うちに来るって本気ですか?【終演いたしました。ご来場まことにありがとうございました。】 公演情報 うちに来るって本気ですか?【終演いたしました。ご来場まことにありがとうございました。】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★★

    さすが,鈴木雄太!
    木霊は堅い作品が多くて,と手塚さんが書いておられてビックリ。団員のほとばしる汗が素晴らしかった。自分,受けたい学部が無くて早稲田とは縁遠かったんですが,今学生だったらうっかり木霊に入っちゃいそう!(危なかった?!)鈴木雄太作品は,自劇団で数回観てますが,そのまんまのノリで学生さんを動かしていた感じ。
    アフタートークで手塚さんが近年の学生演劇の話をして下さいましたが,いやプロとなるとアソコまで全力で,体当たりで出来ないって!きっと,学生だから出来るんでしょう,と思いました。その皆さんのがんばりと鈴木氏の献身と(あと鈴木氏が春競馬大変だったとも聞いて...)ちょっぴり包んでしまいました。
    一つ提案が。震災・エコと話題が続きまして,夏をいかにローコストで涼しく過すかが課題となってきております。
    先日テレビで見たニュースですと,何でも日本でシェアNo.1のホースメーカーが提供する冷却システムに,天井にホースを這わせて水を循環させるってのがあって,丸の内などでも採用されているようです。出来ましたら木霊のアトリエも!建物に水を循環させるなどでエコに涼しくされてはいかがでしょうか?
    年代上の観劇者にも健康的に優しく観劇が出来るようご配慮下さい。ますます暑くなる地球環境,またウインブルドンのセンターコートにも屋根が付く時代ですので,宜しかったらご検討下さい。みなさんお疲れ様でした。また頑張って下さい!

  • 満足度★★★

    とにかく熱い
    会場となった木霊のアトリエも暑かったですが、学生役者さんたちの全身からしたたり落ちる汗がすごかったです。作品自体はしっかりした脚本で勘違い重なっていく というコメディの王道的なもの。
    これが 「もしプロの役者だったら どう表現するのかなぁ?」なとどと考えながら見ていましたが、色々と些細なマイナス点はあるものの 学生演劇が始めての*papasan*には ここまでできるんだ!! という印象でした。 今後が楽しみですね☆

  • 満足度★★★

    学生とプロのコラボで、面白いものが生まれていく素地が出来ていくのではないかということを、予感させる公演
    前回公演があまりにも素晴らしかった、8割世界から鈴木雄太さんが参加して、出身の学生劇団の演出をする、というので期待して観に行った。

    ネタバレBOX

    学生演劇ならば、という視点で見れば、とてもとても面白かった公演である。
    会場は、とんでもなく蒸し暑く、汗がだらだら出、いい観劇環境とは言えない中で観たのにもかかわらず、面白かったのは確かなのだ。
    しかし、プロの演出家の手によるものと考えると、いくつかの点で残念ポイントが挙げられてしまう。

    ストーリーは、家に来る人を取り違えてしまうという、よくあるパターンのコメディで、誰がどう揃うのかということが徐々にわかってきてからは、それをどう取り違えるのかが楽しみになってくる。
    そして、いい感じに取り違えてくれるので、楽しいのだ。

    しかし、冒頭のテンションの高さだけで引っ張っていくシーンは、正直辛かった。役者の表情見ていても、「この演技必死すぎて、この役者には向いてないんじゃないのか?」と思ってしまうほどだからだ(アフタートークで素顔の役者さかんたちを見て、この普通な感じのほうが素敵に見えたのではと余計に思ってしまった)。
    若さと元気はわかるし、もちろん意図もあろうとは思うのだが、演出はもっと役者を信頼してもいいのではないかと思うのだ。
    つかみとしてのテンションの高さはありだとは思うのだが、ここはテンション高いことを、でかい金切り声一本槍でなく、トーンを落として(つまり、別の部屋の兄弟姉妹に聞かせたくないのだから)、それでもトーンが上がってしまう、というほうが効果的ではなかったのではないか。
    正直、このトーンで全編行くのであれば、辛い90分となりそうだと思ってしまった。

    結果から言えば、そういうトーンが全編にあったものの、中盤以降、ストーリーが転がりだしてからは、笑いも多くなり、楽しい舞台になったのでほっとした。そして、それはラストまで続いた。

    また、とても気になったのが、古畑任三郎のモノマネシーン。古畑の音楽に古畑の劣化モノマネ(モノマネをモノマネしたモノマネ)で、今どき笑えるわけがない。2001年だって笑わなかったと思う。今どきこのモノマネ? というスベリ笑いを目指しているのならば、きちんとすべってほしい。正直、あのテーマ音楽が聞こえて、顔から笑みが全部消えた。百歩譲って、何回も出てくるこのモノマネが、いろいろあるモノマネの1つであったとしたら(2001年に流行った諸々のモノマネとか)多少は印象が違うとは思うが、それにしても、こんな安直なところに寄りかかる感じは好きではない。たとえ学生だとしても、だ。

    さらに、気になったのは、「2001年」の戯曲であり、舞台の上は2001年という設定になっていることだ。どうやら、すれ違いなど諸々の設定が使えなくなってしまうので、現代ではなく、2001年にしたということらしいのだが、どうも積極的に2001年ではなかったようで、途中にそれをギャグにするような個所もあったのだが、積極的な意味での2001年ではなかったことがずっと気になってしまった。正直どうでもいいことなのだが、気になってしまうのだからしょうがない(笑)。

    つまり、2001年でなければならないことが、単なる設定だけであり、積極的に物語りに荷担することがなく、酷な言い方をすれば、言い訳にしか見えなかったことが残念でならない。
    せっかく当時の新聞のコピーを入場時に配ったりしたのだから、それが活きてきたりなど、2001年とリンクしていく物語であれば、いや、リンクしていく物語でなければならないと思うのだ。それは、古典というには近すぎるから10年前が。
    例えば、10年前の風物や社会のことなどをバンバン入れていったりしたらまた雰囲気は違っていたかもしれない。
    コメディに限らず演劇は、当時の風物や社会を反映していくものだが、特にコメディは、その要素があるなしで、笑いになるかならないかの境目になるのだから、確かに難しいとは思うのだが。

    コメディの演出は難しいと思う。脚本がいくら面白くても、演出と役者がダメであれば、まったく笑えない舞台となることも多々ある。
    今回は、手練れである鈴木雄太さんが、うまく笑いのツボを押さえ、手際よく仕上げていたので、きちんと笑いに結びついていた。
    ただし、8割世界で見せてくれる、息の合った畳み掛けるようなテンポまでには行かず、不発ともいえる個所があったのは残念であった。それはしょうがないとも言えるのだが…。
    それは、学生たちには、そのレベルはまだ無理だったのか、あるいは役者と演出が息を合わせていくのには時間がかかるということなのかはわからないが、コメディ(または舞台)は、難しいものだということなのだろう。
    とは言え、少々上から目線で言わせてもらえば、今回、両者ともに学んだ点は多かったのではないだろうか。

    今回の企画、学生とプロのコラボは面白いと思った。OBに限らず、コラボしていくことで、面白いものが生まれていく素地が出来ていくのではないかということを、予感させる公演であった。
  • 満足度★★★★

    熱くて素敵な作品!
    大隈講堂裏にて劇団木霊の公演を観た。

    学生劇団が先輩プロとタッグを組んで公演を行うという企画がまず素晴らしい。

    鈴木雄太のさすが演出のキレと石原美か子の脚本の良さで完成度の高い公演となっている。8割世界で鍛えられた鈴木雄太のコメディセンスは今までコメディをやっていない木霊の役者陣を見事に使いこなしていた。

    戯曲の出来がいいので、学生だけでなく誰でも楽しめる作品となっている。是非ともたくさんの人に見てもらいたい作品だ。

    役者陣の飛び散る汗に感動。今まで堅い作品の多かった木霊が、新しいジャンルに挑戦して一皮むけたような感じだ。

    暑いアトリエだが、熱い熱い舞台を堪能出来た。

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