが,ただ一つ,これは絶対おススメできる芝居ということです。
実演鑑賞
満足度★★★★★
明治時代の女子師範学校の物語。
照明の暗いシーンや声の小さいシーンが多く、役者の表情が見えづらかったりセリフがしっかりと聞こえてこない場面があったのは残念だったが、結果的に観て良かった。
特に印象に残ったのは木暮婦美役の上之薗理奈さん。
とにかく華があり、彼女が出てくると舞台がパッと華やかになる。調べてみると元アイドル?だそうで、納得。演技の経験は少なそうにも関わらず、あの堂々とした芝居はかなり肝が据わっていると思う。前半の陽気なキャラクターからの、後半の豹変っぷりがすごかった。簪のシーンでは周りの客がもらい泣きしていた。これからもっと売れていくのでは。
校長先生役の加藤大騎さんもよかった。彼が喋るたびに場の空気が締まり緊張感があった。
実演鑑賞
満足度★★★★
終盤が強烈すぎて一気に感情を持っていかれた。ああ、これは名作だわ。宮崎駿の『風立ちぬ』の強さを想い起こす。
ロビーに飾られた祝い花、主演女優・石森咲妃さんが目立つ。やっぱり見てる人は見てるんだな。彼女の実力がきっちり評価されている。
そしてW主演女優の元AKB、清水麻璃亜さんがまた凄い。彼女とは知らずに岩田華怜か?なんて観ていたが、休憩で知って驚いた。TEAM-ODACや五反田タイガーでよく観てはいたがここまできっちりとした女優になっているとは。彼女を推して来たファン達は誇っていいと思う。文句の付けようがない主演女優だった。人一倍努力を重ねてきたんだろう。
この石森&清水ペアのバランスが美しい。学年は違えど歳は同じ。貧農出の劣等感丸出し文学少女と由緒正しき士族のエリートお嬢様。二人の関係性が物語の軸、ラストの畳み掛けには誰もが泣かされる。
1911年(明治44年)、平塚らいてうが婦人月刊誌『青鞜』を創刊。1890年に公布された集会及政社法によって女性は政治参加を禁じられていた時代。そこに女性の権利獲得運動を呼び掛けたらいてうの言葉は世の女性に大変な衝撃を与えた。
愛知県の教員養成学校女子部の寄宿舎にもその衝撃は伝わっていた。勉強運動ルックス、全てに秀でた由緒ある家柄の清水麻璃亜さんは学校中の人気者。誰しも憧れる存在。慕われる教師、篠田美沙子さんは授業に『青鞜』を用いるなど進歩的な思想の持主で校長に目を付けられていた。二学年下の飛行機にやたら興奮する石森咲妃さんは清水麻璃亜さんと親しくなるチャンスを伺っている。その清水麻璃亜さんは新任教師の久下恭平氏のことが気になってしょうがない。禁止されている田山花袋の『蒲団』や『青鞜』を極秘に借り受け、皆で隠れ読む。そのうち、自分達も秘密裏に回覧雑誌「バード・ウィメン」を作ることを計画。表立っては言えない本当のことをありのままに表現することへの渇望。
久下恭平氏、篠田美沙子さん、期待通りの名演。篠田美沙子さんは痛切な役柄。夢と現実、そのどちらをも知るリアルな言説。理想だけで生きていける甘い世界じゃないんだ。
ヒール教師の青山雅士氏が入江慎也みたいで不快な憎まれ役を好演。
上之薗理奈さんも印象的なシーンを残した。
寄宿舎の舎監教師、華岡なほみさんも流石に巧い。
独り、一年生で踏ん張る才媛、凪子さんも良かった。
明治時代の『ぼくらの七日間戦争』、是非観に行って頂きたい。
実演鑑賞
満足度★★★★
色々な事を考えさせられる、観応えのある舞台でした。
自分の思いを貫く人、長いものに巻かれざるを得なかった人、何を一番優先するのか悩む人等、登場人物の心情が伝わってきました。
内容的に仕方ないのですが、暗い場面が多く表情が分かりにくいのと、台詞が聞き取りにくい箇所が多々あるのが気になりました。
役者さん達の熱演も素晴らしく、深い内容の良い舞台でした!
実演鑑賞
満足度★★★★★
かつて女性達が如何に男性社会に押さえつけられていたのか、現代とのあまりの違いに感じ入ってしまった前半
そしてある事件が起こってからの展開に憤慨、応援、切なさ、もう様々な感情で揉みくちゃになっているうち、あっという間に迎える事となったエンディング・・・あぁ これは確かに名作!
最初は群像劇として観ているも、全体の調和がとれた見せ方や特定の人物にスポットを当てた見せ方、その場面ごとでの“人”を感じさせるテクニックが素晴らしく
ことのはboxさんが一丸となって作品に命を吹き込んでいく、公演に対しての意気込みがひしひしと伝わってきました
前回公演でご一緒した劇友さんが、もう「見よ、飛行機の高く飛べるを」が大好きで、勿論ことのはboxさんでの公演も全部観ている。と話されていたので、自分も是非観てみたいと思っていた作品
そうか、これかぁ この感情か・・・ 何度でも観たくなる気持ちが凄く分かりました
実演鑑賞
満足度★★★★★
圧巻の演技でした。最後、ドアを締めて2人が別々の世界に歩むシーン、号泣でした。ほんといろいろ考えさせられました。謀反、保身、女にとって男とは…ほんとーに最高の舞台でした。
実演鑑賞
満足度★★★★★
時代背景を描写する前半、ある事件をきっかけに物語が進展する後半に分かれていました。
セリフ量が多く、勢いだけでは誤魔化すことが出来ないかなり難度が高い演技が要求されているなと思いました。
そのため今作品に出演されている役者さんをリスペクトしました。
本当に凄い!
ただ一つだけ後悔することがあるならば、事前にこの時代背景を勉強して拝見すればもっと作品を楽しめたことです。
そこを怠った自分が悔しい。
実演鑑賞
満足度★★★★★
やはり何度観ても、色々と考えさせられる素晴らしい作品ですね。100年以上前の話なのに、最近のハラスメント告発の状況をみても、テーマ性が全く色褪せていない。グッときました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
この演目、ことのはboxでは 4回目の上演だが、劇場がすべて違っていることもあり、舞台美術は少し異なる。とは言え、基本的な構造は同じで、説明にある名古屋の第二女子師範学校の寄宿舎(談話室)内が舞台。自分は全ての上演を観ているが、今回公演は 〈印象と余韻で感情の機微を表現〉するような演出だ。役者陣の熱演は勿論、照明や音響音楽といった舞台技術が いつにも増して効果的な役割を果たしていたと思う。
明治44年10月、まだ封建的風潮が残る中で、教師たちが押し付ける「女性の生き方」を真正面から考えだした女生徒たち。そんな中で起きた事件が大きな波紋を呼ぶ。100年以上前の設定だが 今でも色褪せない課題・問題を内包した物語。見応え十分。
(上演時間2時間50分 途中休憩15分) 追記予定