偽善者日記 公演情報 偽善者日記」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★

    期待はずれ
    期待しすぎてました、ごめんなさい

  • 満足度★★★★★

    見て良かったと思える作品
    開始30分内のシーンで既にジーンと来てしまった・・

    観劇後の帰路では大体作品を振り返りつつ、タイトルの意味を考えながら帰るのだが、時にはその意味さえもはっきりしない作品もある中で絶妙なタイミングではっきりさせるテクニックというか、流れは大好きです。

    ただ、これだけ良く出来た作品だと次回の期待に答えるのも大変だろうな・・と思った!

    全てを知っているわけでも観たわけでもないが、個人的に早稲田系の作品はもの凄く自分の好みにあっているものが多いような気がする。

    なんでかはよくわからないけど、演者が若い故のパワーと明るい未来を感じさせるからかな・・・

    この状況の中での公演お疲れ様でした。

    ネタバレBOX

    あのエアロビ、実際ホントにやってるのか気になった!
    やってなかったら、長田さんも偽善者だよねw

    最後のシーンの舞台装置(セット)の使い方はうまいなと思った。
    また、ストーリーの続きともいえるメールが届くのもにくい演出だなーと思った!
    (マルチエンディングのように、毎回違う内容のメールだと面白いのかもとも思えた。僕は1回しか観てないのでわからないが、実際そうなってるのかも?)



    なかなかやるな!荒川チョモランマ!!!



    ネタバレとか全然関係ないけど、ホームページの出演者一覧の写真で
    三輪さんだけ赤いものを身に着けてないのはなんか意味あるんだろうか・・



    と思って目を凝らしてじーっと見てたら、なんか赤いのあったw


    初見の劇団ですが、好感を持てました。
    作品を通して、主催の長田さんのことを少しでも理解することが出来たと思っています・・・いや、全然出来てないんだけど「この作品は私そのものになりました。」という記載を【『偽善者日記』という作品について】を見て、「ちゃんと読んでますよ」と伝えたかっただけです!
  • 満足度★★★★★

    初見、荒川チョモランマ
    劇場内での感想と、劇場を後にしてからの感想は、違うものとなりました。 “演出”ということですが、“あれ”があって初めてこの3部構成の物語が完結したように、そしてモヤモヤしたものがすっと収まったように感じます。 

    開場直前に揺れが発生し、スタッフさん、キャストさんにも緊張がはしったと思いますが、迷いなく「偽善者日記」の世界を観せてくれて素晴らしかった! 

    特に青春事情の加賀美さんの演技がホントに凄すぎて、力入りすぎて観てしまい、いい意味で疲れました!!! 

    参加は最後?となる三輪さんは、今まで二度拝見してますが、今回萌え過ぎた笑 もちろん萌えじゃなく、東京大阪の学生演劇で名をとどろかせてるだけのものを観客へ与えてくれました。 
    誰もが偽善者たる部分を抱えて生きている。でも今は理解されなくても、いつか想いはかたちを変え伝えるべく人へ伝わる。 そんなお話。

  • 満足度★★★★

    エンターテイんメント
    ストーリーも何も知らず、ただただ、学生演劇祭→旅公演→凱旋公演という流れとタイトルだけで観に行った。
    実はタイトルもあまり気にしてなかったので、学生演劇祭→旅公演→凱旋公演という流れで観に行ったようなものだった。

    でもおもしろかった。楽しかった。笑った、泣いた、怒った、喜んだ。落ち込んだ。救われた。

    やはり、凱旋できるようになると、各部署完成度が高いのだな、と思った。
    チケット代を鑑みて、久々に安い、観れてよかった芝居だと思ってる。

    ネタバレBOX

    元々、学生中心の劇団だという先入観があったため、新人類、好景気、花金、リストラ、サラ金と、いかにもオトナな事象を扱っていたので、
    「おいおい、こんな古い感じで進むのかよ!?」
    と思った。けどそれは上っ面の話。

    そこで立ち振る舞う人たちはその時を生きている人たちで、劇団主宰挨拶にもあるように、「幸せになりたい」と思う人たちがその気持ちをストレートに体現していく。

    話はオトナな事象に戻るけど、シーン一つ一つが短くて、その切り替えが速く、またうまいので、観てて退屈しなかった。シーン一つが短いことで、魅せたいことが明確だったし、あとは想像にお任せします、みたいのがよかった。セリフもやたらしゃべり過ぎず、間で魅せるところがよかった。

    しかし、あまりにも展開が速すぎはしないだろうか?

    と思ってたら、この話はオトナ事象で終わりではなかった。その後、双子が生まれ、その双子が成長していく中で、両親が離婚したり、受験に失敗したり、メイドカフェで働いたり、アイドルグループとしてデビューしたり、宇宙エレベータが開発されたり、とボリューム満点のお話だったのだ。だから、展開が速かったのだ。
    上演時間が二時間強といわれ、苦戦が予想されたが、まったく問題なかった。

    双子の女の子ちゃんが成長していく様を見て、ああこんなふうに、勝手に劣等感、を感じてしまうことってあるよねー、とか周りからすればフォローできない、しようがないことってあるよねー、みたいな、人と人の関係でどうしても生まれる差異、そこからのすれ違い、溝、が非常によく伝わってまいりました。別に双子ちゃんだけそういう描かれ方をされてたわけではありませんし、むしろ全編にわたって人間の違いみたいのが描かれてますが、双子ちゃんのが一番わかりやすかったと思います。

    メイドカフェ。よかったとおもいます。歌ったり、踊ったり、と場転のテンポのよさなどと相まって、完全にエンターテインメントだと思った。非常に楽しめた。オタクさんがなにより楽しそうで、曲に合わせて両手を上下に振ってるところが特によかった。

    個人的にね、個人的にはね、双子の妹ちゃんが最後には初恋の人と結ばれるのだけれども、あれは、個人的には、別の男と一緒になったら、こう女のしたたかさみたいのが生まれて、それはそれでおもしろいのではなかったかなーとか思った。
    恋愛の神様に「諦めちゃだめだよ」といわれ、結局別の人。神様びっくり。
    でも。神様も恋愛は傷つくことだよみたいに言ってたからそれもありかなーみたいな。

    最後は夢落ち、ならぬプロット落ちということでしたが、個人的には好きじゃない展開でしたが、それでもその先にストーリーがちゃんとあって、今までの速さから一変、ゆっくりじっくり魅せることで、差が生まれていた。

    何か別のレビューに「女性の時代」みたいなことが書かれていたが、これもそんな感じがした。ダメ男集合、みたいな。きっと荒木さんの受け皿が大きすぎるからだろう。すごすぎるほど寛容すぎる。
    このお芝居の素晴らしいとおもったところのひとつに、

    役それぞれにきちんと見せ場がある

    ということがある。若干映画的なテイストを感じてたが、そこは演劇の醍醐味というかいいところだと思う。観た人はきっと誰かに共感できると思う。それだけある意味普遍的な人間のウラを描けてたのだと思う。ちなみに私は男性全員に共感できました。HAHAHA!

    チェンメだと思ったら、梨香からメールが!!
    へー、こんなこともやるんだねえ。と同時に、
    どどどど、どうしよう、何て返そう。
    なんて思って、ちょっと考えて、それっぽく返信したら、メーラーデーモン。。。
    まあそうだよねーいちいち返ってきたら面倒だようねー、なんて思いました。あれは女性客にも同じ内容なのかなあ
  • よくぞ。
    まずは中止からの振替公演に漕ぎ着けた事を讃えたい。
    がっつり2時間でちょっとしたオマケもあったりしたのに体感では90分くらい。たまたま自分が「観たい!」に書いた荒チョモへの団体としての印象「次どうなるか分かんない」がそのまま作品になっていました。やりたい事は全部詰め込んで、作風さえパーツにしている。一本調子じゃないから飽きない。ってか、一つの作風じゃ同居不可能な役柄が多々登場してくる。それも楽しい。
    全てはたった一つ大切な事を伝える物語の為。幾つかの形はあるけど、たった一つ。これは家族を想う話。なので家族と観るのがオススメだし、恋人と観ても良いと思う。とりあえずは今のこの時期に大切な誰かと観るのがオススメ。
    万が一の地震対策も開演前に案内されますのでご安心を。始まって30分もしたらすっかり忘れて見入る事の出来る環境になっています。

    ネタバレBOX

    一幕・二幕の間は本当にずっと「何処に辿り着く?」という気持ちで観ていました。一幕は薄味で二幕は大味な印象があったけど最後の回収からすればそれさえも伏線。
    終わりのあっさりさは潔かった。「まだあるんじゃないか?」と、カーテンコールの途中くらいまで「これもメタ構造の一部では…」とか思ってたんですけど。手法が込みすぎて伝えたい本元が薄れたらいけないし、あっさりで良かったんでしょう。個人的にはレナとハナの物語のその後も気になったから、最後に一瞬だけでいいから仲良く楽しそうにしてる姿で出て来て欲しかったというのはあるけど。
    好きだった役者を挙げようと思ったら、逆に好きじゃない役者が一人もいなかった。甘めに見てるつもりはないので、それだけ役者と配役が良かったという事。
    第二回本公演だった訳ですが、まだ「This is 荒チョモ」が見えない。可能性があって楽しみなんだけど、それでいて「ここがこう面白い」と未見の人に勧める言葉が明確にはなってない気がするのです。今回も観てから誰か誘えば良かったなーと思ったんだけど、さていざどんな言葉で誘えば良かったか考えるとすぐには思い浮かばない。「面白いから」って言葉だけだったら誘う時に誰だって使えるから、面白い理由まで伝えられる様になると今後に繋がると思う。
  • 満足度★★★★

    つながりや包み込みのしなやかさ
    尺としてはやや長めの作品ですが
    3幕それぞれの物語のつながりがしなやかで
    時間を忘れて見入ってしまいました。

    ボリューム感があって
    だからといってそれが重たさにならず
    時間の流れのふくらみとして
    観る側に残る・・・。

    おもしろかったです。

    ネタバレBOX

    エアロビから一気に物語に導かれて・・・。

    ばらばらというわけではなく
    一つの流れのなかに物語が描かれてはいくのですが
    3幕それぞれに
    物語の色がしっかりと作られていて
    全体として冗長な感じがなく
    個々のシーンのニュアンスをしっかりと追って行ける。

    たとえば、
    1幕の男がまるでぽんと背中を押されたように
    競馬に転落していく刹那、
    あるいは2幕の男の姿を主人公が悟るときの静的な表現、
    さらには、
    それらの物語の外側が描かれる3幕の
    キャラクターの視座のばらつき感などなど・・・
    デフォルメされたいろんなシーンから引き出される
    空気の実存感が
    舞台を次々に満たしていく。

    細密に描くという感じではないのですが、
    キャラクターの設定や
    それぞれの物語の流れに
    無理がなく、
    自然にその空気に引き込まれるような感覚があって。


    個々のシーンの色が
    一様でなくそれぞれに満ちて、
    ラストシーンの中に
    ひといろに染まらない生きていくことの感覚のようなものがあって。
    そのヴィヴィッドさに浸されてしまう。

    舞台装置の構造にしても
    時間をコントロールするようなムーブメントにしても
    間に織り込まれるエンターティメント色をもった部分にしても・・・
    それぞれのシーンの強弱が
    きちんとコントロールされていて。

    役者たちにも
    単にメリハリに走らないきちんとした心情表現があって
    物語を筋書きからニュアンスに膨らませていく。
    個々の実直なお芝居が
    キャラクターの色をしっかりと保ち
    交わらない強さがあるのが良い。

    緻密とはいえないけれど、
    むしろ作りこまれた緻密さに縛られないからこそ見えてくるような
    父母の世代から子供たちの世代にいたる、
    それぞれの生きる感覚のようなものが
    しなやかに俯瞰されてみる側に浮かび上がってくる。

    まあ、いろんなことを盛り込み過ぎた感も
    なきにしもあらずなのですが、
    ちょっと勇み足のようなラフさも終幕できちんと回収されて・・・。

    2時間超えの作品に
    ただただ見入ってしまいました。

    *** **** ***

    終演後、
    携帯にメールが来ていて・・・・。
    物語がさらに広がる。

    こういう表現もしたたかで上手いと思う。

    なにかを一歩踏み越えた
    表現の手練の豊かさにさらに心惹かれて。
    次の公演が一層楽しみになりました



  • 満足度★★★★★

    演劇が観られる幸せを感じさせてくれる公演。
    細かいところを言えばアラはいっぱいあるのだけど、それにも関わらずキラリと輝くシーンが随所にあり、観終わったあとに観られてよかったと思える公演だ。

    素敵な役者がいっぱいいて、若手劇団なのに豪華ささえ感じさせる。特に、役者の声が皆素敵で、声を聞いているだけでも幸せな気分になれる。

    震災の暗い気持ちを吹き飛ばしくれた。ありがとう。

    ネタバレBOX

    石井由紀子、近藤伸哉という凄いコメディ役者を抱えている。このふたりをもっと活躍させてもらいたかった。前半が少し重い。

    しかし、これは震災後の明るい芝居を観たいという個人的欲求のせいかも。全体としては満足。

    自宅に帰ってみると劇団からメールが。なるほど、芝居はまだ続いていたのだ。凝った演出にも唸らされる。

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