"公演終了!"ジュリーの絵本 公演情報 "公演終了!"ジュリーの絵本」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    素敵なお話の粒達でした。
    とても楽しみに伺いました。
    良い意味で期待通りで、このお話の作家さんの描き出す世界観を心ゆくまで堪能させてもらった様に思います。

    今回のお話は前回の様に、複数のお話が紡ぎ合って作られています。それら一つ一つが温かくまたしっかりとした内容で、そのお話の橋渡しをするメインストーリーも「なるほど」と思わせる巧妙な作りになっていました。

    なんだか終わってしまうのがもったい無い様な、もう少し次のお話を観ていたかったかの様な、とても温かい、それこそ「ほっこり」とした時間を過ごさせて頂きました。

  • 満足度★★★★

    小品で気の利いた、真っ直ぐな舞台
    RAFTというサイズにマッチした内容。
    手のひらに入るサイズだけど温もりが感じられる、そんな舞台。

    ネタバレBOX

    3つの話から成り立っているのだが、この構成がなかなかうまい。
    最後の1話と他の2話の関係が、変なオトシ話になっていないところも好感が持てる。

    第1話「LOVE LETTER chu YOU」はタイトルにもあるような視点がとてもいい。ただし、センチメンタルに引っ張りすぎるところはどうかなとは思う。もっとあっさりでも伝わったと思うのだ。それと、つかみを元気よく、からそうなったのだと思うのだが、特に主人公が常に半身に構えて台詞を力強く言うのも、ちょっとどうかなと思った。

    第2話「アマラ」は、童話のオオカミが主人公に、という特に目新しい内容ではないのだが、オオカミを演じた小幡健太郎さんの熱演が最後まで観客を牽引していた。単に童話のオオカミが主人公だった、というだけではなく、その人となり(狼となり?)をも垣間見られた感じがある。台詞だけではないところまで演じたと言うと言い過ぎか。

    第3話「カフェ ラング・ド・トャ」は、なかなか粋な感じにまとめたと思う。ベタつかず、さらりとした手触りで、さらに全体の構成までも説明過剰にならず見せてくれる。この感覚は悪くない。いかにもオチっぽい感じも嫌みがない。この嫌みのなさはここの持ち味なのだろう。ただ「なるほど」と思わせるだけではもったいない気もするのだが。

    小品で、カフェとか、今回のようにギャラリーのような会場にふさわしい内容だったと思う。真っ直ぐで陰りや嫌みがまったくない。良くも悪くも「お行儀良さのある舞台」と言ってもいいだろう。
    そういう意味でも、子ども向けの内容というわけではないのだが、小学生の演劇教室みたいなのにもマッチしそうだ。
    逆に子ども向けの内容ではないだけに、小学生高学年ぐらいならば、観劇後も心に残って、ちょっと考えたりするのではないのかな、と思うのだ。

    ただし、品が良くて行儀がいいだけではなく、毒までとは言わないが、少なくとも小学生ではないスレた大人の観客の感情を、もう少しでも揺さぶるようなヒトコマが欲しかったと思うのだ。
    強い「パンチ」のような情熱のようなものでもいい。そういう「フック」のようにもなるものがいくつかあれば、観劇後も必ず心に留めることができたと思う。

    今回の舞台は、コの字型の観客席となっていた。しかし、正面が公演の正面であり、左右の席だと(特に1話・2話)、役者の後ろ姿や横顔などしか見えず、台詞も少し聞き取りにくかったのではないかと思った。せいぜいハの字ぐらいだったらまだ良かったのではないだろうか。

    今回は「番外公演」ということで「本公演」とは違うようだが、このセンスを本公演(長編)ではどのように見せてくれるのか、もっとパンチがあるのだろうか、とか、ちょっと気になった。
  • 満足度★★★★★

    動く絵本
    いまはスタバ風のカフェばかりで、こういう状況はあまり見られなくなった。絶滅に近い状態(?)にある街中の喫茶店。そこが舞台。なんとなく懐かしい心象風景だ。で、そこへ常連客の作家が来て・・・。最初に英語に弱い、という伏線を張っておいて、最後に公演タイトルの意味がわかるなんて、なんとも洒落ている。いいセンスだと思った。とくに3話目の話は大学生時代を思い起こすような、甘酸っぱい感傷に浸ってしまった。ほんとにいい作品でした。会場に漂う消えモノのコーヒーがいい香りだったし・・・。でも、美味しいコーヒーを出すのが店主の自慢なら、コーヒーフレッシュではなく、生クリームを使って欲しかったような気もする(笑)。ま、ストーリー的には使うコーヒーフレッシュの数で大人になたことを表現したいと言うことなんだろうけど・・・・。

  • 満足度★★★★

    面白かった
    女性の作家さんらしいファンタジーなオムニバスの3話。
    ほっこり三部作と言うだけあって、やさしい気持ちになれました。

    特に3話目の「カフェ ラング・ド・シャ」は良かった。
    モヤモヤした疑問点がたくさん出てきたが、最後に全ての謎がすっきり解決して気持ちよかった。
    本公演も是非観たいです。

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