満足度★★★★
ベタで安定した作品
初めから終わりまで安心して見られた人情劇だ。ベタ、というと何となく古臭いイメージがあるが芝居の基本だと思う。後半は亡き父の心持を理解できた息子が己の心を氷解していくのだが、それまでに、お節介な人々が交錯する心情の表現が面白い。
満足度★★★★
無題2
このような趣のお芝居は始めてでした。舞台前方に幕。まさか、この狭い空間で演じ続けるとまでは思わなかったものの、突然、ラーメン屋が現れてビックリ。舞台に野球場が出現して以来のビックリ。予習しなくてよかった(なんて言ってるから…)。
満足度★★★
父と子
とてもわかりやすいストーリーで、それを観客に見ていただこうとの気持ちが伝わるお芝居でした。
肩に力を入れずに観られる1時間40分ほどでした。
満足度★★★
安定した劇団さん
お芝居がものすごく安定していて観やすかったです。
ベタな人情劇で、誰にでも分かりやすかったんじゃないかと思います。ただ、気になった点を挙げるとするならば、舞台セットが私の好みではありませんでした。
メインとなるラーメン屋さんの舞台セットだけ、家の断面図ですくらい細かいのに対して、他のシーンは何もないこと。そして、そのラーメン屋さんのセットも少し奥にセッティングしていたので、舞台が大分狭く見えて、見づらかったです。
リアリズムな世界と、空想の世界が見ている側的にはちょこちょこありすぎて気になりました。
満足度★★★★
解りやすい人情劇
劇団芝居屋の舞台は相変わらずベタで昔気質の芝居だ。舞台上で繰り広げられるキャストらの演技は自然ではなく大げさでわざとらしい感は否めないが、これが芝居屋の特徴だ。舞台ではラーメンを啜ってる場面で客席も啜り泣きが・・。
その情景は客席でもラーメンを食べてるかのようだった。笑
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
安心して観ていられる
すでに書かれているとおり「分かりやすさ」を念頭に置いている劇団。
なので凝った現代物を好む方には満足できないかもしれないが、
私は素直に楽しめました。
あまり理屈っぽいことばかり考えないで、こういうものを見て素朴に感動するのも観劇の面白さと思うので。
でも、いわゆる質がイマイチの大衆演劇というわけではなく、
それなりのいい水準を保ってます。
後はネタバレを少々・・・
満足度★★★★
情感深さが、心地よい作品でした
ベタだけど情感深い作風が、心に沁みて良かったです。親子の葛藤を主軸として、お節介なのは解っていても、でも、ほっとけない人々が紡ぐ、心温まる物語でした。
満足度★★★★
安定感のある温かい人情物
息子が生前ついに判りあえなかった父の愛に、父の残したラーメンを通じてやっと出会える、という分かり易い筋なのだが、ほっこりと温かい感動を呼ぶ名作。粒よりの安定感ある役者さんが揃っているからこそできる、よく練られた人情劇だと思います。トリッキーな演出や変わった企画、それに自己主張の強い劇が多い怒涛の小劇場界で、それらとは距離を置いた信念の強さと、すべてに程の良さのある高度な洗練を感じました。一見泥臭そうな人情劇ですが、感動の涙も笑いもうまくコントロールされていて、安心して見ていられる。物足りないと感じる人もいるだろうけれど、私には心地よく上品にすら見えました。安定、安心、温もり・・・・。こういった物は演出や演技だけでは決して出てこない貴重なものだと思います。
満足度★★★
わかりやすいわかりやすさ
パンフレットによれば、「わかりやすい見世物」を目指す劇団、とのことだが、これは看板に偽りがない。第一に、この作者が何を「わかりやすさ」と考えているかがとてもわかりやすい。こう書くとなんだか貶してるみたいだが、いや、楽しかった。楽しかったのはわかりやすかったからだろうか。たぶんそうではない。
こういう「わかりやすさ」を、客席が受け止めて楽しむ劇場という空間があること、そういう場所に自分がいることが、たぶん楽しかったのだと思う。
芝居とはつまり、そこにいる人間たちが、2時間だけ全員で大切に育む「嘘」なのだ、と、あらためてそう思った。