4人が寝ている、のではなく気を失っている。最初、「GANTZ」「CUBE」みたいなお話かなと思いました(ちなみにどちらも好き)が、そうではありませんでした。最初の4人のうち最後に目覚めた人が「なにか黒いもの」をみた...というところで「リバーワールド(P.J.ファーマー)」かも...だって一人だけ「みた」というから。などと妄想は拡がるばかり。何かヒントがないものか、まるで自分もその中の一人になって謎を解こうとしているようでした。役者さんたち(熱演)もそのキャラクターもよかったです。訳が分からないまま終わると、大概「面白くなかった」という評価になるのではありますが、SFの場合、別にはっきりしたものがなくてもOKだということがわかりました(今頃自覚)。不思議な話が不思議なままでもいいのでした。So it goes(これはヴォネガットから) ちょうどよい広さ、役者さんが常に全員いるのではなく、話の進行によってうまい具合に増えたり減ったり。ラストは「トゥルーマン・ショー」のようにも。