人斬りの恋 公演情報 人斬りの恋」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    みました
    大衆演劇の感じがしました。
    裏の音が気になった

  • 満足度★★★★

    魅力的だが、さらに昇華出来る部分も
    歌舞伎などを別にすると、
    こんな感じの時代劇って
    実はほとんど見たことがありませんでした。

    物語自体が良くできていて、
    見せ場もしっかりとあって・・・。

    まっとうな物語を正当な語り口で
    楽しむことができました。

    ただ、舞台のクオリティには
    さらに進化していく余地も感じたことでした。

    ネタバレBOX

    靴を脱いでお芝居を観ることが
    これほどにリラックスできることだとは知りませんでした。

    ゆったりとした感じで物語を追う。
    通常だとちょっと気になる暗転の多さも
    このテンポの時間の流れだと
    ほとんど気にならない。

    衣裳や結った髪もあるがごとく感じられて
    所作やメリハリの作り方もしなやかで・・・
    すいすいっと物語が観る側に入ってきます。
    居心地よく物語に浸ることができて
    エピソードの展開がしっかりと観る側に残っていく。
    その当たり前の如くの舞台の展開に
    作り手の力を感じることができる。

    ただ、この舞台、
    さらに昇華する余地もたくさんあるように思えて。
    役者たちの台詞などにしても
    クオリティにばらつきがあって
    噛むのはある程度しょうがないのかもしれないけれど
    演じるなかで咀嚼されきっていないのではと
    思われる部分があったり・・・。
    間の取り方や
    舞台の空気の密度などにも
    スムーズでない部分が少々見受けられたり・・・。

    きれいな舞台だし、
    その魅力を認識することはできました。
    物語ることに関しては秀逸も感じたのですが
    一方でこの集団の舞台が
    さらに昇華した姿を
    観たいとも思ったことでした。
  • 満足度★★★★

    絶妙のバランス
    時代劇というよりは維新前後を舞台にしたラブストーリーという感じ。役者の演技などいろいろと感じるところもあるが、ストーリーは切なく美しい。
    また、役者の方々の細かな所作が美しく、日本の良さを再認識させていただきました。

  • 満足度★★★★★

    思わず唸ってしまった。
    小劇場では、類を見ない程の本格時代劇でした。
    脚本演出においては相当うならせられました。
    しかし、惜しむらくはキャストの実力のばらつき。
    主人公「黒田又右衛門」を演じる佐藤伸之の時に軽妙で
    人情味あふれる一面と、人斬りの凄みある一面の演じ分けは見事!
    その存在感はダントツでした。
    又右衛門が愛する「朋江」役の花風みらいは、幼さと品格を漂わせ、
    その美しい声に魅了された。
    「西郷吉之助」の流野精四郎の歌舞伎の様な演技には、
    何故か妙なリアリティがあり、西郷の妻「いと」の秋場千鶴子との
    やり取りは、ほっとしながらも切なさが漂っていた。
    また、秋場千鶴子の持つ雰囲気は、まるで小津安二郎の作品に出てくる
    ヒロインの様で、女優陣の中でも異質な程の光を持っていた。
    輝きを放っていた。
    他にも、平野麻美、木村望子、吉田匡孝、かなやたけゆき等の
    俳優陣が脇を固めており、それぞれが個性的な輝きとともに、
    ストーリーを支えていた。
    だが、その他の出演者には甘さが目立つ一面もあり、
    作品としてのレベルが高いだけに、力不足の出演陣の努力を
    もっと感じたかった。

    だが、総合的にはどのマイナス要素も払拭する程の魅力ある
    舞台であった事に間違いは無いと思います。

  • 満足度★★★★★

    泣けました
    他の方が指摘されているマイナス要素を補って余りある美しいストーリーと演出、主要キャストの好演に感動しました。
    GWの最中に空席が目立ちましたが、席を空けておくにはもったいないお芝居だと思います。

  • 満足度★★★★

    武士の一分
    幕末から明治維新にかけてのこういった物語は何度も観ているが、黒田の恋に視点を当てるとこういった美しい物語になるのだな・・と改めて感激!ストーリーが実に良かった。そしてそれに応えてきっちりと演技をした女性陣。男性陣では伊藤アルフの噛みが目立ち、また半次郎の役をこなすにはちと迫力に欠けた武市。斉藤役の吉田が重厚で圧力のある演技をしていて魅せられた。ちなみに後ろの黒に桜の花を描いた簾セットは記憶では他の劇団が使っていたと思う。借りたのだろうか?

    ネタバレBOX

    まず、殺陣に迫力がなかった。いざという度迫力になりそうなシーンは全て暗転として誤魔化していた。最初に伝えておくが、殺陣シーンは飽きるほど観ているのでこちらのメガネも高いのだ。

    惚れたオナゴの為に己の人生を淡々と尽くす黒田。「人としてこの世に生まれた喜びは惚れたオナゴが出来たこと。」とのセリフは熱く胸を打つ。そして黒田を家族のように受け入れる朋江と八重の絶妙な演技にさめざめと泣かされた。思えば黒田と朋江、八重の3人の場面が泣き所だった。終盤に訪れる朋江の見えない目から流れる涙はなんと美しいことか・・。

    黒田が朋江と交わした「約束」は守られることはなかったが、こういった悲しい最後はやはり創作の醍醐味とも思う。正統派の時代劇だった。白井(かなや)と斉藤のコンビの演技も素晴らしく改めて感じることは主役級の配役にはそれなりの力量のあるキャストが必要なのだと思う。

    流石に佐藤と流野の演技は秀逸だったが、佐藤の体系と顔つきから西郷どんはやはり佐藤かと・・。笑
  • 満足度★★★★

    品格のある泣けるストーリー
    本格的な幕末物。初日なので、せりふの噛みが目立ちましたが、ストーリーの良さと確かな演技で、泣けました。特に盲目の妻を演じた女優さんは秀逸!美しい所作と、静かで凛とした演技は素晴らしかったです。殺陣のシーンもいい。でも、武士が刀を収めるのに苦労するのはいかがなものか・・・・。やはりスラリと抜いてチンと小気味よく収めて欲しかったです。このようにいくつか気になる所はあったけど脚本、演出、効果すべてよく、ほとばしる様な熱い思いを持つ男達と、それを静かに受け入れる女達 との対比も良く出ていて、一級のエンターテイメントとして仕上がっていたと思います。ただ、暗転の時、いつも足音がどたばた聞こえたのはちょっと興ざめ。せっかくの珠玉のようなお芝居に水をさしてしまいました~。それと時間がないので仕方ないのかも知れませんが、襦袢の袖が飛び出していたり、裄丈があっていない衣装が見受けられました。次回は完璧にやって欲しいです。

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