満足度★★★★
大竹しのぶさん渾身の演技と歌! 脇を固める達者で豪華な俳優陣。
大竹しのぶさんが真っ向から挑んだピアフ、渾身の演技!
(歌声と歌唱力については、色々あるかもしれませんが)
話は、路上で歌っていた娘がクラブオーナーにスカウトされ、
有名になっていく半生を描いていく。
ピアフには常に男が必要で、イヴ・モンタン、
シャルル・アズナブールも実名で登場する。
口が悪くて、金遣いも荒い。
恋、病気、怪我、薬 … ぼろぼろになりながらも
ステージでは最高を目指す人生。
ストーリーの運びや、非常に簡素なセットなど、
ごくごくシンプルな作りが良かった。
また、楽器は少なくとも、生演奏も効果的でした。
梅沢さんのユーモラスで力強い、
開き直ったような女性の圧倒的な存在感も素晴らしい。
華のある彩輝さんはやはりマレーネ・ディートリッヒ。
完璧な辻さんはピアフを見出すルイ・ルプレ役、
しかし他の役は小さくて、とってももったいない。
梅沢さん以外の共演俳優さんたちは、
出番が少なくてもったいない感じがしました。
満足度★★★
主役は歌唱力がほしい
ストーリー自体はそこそこ泣けたんですが、ピアフ役には文句無しの歌手をもってきてほしかった。
大竹しのぶは、残念ながらミュージカル歌手レベルの歌唱力ではない。
個性はあるものの、終始怒鳴り気味で、どんな役をやっても同じ。なぜか下品な役が似合う。
周りの男優が歌唱力を披露したが、それによってピアフの歌の下手さがよけい目立ってしまった。
あと、ピアフの愛する夫が死んだ部分がハッキリ描かれなかったのが不思議。
その哀しい人生を背負って、死んだ夫へささげたのが「愛の讃歌」なのに。
もうちょっと夫の死を詳しく描けば、あと10倍は泣けたと思う。