満足度★★★★
「舌切り雀」を観た
山内健司ほど日本人らしい顔をした役者は居ない。と個人的には思っている。しかし最近、フランス滞在が長かったせいか「ぼんそわーる、ふらんすめていてそう。」と、どことなくおふらんす的な香りを放つ。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
現代口語劇といえば。
「走りながら眠れ」を見てきた。平田オリザ氏の舞台を観るのは二度目だったのだが、今作でも氏の劇世界にどっぷりと浸かることができた。現代口語劇の巨匠とはいえ今作は明治時代が舞台であり、アナキストである大杉栄とその妻・伊藤野枝の「生活」を綴ったものである。
満足度★★★★
オリジナル版も見てみたい「マッチ売りの少女たち」
別役実作品は初見で、平田オリザさんがどんな味付けするかを興味しんしんで見ましたが悪っぼい別役さんの現実と味方的な平田さんの融合がでましたね。オリジナル版も見てみたいです。
満足度★★
「舌切り雀」と「走りながら眠れ」
「舌切り雀」は、スーツ姿にトランクをもつサラリーマン風な役者(山内健司)のユニークな話術が子供も大人も引きつけた短編でしたし、「走りながら眠れ」は、おとなしい二人芝居ながらも、不完全に終わったような芝居でした。
満足度★★★★★
走りながら眠れ
他愛のない会話しかしていないのに、その場、その場の夫婦らしい空気感が表現されているとともに、二人の過去の歴史や人間性までもが表現されている感じがした。観ていて非常に微笑ましかった。
満足度★★★★
マッチ売りの少女たち
なるほど、まさしく不条理。何というか分かりやすい不条理だった。
オリジナルは知らないが、コミカルな味付けが濃かったように思う。
機会があれば別の演出でも観てみたい。
当パンの「上演にあたって」がとてもいい文章だった。
満足度★★★
『さようなら』鑑賞
平田オリザさんと石黒浩さんのコラボレーションによるロボット演劇は既に何作か発表されていますが、今回やっと観ることが出来ました。20分弱の静かな会話のやりとりの中に、人/ロボット、生/死の境界を意識させられる要素が散りばめられていて、考えさせられる内容でした。
ある外国人の女性のために親が購入したアンドロイドは人の心を読む機能を持っていて、自分の死期が近いと感じている女性が自分の心情に合った詩を読んでもらう話で、2人ともほとんど動かずに淡々と会話が続き、ジェミノイドFとブライアリー・ロングさんの表情に惹きつけられました。
最前列で観たのですが、アンドロイドを演じた(というべきなのでしょうか?)ジェミノイドFの口の動きと録音された台詞がずれているように見え、違和感を持ちました。また、スピーカーがジェミノイドの後方に置かれていて、ジェミノイド自身が発声しているようには聞こえなかったのですが、これはもっと離れた席なら気にならないのかもしれません。
現段階では顔と上半身の角度のみコントロールしていて、手は自律的には動かないのですが、役者がジェミノイドの手を取って持ち上げたときが一番ジェミノイドに命を感じました。
有限な人間の命と破壊されない限り続くジェミノイドの命の対比を感じさせる静かな終わり方が美しかったです。
満足度★★★★★
「走りながら眠れ」
淡々とした会話劇なのにどうしてこんなに惹かれるのか分からない。役者二人も素晴らしかった。もう一度見たい。
美しきものの伝説をイメージしていたけれど、上海バンスキングを思い出した。
満足度★★★★★
「さようなら」
ロボットが演じることの意味について考える。ロボットは日本人を模していて、対する人間側を日本人が演じない理由について考える。アンケートで「この上ない」が連発されていた意味について考える。演じるのは女たちで、引用される詩は男たちの作品である意味について考える。事実は存在せず解釈のみ存在するのか考える。誤解も解釈のうちであるのか考える。この先のロボット工学がなにを目指しているのか考える。
あれこれ考えるきっかけを与えてくれた作品。
満足度★★★
「マッチ売りの少女たち」を観た。
元々、別役実の作品は不条理で結末がはっきりしない戯曲が多い。別役には本当に申し訳ないが、ワタクシはこういった良く解らない戯曲が好きではない。まあ、ワタクシごときが好きではない!と断言したところで世の中はうんともすんとも、勿論、別役サイドにはまったく影響はないのだから、「本当に申し訳ないが」などといった前置きは必要ないのだが・・。
以下はネタばれBOXにて。。