実演鑑賞
満足度★★★
朗読劇も今は、衣装を凝らし、さながら本舞台のような登場人物の動きがあるもの。照明や音響で場の変化を感じさせるものなど、目にも楽しいものが増えた。この作品は逆にシンプルで、それはそれで演じる方の力量があけば、成立するが、六人いてもほとんどメインの方だけの朗読。せっかくのキャスト、もっとフルに使う方法はなかっただろうか?作品が作品だけに難しいのだろうが・・・演出の仕事がもう少し感じられるものであればと思わないでもない。
実演鑑賞
満足度★★★★
別荘地、お隣に住む令嬢に対する少年の初恋
「初恋」といえば瑞々しさを連想するものだけれどみんな大好きドロドロ系
少年時代からの回想というカタチで藤本隆宏さんが作品の大部分を担っておられ、恋と嫉妬の間を揺れ動く多感期な少年の心の内を熱演
そして彼の恋愛対象となる年上の令嬢を中村壱太郎さんが演じられるという異色のキャスティング
とても集中できる環境で生演奏も雰囲気を盛り上げてくれたのはとても良かった
その一方で台本を前にした朗読劇とはいえ、エンターテイメントとしての様々な工夫を凝らした公演をこれまで幾つも観てきたせいか、心のどこかでちょっと物足りなさを感じてしまったのは贅沢というものだろうか