深川安楽亭 公演情報 深川安楽亭」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    うまい
    舞台芸術などよくできていて、江戸下町の風情が感じられてよかった。

    時代モノ独特のセリフ回し、間のとりかた、よくできていたと思う。

  • 満足度★★★

    期待しすぎたか・・・
    個々の俳優さんの演技はとてもいいのだが、なぜか一体感が感じられず、芝居全体の色というか空気が、どうもチクハグな感じであった。全員での練習は何回ぐらいしたのだろうか。演出家が全体をまとめるまで到達していない雰囲気だった。個々の俳優・素材が良いだけに、ちょっと残念だった。

  • 満足度★★★★★

    流石に俳優座・・・花の十五期!
    この深川安楽亭は、私がW大大学院の頃、郷土・大学の先輩で【四期の会】小林正樹さんが監督で映画化した事を想い出す。仲代達矢・栗原小巻・山本圭・吾がマドンナ酒井和歌子・中村翫右衛門・佐藤慶・岸田森・近藤洋介・植田峻・神山繁・中谷一郎・滝田裕介・勝新太郎と蒼々たるキャスティングだった。祖父が放送局関係者だったので、祖父自身元祖コマキストと褒めまくっていた栗原小巻さんは、俳優座養成所第15期生・・・この旗揚げ劇団主宰・溝口舜亮さんと八町掘り同心・岡島役の片岡五郎さんも15期生・・・芝居が安定しているわけだ!
    その他15期には原田芳雄・太地喜和子・赤座美代子・前田吟・林隆三・夏八木勲・村井国夫・竜崎勝・地井武男・小野武彦・浜畑賢吉・秋野太作・高橋長英と個性的で優秀な多くの方々がいて、俳優座でも特別に花の15期と言われている。私は素人だけど、地井武男さんのちい散歩に出演した事、小野武彦さんとは偶然にイタリア~スイスの列車の旅で出逢った事も・・・・!
    1970年代当時、主宰・溝口舜亮さんはテレビ・東京12チャンネルで放映された「江戸川乱歩・明智小五郎シリーズ」で主役の明智探偵を演じていたなぁ・・・。演出演技陣も熟して文句ない!本も仕込みも良いし芝居の花・着物女王・三咲順子さんの艶やかで切れ良い演技も素敵だ。舞台空間の使い方など、芝居はこう創るものと若手劇団の手本であり、懐深い豊かさを是非若手劇団の皆さんにも観て勉強してもらいたい作品である。
    演技陣も衣装さんも更に特筆すべきは劇中音響チェロの韮澤有さんで、最高評価文句なし! ★★★★★ 以下ネタバレにて

    ネタバレBOX

    「安楽亭」は、江戸市中から少し離れた四方を堀に囲まれた島と呼ばれる荒地にある一膳飯屋である。江戸市中と結ぶ唯一の道は、深川吉永町にかかっている橋だけだ。ここには主人の幾造・おみつ父娘に、世間ではまともに生きる事の出来ない親兄弟の縁もない定七・与兵衛・政次・由之助・仙吉などが一つ屋根の下に寄り集っている。愛情に飢えながらも、他人に無関心で互いの情さえ信じ合わない風を装いながら、抜荷した品物を安楽亭に隠匿し、客に応じて運び出すという生業で日々生きている無頼漢達である。ある日与兵衛が、街で無銭飲食の果てに袋叩きにあった商家奉公人の富次郎を助けてきた。富次郎は、幼馴染みで恋仲のおきわと夫婦になろうと誓い合っていた。ところが、おきわの母が病で亡くなり、借金を抱えた父親は娘を女衒の権六に12両で売りとばしてしまった。思いあまった富次郎は、お店の金に手を出しおきわを助け出そうと捜し廻ったが・・・それを果たさぬうち金を使い切ってしまった。次第を聞いた与兵衛が、数日後、おきわの情報を知らせてきたが、身請け身代金として20両必要だ・・・。それを聞いた安楽亭の無頼漢達は、自分達は人助けをする柄ではないと思いながらも、おきわは自分達が一肌脱がなければ救う手だてがないと思案する。そんな折、灘屋の小平から抜け荷の仕事が持ち込まれる。男達は本音では仕事に乗り気がしない・・・小平が手引した前の仕事で、仲間2人が捕り手に捕まり殺されたことから小平に疑念を抱いていた。しかも、八丁堀同心の岡島が安楽亭探索に血眼だ。それでも男たちは義侠心から、20両で小平から持ち込まれた抜け荷の仕事を引き受けてしまう。荒らくれ達は、自分達にはなかった夢を若者に託し、その愛を実らせようと、自らの身の危険を冒して灘屋小平からの話を引受けた仕事の夜・・・満月が光々と川面を照らす中、和蘭陀や唐からの禁制品を積んだ小舟が中川へ入り、安楽亭を目指していく・・・。しかし、彼らの行動を知っていたかのように待ち受けていた捕手の群れが・・・・。一方、以前この安楽亭へぶらり入ってきた男が・・・・?果たして、自らを犠牲にしても人への想いと深い情を鮮やかに描いた物語が、私達へ囁きかけるものは・・・?必見!必考!
  • 満足度★★★★★

    時代劇の王道
    といっても過言ではない素晴らしさ。衣装、演技力、演出とすべてに於いて、きっちりと。旗揚げ興行だったのであまり期待していなかったので掘り出し物を見つけた気分だった。
    表の顔は飲み屋、その裏の顔を持つ「深川安楽亭」の描写がお見事だった。
    たぶん、こなれてラクにはいい舞台になるはず。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    抜け荷の拠点、深川安楽亭に屯する無頼者たちが、恋人の身請金を盗み出した奉公人に示す命がけの善意の物語だが、それなりのお年頃の役者を起用するというのは物語に実にぴったりとハマルものだ。

    表は商売人、裏は罪人の顔を持つ無頼ものたちの凄みといい、怪しげな罪人臭さが漂う状況の中、兵たちの一種独特な香りを放つ舞台はスリル満点でどこから観ても怪しそうな輩だった。勝兵衛が八丁堀に凄む場面ではその声色が変わっていくさまはゾクゾクしたほど。

    紅一点のおみつも華を沿え、場面によって悪女っぽくなったかと思いきや生娘のように見える場面もあり、全体的にバランスよく調和していたと思う。終盤ではホロリ・・と涙する展開もあって大満足な舞台だった。これほどきっちりと魅せる舞台なら次回の公演も楽しみな劇団だ。お勧め!
  • 満足度★★★★

    種は尽きまじ!
    全く以って裏側から見た話で面白い。

    ネタバレBOX

    渋くて実力派といった雰囲気で登場した同心なのに、あっさり殺されてしまったのには心の中で笑ってしまいました。

    安楽亭に住みついている若者たちは、夜、抜け荷の荷役のような裏稼業をしています。町奉行に見付かって殺されても、世の中には悪の道に入ってくる若者たちがいて、安楽亭はプラマイゼロ、悪の種は尽きまじです!
  • 満足度★★★★

    大人の人情劇
    奇麗事だけでは済まされない人生、罪を犯すにも、致し方ない訳もあり、罪に痛まなくなっても、痛む心に動かされる、人情劇でした。派手さはないが、老若男女に通じる作品でした。
    導入曲と挿入されるチェロが、時代劇には、とても新鮮でいて、深みをもたせていたのが、とても良く効果的と思いました。閉演後に制作の方に聞いたところ、この作品の為に、韮澤有さんが創ったとのこと。とても素敵でした。自然音や、居酒屋らしい料理している音等、控えめなながら効果音が生きていたと、思いました。

  • 満足度★★★

    山本周五郎の人情物
    なんですが・・・・・。全体にこなれが悪く、泣けなかったです。せりふ回しなどもいまいち。周五郎作品はどんな子悪人やあばずれを扱っていても、どこか馥郁とした香りがありますが、そんな味を出してほしいなぁ。

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