東京オリンピック生まれの男【振替公演】 公演情報 東京オリンピック生まれの男【振替公演】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
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  • 満足度★★★★

    必死感
    ウッチャンがたった一人で、とある人間の一生をパワフルに演じる一人芝居。
    語り口調はテレビのコントで見るのと同じような、まったりマイルドかつ聞き取りやすい台詞回しで見やすかったです。

    中でも、さすがにいい年になってきたにもかかわらずバク宙とかブレイクダンスとかタップダンスとかも披露してくれて、ほんとにアクティブでキレキレの動きにびっくり。

    「必死感」なんてちょっとマイナスっぽくいってしまいましたが、実際、淡々と語って話で盛り上げるというよりは、一瞬一瞬、ステージの端から端を縦横無尽に動いて全身運動で必死に表現していた感じです。こういう一人芝居(コント風)ははじめてみましたがとても楽しめました。テレビで見るコント芸人さんたちが、役者としても活躍している理由がなんとなく分かった気がします。

    一人だから仕方ないのかもしれないけど、やっぱりたまにせりふを噛んじゃったり言い直していたりという箇所がちょいちょいあって気になってしまったのがちょっと残念。
    噛み方が面白いとかだとまたウケたりするのでしょうけど、シリアスなシーンはちょっとマイナスだったかな・・・。
    全体的にはとても満足しました。

  • 満足度★★★

    ‘64生まれ、±3年世代の人はかなり嵌り易いかも
    タイトル通り、‘64生まれの(多分平凡な)主人公の半生?一生を独り語りで演じていた。その当時流行った歌謡曲やフォーク、ニューミュージック、洋楽を多用し使用していたけど、あの時代に青春期を過ごしていた人達には感慨に耽りたまらんのでは、と思った。
    ちょっとかじってる自分も使用されてる曲が流行った時、当時夢中だった事とか思い出してたし。
    でも映像化する時(するのかな?)どうするんだろうと邪な考えがよぎってしまった。

    千秋楽の為かカーテンコールの際、花束やプレゼント手渡しする人が何人かいたけど、制止するスタッフもなく、テレビに出ている有名人なんだなーと妙な実感。
    でも、流石に舞台に駆け寄らせる行為は注意しましょうよ、スタッフ。

    ネタバレBOX

    子供の頃に一等賞を取った経験が、その後の人生に多大な影響を及ぼし、小・中・高・大・劇団員・社会人と過ごす中、それぞれの時代で一等を目指して生きていこうと毎年懲りずに努力はする。一時的に良いとこまでいき脚光は浴びるけど、すぐ現実が邪魔をして結局挫折。

    ひょんなトコから無人島漂着、無事帰国し脚光浴びても旬はすぐに終る。その時サポートしてくれた女性と結婚し、子供を授かり、人と違う事をやっていても子煩悩さは他人と同じでカメラで愛息を撮りまくる日々。
    ある時、故郷に帰省し初恋?相手の訃報を聞き、自分の人生を重ねあわせるも戻れない日々に「悪いヤツは長生きし、いい人は居なくなってしまう。」と慟哭に近い叫びを上げてしまう。が、いつもの日常に戻りつつ過ぎようとしている。
    この辺り、震災の影響もあったのかな、少し胸が熱くなった。

    ある時、ふとした光景を写真に収めたのがキッカケでコンテストで念願の一等を取ってしまう。その写真をコンテストに送ったのは誰あろう支えてくれた妻。一等を掲示されてる写真に映し出された姿は横断歩道を渡ろうとしている手押し車を押す母と、周りの車を制し愛妻を守ろうとしている父の姿だった。

    一瞬、客席をうるっとさせ、そして感動の〆へ向かうのだろう、と予想。
    これをキッカケに写真家へと転向、なんてしません!と堂々と宣言し最後の最後まで見事に期待を裏切るのであった。
    数年後、愛息が徒競走で見事一等を取る。
    子供の何気ない一言で一等の精神は引き継がれていく。

    時代時代で経験してきた事がキーワードとなり、その後の人生に意外な形で関わってくるのだが、それぞれを再現するのにアクションやら、ダンス、ピアノ演奏、(独りなので当たり前だけど)台詞を駆使し楽しませてくれました。
    誰も傷つけない優しい芝居でそこら辺が演者の人生観というか、真面目な部分が見え隠れしたような印象。
    でも、なぜかテレビ画面越しに見ているように感じた舞台だった。
  • 満足度★★★★

    体勝負
    ”お笑い”観点では、キャイ~ンライブのほうが良いのですが
    ”演劇”観点ではこっちのほうが良いですかね。

    バク中や道具芸など、アクロバティックな芸当は
    随分練習したみたいですね。

    終盤の一言は、やはり震災を意識してのことでしょうか。
    平等ではないんですよね・・・

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