実演鑑賞
満足度★★★
どこにもそうとは謳われていませんが、これって私が苦手な不条理劇だったんですね。ずっと観てきた!を書きあぐねていましたが、今頃気づきました。いや、作者はそうじゃ無いとおっしゃるかもですが。
とにかく理由はわからないまま舞台は進んでいく。待ってもこない列車、連絡も取れない、何が起こっているのか分からない。驚くような何かが起こるわけでも無い。
不条理劇だと最初から言ってくれたら、ああそう言うものかと全部受け入れて、余計なことは考えずに、貧しい想像力で見えていないところで何が起きているかなんて考えずに楽しめた(かなあ?)ものを・・・と思っているのですが。
ところでどなたか、不条理劇の正しい見方(どこをどう楽しめばいいのか)を教えていただけませんか?
実演鑑賞
満足度★★★★
終末の日の駅舎での会話劇。ちょっとシュールな世界観だけど、ほのぼのとして、でもシリアスな感じがすごくイイですね。説明不足のところも、色々想像できて面白い。
実演鑑賞
満足度★★★★
不安を感じながらも、それを考えないようにとする者、その不安を周りに撒き散らす者、その不安に怯える者、そして皆の不安を感じ取れない者、様々な想いが舞台の見えない村の様子やいない者の状態を想像させる。舞台上には
見えない雲の広がっていく気配が満ちていく。ストーリーの始まりと終わりにこれもまた見えないツバメの巣が、その世界がどうなっているのかを現している。観る側の想像力が試される舞台でもあるだろう。
実演鑑賞
満足度★★
鑑賞日2023/09/29 (金) 14:00
15年くらい前に嵐・相葉雅紀がグローブ座でやった時は、良さが全然わからず、今回はそのリベンジのつもりで行ったのですが、相葉バージョン以上に抽象的で理解できず。ステージ上で起こってる目に見えることは、その背後で起こってるもっとたくさんの深刻なことのほのめかしてるようなんですが、私は自分の推測に自分で納得したり感動したりするたちじゃないので、頭の中は?がたくさんある状態でした。星の数は自分への点数です。
実演鑑賞
満足度★★★★★
のどかな駅舎の風景、思わずこぼれる笑いに溢れているのだけれど描かれているのは世界の終わりの日
心地良い波長、豊かな人間描写、のどかなやり取りの中に忍び寄る異常と悲劇の匂い
とにかく観る側の想像力をかき立ててくれる演技・演出力が凄い
会話の端々から今何が起こっているのか、何故こんな事態になってしまったのか、そして今目の前にいない(舞台から捌けている)登場人物の姿など、余白の部分もイマジネーションで肉付けされていくのだから
かなり昔に同作品を観ており「おだやかなのにインパクトの凄い公演を観たぞ!」という記憶はしっかり刻まれていたのですが、今回の観劇で 間違いなく名作!と再認識
むしろ時代が作品世界に近づいてきている様で、当時以上に感慨深く観ることができたかもしれない
実演鑑賞
満足度★★
世界の終わりが近づいている。原因は分からない。人々の日常はいつもと同じようだが淡々と破局に向けて進んで行く。+いくつかの愛の形。
そんな風な雰囲気だけのお話である。何が起きているのかも分からない、思わせぶりな「日本村4番駅」の意味は何なのといったことは最後まで回収されない。一部は小出しにされるのだが自分で考えろということらしい。作者の勝手な考えを観客に想像しろとはなんと傲慢な。作者って土田英生さんだけどMONOのものは良いんだけどね。それを期待したら外れたってこと。
イケメン俳優さんを起用して若い女の子を呼ぼうという舞台のように感じた。…などと書くと何を今更と言われそう。いやまあその通り。
追記:しかしいくら何でも観客に知らされる情報が少なすぎる。これは観客にも「何が起きているのか分からない不安」を体験してもらおうということなのだ(分からない範囲は異なるが)。そこから先はお話を想像して感動するのも自由、作者の手抜きだと文句を言うのも自由ということだろう。私の場合は自分の中に無いものを求めて演劇に通っているのでこの舞台は完全な外れということになる。