満足度★★★★
明治維新と現代が
井上ひさしは、やっぱり初期戯曲がおもしろい。今回も蜷川演出で、幕末・維新の東北~江戸・東京が、今の日本と見事にシンクロしていました。
満足度★★★★★
下世話が光放つような演出に、陶酔感あり
迷いましたが、これは観て正解でした。
6歳の頃からの橋之助ファンとして、嬉しく思える作品でした。
現代歌舞伎の趣のある、大変スピーディな道中物で、長時間の観劇を感じさせない芝居でした。
改めて、井上ひさしさんの偉才ぶりを痛感すると共に、井上作品と、蜷川さんの相性の良さを実感しました。
満足度★★★★★
満足でした。
好きな役者の一人、古田新太が主演ということで、久しぶりのシアターコクーン。中村橋之助とのツートップは期待できるが、井上ひさしも初めてだし、蜷川幸雄もご無沙汰ということで、吉とでるか凶と出るか。
3時間40分(休憩あり)という長丁場にはびっくりしたけど、あれだけの台詞をほとんど休まず、べしゃりまくった古田新太に改めて感動。下品でエロでのんべいではない、やっぱりスゴイ役者だな。たっぷりの下ネタは好き嫌い別れるところと思うけど、個人的には気にならず、むしろ普段見ない時代ものの良さを感じる事が出来ました。
ぎっしり詰まった3時間40分だけど、時間の長さを感じさせない和製ミュージカルのような演出は見応えありました。行く前からそうとわかっていれば、もう少し頭をリフレッシュして、吸収するつもりで出かければよかったと、それだけが悔やまれます。
満足度★★★
若旦那と太鼓もち
2人が繰り広げる珍道中、歌あり、踊りあり、スピーディーに展開していく。
井上ひさし作を蜷川幸雄が独特な視点で色づけ。
時代物の芝居として、あまり見たことがない作品となっていた。
橋之助さんが汗を滴らせて熱演、。古田さんは何をやらせてもうまいですね。
3時間40分お疲れ様でした
満足度★★
うーん・・・
休憩を含めて上演時間3時間40分の大作。日本語の語感や韻を活かした膨大なセリフを、頭の回転が付いていかないほどのスピード感で繰り広げるとともに、随所に歌を交えながら衣装や舞台セットにも工夫を凝らすなど、面白くなる要素は満載。ただ何かしっくりこなかった。ストーリーも変化に富み、眠くなるようなこともなかったが、字幕を追わないと何を歌っているのかも聞き取れないなど、一つ一つの要素が粗かったからだろうか。いろんな要素を詰め込みすぎたのかもしれないが、満足度は低かった。
満足度★★★
猥雑な珍道中
若旦那・清之助と太鼓持ち・桃八の滑稽な道中記でした。
井上ひさしさんの駄洒落と下ネタに溢れた戯曲が、蜷川さんの演出によって猥雑に描かれていました。
江戸でのちょっとした事件から東北地方を転々とすることになった2人が、行く先々で災難に見舞われる様子がゆったりとしたペースで描かれ、未来への希望と不安を同時に感じさせる終わり方が印象的でした。
桃八を演じた古田新太さんが膨大な量の台詞を見事にこなし、さらに色々な場所で笑いを取っていて素晴らしかったです。中村橋之介さんと鈴木京香さんは見せ場があまりなくて残念でした。
三方を囲む鏡の壁と、座敷、書き割りの家や木の全てが可動式で大勢の黒子を使って人力でスピーディーに場面転換をしていたのが面白かったです。
途中で何度か現れる歌は日本の音楽をベースにした感じだったのに、テーマ曲的に扱われてた既成の2曲が異なるテイストだった意図が把握できなくて、もどかしいです。直接的な下ネタが多いのはコクーンの客層には合っていない感じがしました。
満足度★★★★
蜷川演出
非常にテンポの良い演出で分かりやすく見やすく構成されていて、見ていて気持ちがよかったです。
主演のお二人の演技も役柄に凄く合っていて、物語に惹き込まれました。
満足度★★★★★
エネルギーが溢れる力強い作品
井上ひさしの作品で、こういうちょっとお色気たっぷりなのは初めてでした。歌あり、三味線あり、駄洒落あり、下ネタあり、あられもない姿あり・・・3時間40分という長さを感じさせないテンポのいい、人間の生きていくエネルギーが溢れている舞台でした。
井上ひさし先生の追悼ということで前から決まっていたことが不思議な縁にも思えます。ずっと笑っていたのですが、最後、山形出身の井上先生のメッセージにジンときました。