期待度♪♪♪♪♪
明治大学シェイクスピアプロジェクトが今年ラボ公演として手がけるのはなんと太宰治原作の「新ハムレット」だ。この作品は6月に「太宰治、シェイクスピアを乗っとる!?」というサブタイトルを付けてPARCO劇場で上演されたばかり。
あの太宰治が昭和16年(1941年)に若干32歳にして初めて書き下ろした長編小説(戯曲形式)がシェイクスピアの「ハムレット」の翻案だったのだという。太宰が語り直した「ハムレット」は、設定は同じながらも太宰治のレンズを通すことで、ハムレットや彼を取り巻く人物たちが非常に身近に感じられ、日本人の感覚のままで100%共感できるものに仕上がっているという。
MSPの面々もまさかPARCOが同じものを企画しているとは思わなかっただろうが、果たしてどのような「新ハムレット」を観せてくれるのか、期待が大きい。
期待度♪♪♪♪♪
思えば今作の原作者・太宰 治が作品を発表していたのは、日本が戦争をやり続けていた時代。いままた、戦争の足音は着実に増し、人々はその体制に順応しようとしている。少なくともそのように見える。そんな時代に今作をどう観るか?