眠くなっちゃった【10月1日~10月7日昼公演中止】 公演情報 眠くなっちゃった【10月1日~10月7日昼公演中止】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    KERA作品の世界観を堪能したあっという間の3時間半。
    終始重苦しい演出も、結局は皆手段の是非はともかく愛する者、愛する事の為に懸命に生きる姿が美しいとさえ感じた。
    そして、ラスト数秒の為の3時間半、とても良かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/10/12 (木)

    今年観劇した中でベスト1!決定!!
    とてもおしゃれで洗練されていて
    楽しめて、うわゎわぁ。すごい世界観でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ケラの世界にどっぷりつかる3時間半。筋が3つも4つも絡んで、芝居はパッチワークのようだ。一つの話が進んだかと思うと、別の話に変わり、と変化が多い。一つ一つの場面がよく作りこまれていて、完成度が高い。そのせいか、3時間半(休憩15分)の割には、全然長さを感じさせない。そこは芝居作りが上手なケラ・チームである。しかし、だからどうなの? と終わってみて考えると、何か核になるものが弱い。井上ひさしがニール・サイモンを評して言ったことが当てはまる気がする。あるいは、全体よりも部分に凝る「土着世界観」的芝居と言えよう。

    乳飲み子を抱えた女(篠井英介)が、門番にミルクを求めるプロローグ、回想のサーカス(サーベル飲み、ナイフ投げが見事)。本編が始まって、主人公ノーラ(緒川たまき)の貧しい家。夫(音尾琢真)が言葉を全く同じに繰り返すから、何か変と思うと、実はロボット…というのも面白い。そこに管理局の男(北村有起哉)がやってきて…。これがプロットの第一の柱。

    娼婦(依田朋子)が、息子の密告で逮捕される街頭(このシーンはこれだけで終わる。残念)、第二の柱は、娼婦シグネ(水野美紀)がマフィアのゴーガ(山内圭哉)に囲われてる部屋。シグネの夫(斉藤悠)が監禁されてるが、この夫、ボロボロになってる設定で、ほとんどセリフない。なのに後半はライナスの毛布のように連れまわされてかわいそう。手下のナンダ(野間口徹)はダークな道化と言えよう。「これナンダ!」「はい」「お前じゃない!」というような、ボケ役である。

    第3の柱は大家のウルスラ(犬山イヌコ)の家族、その周辺(マザコン男とその母、遺書を見せ合う男女)。屋根の上に上ったノーラとナスカ(奈緒)が、下にいる男女の遺書をのぞき聞きする場面は、映像も生かして面白い。

    この近未来の管理社会(舞台の照明・色調も終始くらい)で人々はひっそりと生きている。そこに、歌手のボルト―ヴォリ(篠井英介)が、ウルスラの記憶を盗もうとゴーガをけしかけ、ウルスラたちの逃避行が始まる。

    ネタバレBOX

    結局、最後はほとんどみんな死んでしまうが、からっとした終わりである。ハッピーエンドは嘘くさくなりやすいが、アンハッピーエンドにするのは実に簡単だと思った。シグネが息子(人形)を燃やされたことにキレテ、ゴーガに復讐するなど、若干唐突なのだが、決して嘘くさくはない。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    タイトルにつられたわけではないが、1幕の最初のところでちょっとうとうとしたのが失敗だった。例によって、KERAの芝居はいろいろなスジが入れ子細工になっていて、そこをつかみ損ねるとスジが腑に落ちない。それでも、総勢20名近いキャストクレジットの出演者たち、思わず見とれるマッピング映像、耳に新しい劇音楽などにつられて、次々と天井の高さを生かした背の高い舞台で繰り広げられるKERAカラー満載の芝居をぼんやり見ているだけでも芝居見物にはなる。どこも金がかかっていて、話は結局チープなところもあるわけだが舞台はゴージャスなのだ。
    要は、現代のよくわからぬ管理社会へのKERAらしい批判ファンタジーである。管理社会に対して森のサーカス団とか、AIを搭載したヒューマノイドが官僚だとか、規律も宗旨も怪しい尼僧団や市民運動とか、地下の収容所や拷問室、とか、どれもそのシーンを見ている間は面白いのだが、そこを横断していく緒川たまきと北村有起哉がよくわからない。
    それでも、12800円の一階ははびっしり満席だった。長い。1幕1時間50分 15分の休憩で後半2幕が1時間25分。併せて3時間30分。聞くと、開ける前に舞台機構の故障があって、丸一週間初日が遅れたとのこと、それならまだ開いて4日目だったのか。劇場のミスは全く見えなかったが役者はまだ少し堅い感じだった。

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