満足度★★★
健闘したと思う
劇団たくあんは、年1回公演を目標に活動している社会人劇団で、演劇専業を目指してる他の小劇場系劇団とは色合いが違う。
しかし、目的ははっきりしており「社会人でも演劇をやりたい。日頃演劇に触れる機会のない人たちにも観てもらい、演劇の垣根を低くし、少しでもその楽しさを伝えていきたい」というもの。
だから料金も学生劇団のように無料カンパ制をとっているのだろう。
こういう活動趣旨の劇団があってもよいと思い、旗揚げ時から注目した。
同様の活動を行う社会人劇団と比べ、日頃遠ざかっている割に演技レベルもまずまずで、セットも立派だった。
観客たちも楽しんだ様子で、カンパ箱にも千円札がぎっしり詰まっていた。
こういう時期でもあり、ノベルティーグッズで還元するより、東日本大震災の義捐金に一部寄付する形をとってもよかったのではないだろうか。
前回の「Dの呼ぶ声」に続き、今回も「人が生きるということ」について考えさせられる作品。
年1回ということで、登場人物が多く、演じがいのある作品を選ぶことになるのかもしれないが、ターゲットとなる観客層を考えれば、もう少し上演時間が短い作品を選んだほうがよいのでは、と思った。
今後も活動に注目したい。
初めは名も無い漬物だったけど
京橋(東京のほうです)へ移動。八重洲ブックセンターに寄ります。別に買いたい本があるのではないのですが、本屋さん(古書店も)をみつけると入ってしまいます。八重洲ホテルの横を曲がって正面をみると、劇場がありそうな雰囲気ではないけど-道路左側は大きな工事のようです-、入り口前に案内が出ていました。時間になり開場、座り心地のよいイスです。5列目なのでやや後方。舞台は広めの和室。下手に2階への階段、手前にはジョーロ。食器棚や扇風機。上手にはFAX電話。劇場内の雰囲とよく調和しています。季節は夏ですね、セミの鳴き声がきこえます。お母さんが海外旅行に行くところ、もう出なければならない時間なのに忘れ物がある様子、なかなか行こうとしません、ヤキモキする子供たち、よくある場面から一家の物語が始まります。以下、ネタバレ
満足度★★★
少し変えるだけで
台本がしっかりしており、楽しめました。2時間という上演時間も苦になりませんでしたが、もう少し短いほうが良かったと思います。
舞台装置がきちんと作られ、制作面が万全であったことがわかります。
役者の方々もちゃんと声が出て、無難にこなしているという印象があります。ただ、台詞に頼った演技が多めで、動きにやや必然性が欠ける点が残念でした。
あとは間の取り方、台詞のリズムを少し変えるだけで、格段に印象が変わると思います。
満足度★★★★
頑張ってましたね
予想以上といったら失礼でしょうか。演技がぎこちなく,噛み噛みも気にはなりましたが,十分及第点はいっているでしょう。家族への思いにあふれる作品で(さすがにこれは脚本が良いからでしょうが),しみじみほのぼのと,たまには実家に電話でもしようかなという気分にさせられました。観て良かったです。