紙一枚の才 公演情報 紙一枚の才」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★

    福地の何を表現したかったのだろうか?
    すでに多くの方のレビューが投稿されていて、
    私も概ね同様の感想なので、重複は避けて申します。

    この劇場は初めてで、劇場入口は2階席の高さで、
    決して舞台は広くなく、舞台のある1階は思ったより低いこともあって、
    珍しい角度からの観劇になるとも思い、2階席で観ることにした。

    ただ、2階席は若干1階舞台部分にまで張り出しているので、
    自分の真下で演じられるとやはり観にくい。
    また、紙に筆でさらさらと書くシーンなど、
    (もちろん、本当には書いていないのは暗黙の前提だが、)
    2階席で観ていると、本当に何も書いていないのが丸見えである
    ・・・まあこれはご愛嬌だが、
    でもまあ、本当は多方向から見られている舞台では、
    どの方向から見られても良いように
    演出されるのが本来であろう。
    (なお、劇団の女性係員より、「できれば1階の方が良い」と、
    きちんとご案内は頂いていて、
    あえて私が2階を選んだことは念のためお断りしておく。)

    ネタバレBOX

    開演直前には煙くなってきて、
    そして、2階席部分から役者が1階席舞台に向かって、
    本をバシッ!と投げつけ、芝居が始まる。
    (これも1階席にいた方がびっくりしただろう。)
    この辺は、何やら前衛っぽくもある。

    ただ、この後、前半部分は、まるで、
    TVの歴史番組に挿入されたお芝居のような感じで、
    歴史の流れやエピソードをなぞっていく形で、説明的に過ぎるきらいが。
    (演劇台本の常として、前半は材料の提示、後半はそれらの収束による結末
    ・・・となるパターンが多いのは致し方ないとしても、)
    ここは、「事実の適示」以上演劇的表現がもっとほしいところ。
    些細な出来事でも、微妙な心情の変化や
    「機微」というものがあるはずですし。

    ところが、後半部分では、主人公福地が、
    政府側の伊藤に協力することにより、
    取材の便宜も得、それにより書けた生々しい西南戦争の記事の人気や、
    「御用新聞」として部数を伸ばしていたのに、
    福地のライバル福澤が突然伊藤に登用される。
    その裏切りのショックに福地は叫び、のた打ち回る・・・
    新聞も政府批判側に鞍替えし、
    そして最後は2階席から、
    それらの出来事に翻弄される
    人々や新聞記事を象徴するかのように、
    膨大な量の紙がばらまかれる。

    ここで、前半に足りなかった、
    福地の心情的表現が極めて突出した形で現れたわけだが、
    これは少々唐突だし、かつ前半からの流れでいうと過剰なのではないか?

    そして、せっかく福澤に比べて知名度が低くなってしまった
    福地を取り上げたのに(私自身不勉強だったので勉強にはなったが)、
    これでは結局、「福地はやっぱり小物だった」
    という印象しか持てなかったのだが、
    これは作者・演出家の狙い通りなのだろうか?

    それから、明治の重鎮たちの存在感が無いのも、
    若い役者がやっているためとはいえ、ちょっと残念。

    なお余談だが、舞台上に装置として狭い階段が
    2階席に向かって作られており、
    しかし、2階席には元々金属柵があって、
    その柵を超えないと2階に上がれないし、
    階段自体も旧家や城にあるもののように
    狭くて急勾配で手すりも無いもので、
    2階席で観ていると、事故でも起きないか(地震もあるし)と、
    余計な心配をしてしまったりもした。
    無事故を祈ってます。
  • 満足度★★

    疲れている時に見る芝居じゃなかった(-_-;
    なんか、社会の教科書を読んでいる感じの芝居。
    本を上からバンッと叩きつけるところとか、紙を上からばらまくとか、劇場の特質をおもいっきり使った芝居なんだけど・・・。ストーリーがわからんかった。
    つーか、テンション高いんだけど、どこがメインなのかわからず、そのままいつの間にか迷子に。
    疲れてたときに見たからかなー。難しいしばいでした。

  • 満足度★★★★★

    ビックリ!
    正直、客入り等を見て期待薄でした。

    でも、冒頭から引き込まれました!
    自分の好みもあるけれど、あっという間の1時間半。
    凄く面白かったです。
    そして勉強になりました。

    まず、福地桜痴を知りませんでした。
    が、福沢諭吉や伊藤博文、大隈重信といったお馴染みの偉人の人間関係やしがらみがとてもわかりやすく伝わりました。
    役者さんも抜群の安定感。
    舞台の使い方も2階など広く使い、照明も効果的でした。

    現在の日本もマスコミと政府の関係や大手企業の癒着など当時のそれと何が変わったのか考えさせられます。

    とにかく面白かったです!!

    次も観たいです。

  • 満足度★★★

    劇団初見!
    日本を憂い、国を愛した人の熱き物語。熱いんだけど私は何処か醒めて観劇。何でだろう?この時代をよく知らないって事もあるけど。役者は熱いんだけど・・・熱すぎ?

    ネタバレBOX

    福地桜痴を知らなかった。妻を女性として見ていなし、遊郭に入れあげているし、知識人に感じない。ジャーナリズムの夜明け前の「第一章」的な話。福地もこれからでしょう・・・みたいな印象。
  • 満足度★★★★

    無題46
    3/4(金)、「ふみ」観劇、場所は勤め先から歩いてすぐ。与謝野晶子、詩の世界であり、時代は大きく動く。今回は明治初期、教科書に載っている人物が登場。


    福池(1906)、福沢(1901)、伊藤(1909)、大隈(1922)、井上(1915)、渋沢(1931)、西郷(1877)。(没年)


    1877  明治10年、1900  明治33、1912  大正1年、1931  昭和6年。
    1912 中華民国成立、1914 第一次世界大戦  1923 関東大震災 。
     

    前回同様テンションが高いし、いたるところで大声が飛び交う。ここpit北/区域は舞台のある階だけではなく、上の階も使うことができるので気をつけていましたが、突然、本が上から叩きつけられ、少しビックリ。お芝居が始まりました。

    ネタバレBOX

    今回は和服中心で、役柄によって洋服。最後にはやはり、紙が舞い散ります。当時の時代背景など、全く不勉強。突き動かす動機、志、野心などを十分理解しないまま…(これはどうしようもありません)。

    ここは3回目、今回始めて階段降りて右の一番前も座席になっています。これは厳しくないかなあ。お客さん2名、後ろ(座席ではない3列目)に移動していた。そこだと上の階のお芝居がみえないけど。

    髪染めている人がいるけど…。
  • 満足度★★★★★

    このロングランは
    後半、客席がうまらなきゃ嘘だろ。

  • 満足度★★★★★

    名前を知ってる
    名前を知ってる西郷、井上、伊藤、大隈、福沢、中江兆民、津田梅子、岩崎弥太郎、渋沢など教科書で習った有名人がたくさんでてきた。(名前だけよばれて、登場しないひともいる)
    唯一しらなかった、福池。主役なのに。
    ただただ、名前だきえ知っていた人がお芝居をみて、そういうキャラだったのかと納得。大隈と伊藤がずーっと背広なのも楽しい。

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