満足度★★★★
ピーター・ブルックからのメッセージ
演劇における大カタルシスの否定、思考停止への警鐘、あるいは社会性を持ち続けることへの喚起と言う感じ。
何事も、演劇も、どうしてそうなのか、ということを問い続けなければならない。本質を置き去りにして、慣例に縛られてはいけない。なぜ演劇が社会にあるのか、上演する側も、観客ももう一度考えよ、と受け取った。
劇場に来て、感動して帰るのではなく、問題意識を持つために、問うために来るべき。ブレヒト的。女優さんもドイツ人。
なのだが、上演した女優さんが素晴らしすぎて、チャーミングすぎて、そっちに感動していい気持になってしまった。
満足度★★★★
演劇とは―、俳優とは―
古今東西の演劇人の言葉を抜き出し、ピーター・ブルックが考える「演劇的なるもの」をユーモアを取り混ぜて語っていく一人芝居。氏の演劇観を堪能したい演劇関係者やディープな演劇ファンは惹きつけられる内容でしょう。そうでない人はおそらく敷居の高い舞台かと思いました。
満足度★★★★
ピーター・ブルックからの問い掛け
「演劇」あるいは「役者」を、いろいろなテキストからの問い掛けてくる。
とてもシンプルな舞台。
舞台に釘付けになる。
残念だったのは、私がドイツを解せず、字幕に頼らざるを得なかったこと。