『パ・ド・ドゥ』【ご来場ありがとうございました!】 公演情報 『パ・ド・ドゥ』【ご来場ありがとうございました!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-14件 / 14件中
  • 満足度★★★

    若干の違和感もアリ
    殺人事件の被告とその元夫である弁護人とのやり取りの中から彼らの気持ちや過去が立ち上がってくる感覚が鮮やか。
    ただ、1場と2場でコートチェンジの如く接見室の「中側」と「外側」を逆転させたことには違和感を憶える。

  • 201105281100
    201105281100@王子小劇場

  • 満足度★★★★

    あたりまえだけど
    登場人物が二人だけなので、すごく丁寧に作りこまれていて良かったです。

    舞台装置には驚きました。

  • 満足度★★★★

    お見事な二人芝居
    こーれは素晴らしいでしょう。

  • 満足度★★★★★

    推理小説のような
    瀧川さん演じる元夫の視点で謎を解く感じで拝見しました。
    伊東さんの演技は、序盤から中盤にかけてのイヤーな感じから、終盤の切なさまで惹きつけられっぱなしだった。
    七里ガ浜オールスターズが次に何を持ってくるか楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    物語を知っていても
    ずっと前に、観たことのある戯曲でしたが
    そうであっても、しっかりと
    物語に引き込まれてしまいました。

    ネタバレBOX

    入場すると
    なにかだだっ広い感じの劇場に
    接見室のセットがおかれていて
    その左右に座席が並べられている・・・。
    他の方も書かれていましたが
    なにか席を選びにくい・・・

    それでもほぼ満席となり客電が落ちて・・・。
    金属の扉が開閉する音が闇に響いて・・・
    再び明かりがついたときの
    その場の雰囲気にまず驚かされる。

    多忙を極める弁護士と何らかの罪を犯した女、
    カラスを挟んだありきたりな会話。
    紋切り型の会話からほどけていく雰囲気があって。
    やがて刑事事件の被告と弁護士というの裏側にある
    二人の関係が明らかにされていきます。

    事件の真相への興味に
    二人の距離感が織り込まれて
    接見室の空気にどっぷりと浸される。

    客席は接見室の窓と直角の位置にしつらえられているので
    二人の表情のどちらも真正面からみることはできない。
    でも、というか、だからこそ
    観る側はどちらかの立場に偏ることなく
    その場の空気で物語の進展を眺めることができるのです。

    絶妙な緩急、事件は紐解かれるように見えながら、
    一方で二人の結婚生活や今の思いと絡まりあっていきます。
    真実にたどり着くことが
    二人の過去の、そして今の想いを浮かび上がらせていく。

    接見室ですから
    二人とも座り芝居なのですが、
    二人の役者とも座してキャラクターを演じている印象は
    ほとんどなくて。

    幸運にも二人の役者の全身が見切れることのない席を
    選ぶことができたので、
    二人が上半身だけでキャラクターを演じているのではないことが
    しっかりとわかる。
    弁護士の苛立ちは開いた足の動きから生まれて
    その場の状況で全身に伝わっていくようにも見える。
    女性もつま先からの表現があって
    時に脚を椅子に絡ませて動かし
    つま先を立て
    あるいは靴の脱ぎ着で、
    想いの座標や
    感情のリラックスと緊張を表現していく。

    態は仕切られた部屋に座しての会話劇なのですが、
    気がつけば、
    観る側はいつしか、その会話のやり取りよりも
    二人の言葉や身体を含めた表現をひとつのものとして
    冒頭に釣り上げられた好奇心の先、
    そこに満ちる空気を追いかけているのです。

    事実が解けきった終盤、
    乖離していた二つのベクトルが一つに重なり合う感覚があって。
    幾重にも重なり目隠しをし合っていた互いの想いの先の
    真実が開ける

    まあ、装置まで動かしたラストシーンは
    もう少ししっかりと見せてもよい感じはありましたが
    でも、それはそれで、
    作り手の意図するであろうテイストをかもし出していて。

    観終わったあと、
    ちょっとのビターさと重さと、
    それを凌駕する充足感がゆっくりとやってきました。

    この戯曲、物語の顛末の記憶は、
    過去の上演を見て十分に知っていたのですが、
    そんなこと関係なく、しっかりと面白かったです。


  • 満足度★★★★★

    上質な空間
    スゴく良かった!!
    どんどんどんどん引き込まれていった!

  • 満足度★★★★★

    はまりました!
    最初から最後まで引き込まれました。
    特に伊東さんにはやられました。
    途中から切なくて切なくて・・・仕方がなかった。
    これを見逃す手はないと思います。
    私のように倦怠期を迎えている方々にお奨めします!

    ネタバレBOX

    私は「香港」のあたりから、元旦那に対する感情がビシビシ伝わってきて、
    切なくて切なくて・・・単純に愛情や恨みだけではなく、
    もっともっと複雑なんだろうけど・・・
    伊東沙保さんがとても愛しい存在になっていきました。
    彼女が「壊れていった」様子まで想像してしまいました。
    初めて観る女優さんでしたが、目が釘付けになってしまいました。
    次回出演作もチェックさせていただきます。
    ところでオリジナルの公演ではどなたが出演されたのでしょうか?
  • 20110525
    (^・ェ・^)おもしろかった!すこし固かったきがするので時間があればもう一度みたかった

  • 満足度★★★★

    接見室
    見ごたえのある2人芝居でした。

    ネタバレBOX

    裁判の過程で解き明かされていくのは、元夫婦である2人のあいだに流れる愛憎だったのかもしれませんね。
  • 満足度★★★★★

    良かったです!
    余韻が残り…、それでも何となく推量でき、いい感じでした。

    あらすじにかつての夫と書いてあったのでその前提で観ましたが、二人が元夫婦という部分を隠した方がより一層楽しめたような気がします!

    ネタバレBOX

    サキという探偵と親密で、弁護士に女の陰を見ましたが、向坂という男だったとは何とも心憎い演出です。

    冒頭の話題が若貴の話ではいかにも古いです。例えば、古典落語などは今はどっかーんと受けるけれどもすぐに飽きられる部分が次第にそぎ落とされ、現在にまで残っています。作家さんも、後にどこかで演じられることを期待するならば、下世話な時事ネタに頼らないことだとしみじみ思いました。

    そもそもの、弁護士が事件の弁護を引き受ける決心をした根拠が今一つ不明でした。あっちを向いていて急に変心したように見えました。

    何が真実か嘘か、女の虚言癖は結婚当時からあったとしたら嫌になるのも分かります。ま、今回は、弁護士を興信所で調査していたのが女であることが分かったので、門倉が誤って転落したのが真相なのでしょう。

    テレビの仕事も結婚当時からアルバイトでやっていたこともあって、離婚してどのくらい経過したのかが全くわからないような作りになっていました。お腹の子は誰の子か謎のままでした。弁護士には心当たりはないようですが、弁護士の子であってほしいなと思います。

    拘置所に入れられた女性がハイヒールっぽい靴を履いても良いものなのか、実情は知りませんが少し疑問でした。

    二人芝居は難しいと思います。家ではあまり会話がなかったのでしょうか。劇中は、弁護士として聴取するので会話が多いのは当然ですが、あれだけ二人の会話があったとしたら離婚には至らなかったのではないかと思ってしまいます。
  • 満足度★★★★★

    因果応報。
    中盤から「胸チク」しまくり・・・3人の元カノの顔が浮かんでは消え・・・きっとボクは、地獄に落ちるね(←現世では地獄に落ちないと思ってるバカ者)。

    一人での観劇だったんだけど・・・女性と一緒なら、飲みにでも誘って、じっくりと「感想戦」をしたくなるような芝居だったなあ(←ま、「男女の仲なんて、そんなもんだって!大丈夫っ!」と言って欲しいだけなのかもしれないが)。

    息詰まるような展開なんだけど、2人の会話のテンポが軽快で・・・とっても、良い芝居でした!!!

    でも、今でも時々、胸チク状態になりますわ。。。

    ネタバレBOX

    説明文にある通り、「裁判を間近に控える元嫁と、なぜか彼女から弁護を依頼された弁護士の元夫との哀しくも可笑しいドラマ」。

    最初から最後まで、元嫁の手の平で転がされ続ける元夫が、なんともイタい。

    別れた原因が100%自分にあっても、「女性ってのは、(フラれても)切り替えが早い」なんて自分に思い込ませちゃったりして・・・。

    そのくせ、「(他の男と付き合ってる)今でも、心の底ではあなたを忘れられない。なんで私と付き合ったの?他の女性でも良かったんじゃないの?」なんて言われちゃうと・・・情が湧いてきちゃったり・・・ウルっときちゃったり・・・ちょっとばかり、ほんとちょっとばかり嬉しくなっちゃったり・・・(バカダネ)。

    まあ、その結果、元夫は、元嫁に策略にはまっちゃうんだけどねぇ(自業自得とは言え、哀しい)。

    いろんな解釈が可能な芝居だろうけども・・・

    元嫁にとっては、「堕ろせ!」とのたまった今の彼氏に復讐できたし(ベランダから突き落とした)、殺人未遂を犯したにもかかわらず、弁護士である元夫を操って(彼は証拠隠滅までしちまったのだ)、無罪放免に導いたし(←このあたりはボクの想像デス)。

    当面、仕事には困りそうだけど・・・気分はちょっとばかりスッキリしたのかなあ。


    あっそうそう・・・ちょっと気になったこと。

    生命保険は、内縁関係にあれば「死亡保険金受取人が、被保険者の親族外」でも認められる可能性はあるけど・・・このケース(不倫関係)は、無理っすね。確実に稟議に引っかかるだろうなあ。

    テレビ局の大物プロデューサー(今彼)のコネで契約できた、という解釈なのかもしれないけど・・・生保とテレビ局じゃあ、CM収入が激減してる現在、生保のほうが圧倒的に力が強いもんねえ。
  • 満足度★★★★★

    見事でした
    見事な二人芝居でした。
    ため息でました。

    ネタバレBOX

    入ったら真ん中に面会室みたいなセットがあって、客席は両サイドにわけられている。
    王子にしてはやたら席数少ない。30席くらいしかない。
    舞台と席は真ん中に密集していて、空いてる横の空間なにに使うの?と思ったら開幕して判明。
    暗転中に席の両側、つまり会場入り口側と奥側の壁というか幕が
    舞台ぎりぎりまで迫ってきていて、余計なスペースは潰されていた。
    視覚的には明転と同時に部屋の容積が小さくなっていたのだ。びっくり。

    日向の言うことが二転三転して、名塚だけでなく見てるこっちもイライラやきもき。
    何度も何度も嘘が変わって、ようやく最後に明かした事実。
    日向はまだ名塚を愛していた。
    しかし、実はそれすらも真実ではなく…?
    この辺をぼかされて終わってしまった。
    結局日向は殺したのか殺していないのか真意は。
    まぁでもその辺はこの芝居において重要ではないのかもしれない。

    会話の間がすごくよかった。

    二人の間に置かれた面会室のガラス。
    これが何より二人の距離を象徴していた。
    目の前にいるのにちっとも近付かない。
    二人の結婚生活もこんな風だったんだろう。

    まだ愛してるって日向が告白して、お互いに手を伸ばしてもガラスに阻まれて。あーもう。切ない。
    別れて、時間を置いて、お互いに別の人間を好きになって、その相手ともまた別れたり、殺人未遂を犯したり、それだけいろんなことを経験して、そこで初めて二人が会話ができたというのが、皮肉。

    結婚しているときに話せたらよかったのに。
    ガラスのないところで、近くで、じかに、見つめ合って、話せたら。
    それでも結果は変わらなかったかもしれないけど。

    普段(良くも悪くも)冷静な目で芝居を見てしまうことが多い私だけど、そんなもんすっとばしてすごく感情移入してしまった。
  • 満足度★★★★★

    接見室で明かされる謎
    裁判でなく接見で明かされる過去と現在の想い。

    1999年の初演らしいが、普遍的な魅力に溢れた脚本。二人の演技に引き込まれて見入っていた。とても面白い。

    舞台は、演者がアクリル板(?)を挟んで座り(まさに接見室)、客は演者を横から眺めるスタイル。全部で40弱程の座席。話が盛り上がる終盤、横から観る白熱する表情が非常に美しかった。

    初日らしく噛むこともチラホラあったが、どうでも良い。最後の挨拶時にセットの暗幕が舞台にかかってしまっていたが、どうでもよい。そんな充実した舞台だった。

    ネタバレBOX

    恋人がマンションの4階から転落し、殺害未遂で逮捕された日向(伊東)は、元夫であり弁護士の名塚(瀧川)へ弁護を依頼する。嫌々引き受け、やる気無く、また訝しみながら応対する瀧川。どこか現実味のない供述をし、起訴されたように見えない日向。

    名塚の浮気で離婚した二人は別々の人生を歩み、接見室で再び交わる。そこで交わされる嘘と本音、打算と感情を経て、過去の想いを伝える二人。裁判の行方ははっきりしないし、世間的にマイナス評価を受けるであろう二人は、過去の清算を済ませ新たな人生を踏み出すと感じた。

    序盤から中盤のどこかふわふわした雰囲気や会話にクスっとする。
    日向が過去の想いと事件の真相をぶちまけるシーンが見せ場。怖いくらいの感情が溢れる。

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