実演鑑賞
満足度★★★★★
宮澤エマさんじゃないと出来なかったであろうと思わせる役、ネイティブな発音の英語が生きる役。
英語のセリフに字幕を付けるところがまた三谷さんらしく面白い!
最後は畳みかけてくる展開に、本当に面白かったです。
やはり三谷幸喜さんの舞台にハズレなし。
実演鑑賞
満足度★★★★
出演のお三方の完成度は本当に高かったです。今回も楽しい三谷作品でした。いつもチャレンジされていて頭が下がります。
ネイティブで無いため英語のことはわかりませんが、本当に難しいことをスムーズにやられているように見えました。お三方とも休む間もなく1時間45分を見事に演じていらっしゃいました。とても魅力的な演技をされていてこの先も楽しみです!
実演鑑賞
満足度★★★★★
笑いに次ぐ笑いのうえに、ミステリーは意外な展開を見せる。それで終わったかと思うと、最後にどんでん返し。100分、十分に楽しめる。ただ三谷幸喜は今回もメッセージをこめることには非常に禁欲的である。ニール・サイモンのように。
殺人事件の取り調べ。互いに話の通じないアメリカ人警部(宮澤エマ)と日本人容疑者(迫田孝也)、日英両語ができる青年(柿澤勇人)が、日本人を救おうと間に立って悪戦苦闘する。数十年前の最初の思い付きは、日中戦争中の中国での、日本人と中国人の話だったそうだ。間に立った通訳が、戦闘を避けようと嘘の通訳を繰り広げて、爆笑コメディーになる。この設定なら、笑いだけではなく、戦争回避という大きな目的を背景にした、奥行きのある話になったと思うのだが。「笑いの大学」のように。
実演鑑賞
満足度★★★★
三谷幸喜らしいコメディで、そつはないがひねっただけのコクはない。
テキサスのオデッサという町の警察署が舞台の事件捜査の話である。アメリカ生まれの日系二世の女性警部(宮沢エマ)が取り調べを任された旅行者(柿沢英人)は日本人で英語が話せない。やむなく、アメリカ滞在中の日本人が臨時の通訳(迫田孝也)として雇われる。三人芝居で、日系二世の女性警部は日本語は話せない設定だから、苦しいが、全員日本人キャストでアメリカの田舎の話が不自然ではなくで舞台が進む。その苦し紛れも前半はずいぶん笑いにネタに使っているし、言葉のディスコミュニケーションのテーマも平易に伝わっては来る。
後半はストーリー設定に使われている、事件のミステリードラマ的な展開が主筋になって、田舎町の警察の事件を使いまわして笑わせながらサスペンスドラマの味も加えながら1時間45分飽きさせない。休憩なし。
細かい工夫もあって、舞台下手袖にピアノが一台、作曲者(萩野清子)が自分で弾き、劇伴もするし、柿沢、宮沢のミュージカルもどきの場もある。アメリカの話で言葉は一人は英語は話せるが、日本語はだめ。逆の人物もいるし、日英どちらもいけるという設定の人物もいる。聞き違えるとこんがらかるところだが、広く正面壁にスクリーンを張ってそこに字幕を出す。壁を押し抱いたり引いたりしたり、字幕の字を人物に寄せたり、説明に使ったり単なる字幕以上の効果を担っている。
笑いに加えて、サスペンス、謎解きをあの手この手と展開するのは間違いなく今一番人気の劇作家の腕ではあるが、全体としてはひねりすぎでおおらかに笑えない。人種差別問題や、言葉の問題も扱ってはいるが話の背景の一つになってしまって押しが足りない。正月早々野暮を言うようだが、三谷も喜劇とかエンタティメントの言い訳衣装を脱いで、奇想天外新境地の演劇を見せてもらいたいものだ。それはオデッサのように場所のひねりなどからは生まれないような気がする。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/01/13 (土) 18:00
いやぁ、ホント面白かった!
言葉とコミュニケーションを真ん中に据えて、こんなに笑える舞台になるなんて。
いや笑いだけでなく伏線も緊張感もキレイに折り込まれて、しっかり楽しめる1時間45分だった。
追加席の補助席で前方下手側の端だったけど、舞台が近くキャストの表情もよく見えて大満足。