いないいない 公演情報 いないいない」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
21-34件 / 34件中
  • 満足度★★★

    奇妙なモヤモヤ感
    何かが起きているらしいのに、その背景が説明されないまま話が進み、非現実的な展開を経て、さらっと終わる、掴み所のない作品でした。明快ではないけど難解というわけでもない微妙なラインを狙っていて、不思議な心地良い違和感を覚え、前半は世界観に入り込みにくかったのですが、後半は何とも言えない奇妙な雰囲気に引き込まれました。

    外にいると殺されるということで外部との関係を絶って、ある部屋の中の箪笥や箱に隠れる7人の奇妙な生活がその中の1人の日記を交えて淡々と描かれ、次第に閉塞感が高まって人間関係のバランスが崩れていく様子が現在の日本の状況、あるいはもっと普遍的なシチュエーションに重なるようで不気味でした。後半、奇妙なことになっているのに登場人物たちには何ごともないかのように会話を続けているのが、存在することについて考えさせられて印象的でした。
    いくつかある回想シーンが照明の変化と台詞の内容で、自然な流れで挿入されているのが良かったです。

    美術の仕掛けが良く出来ていて、後半のシーンでとても効果的でした。照明も色々切り替えているのが気にならないスムーズな流れで奇妙な雰囲気を演出していました。

    前半が少しもたついてように感じます。後半の畳み掛けるような展開と対比を狙ったのかもしれませんが、もう少し前半もスピーディーに進んだ方が良いと思いました。

  • 201106031930
    201106031930@アトリエ春風舎

  • 満足度★★★★

    閉塞感が怖い
    なぜか隠れ家にいる人たち。ストーリーは少しずつ明かされていくんだけど、徐々に高まっていく閉塞感が怖いです。外の世界はどうなっているんだろ?想像するのもやだなー。こういった話にはカタルシスはありませんが、じわじわと効いてきますね。主演の伊藤毅さんの緊張感があるようなないような、飄々とした朴訥な感じが印象的でした。

  • 満足度★★★

    ふしぎ。。
    どうしてそうなったんだろう??とだんだん明らかになっていく謎と明らかにされない謎に、じわじわぞくぞくしました。

    すごく怖い話ではないけれど、現実となったらもっと…

    ネタバレBOX

    アンネの日記のようなお話でした。。
  • 満足度★★★★

    世間では何が起きているのだ?!
    事象の背景をずーっと考えながら観ていました。

    ネタバレBOX

    音も無く後ろに消えるのは面白かったですが、それが『いないいない』だとしたらつまらない、だからどうしたという感じです。

    世間から『いないいない』…、身を隠すアンネの日記的な話です。

    何から逃れようとしているのでしょうか?!何の通知が届いたのか。昨日『BENT』を観た影響もあって、様々な差別から収容所送りになる通知だろうか?、召集令状?、バトルロワイヤル的人口削減手段?、はたまた宇宙人の餌になる通知?、色々考えました。

    閉所暮らしで気が狂った人が大声を出し続けたらどうするのか、自殺してしまったらどうするのか、いらいらが募って殺人でも起きたらどうするのかなど、その兆候はありましたが、寸止めでした。
  • 満足度★★★★

    不思議な感覚
    細かな説明や設定が無いまま、物語は進んでいきます。
    特に何が起こるわけではないのですが、ずっと心がゾクゾク、モヤモヤしている不思議な感じがしました。

    面白かった。

    アフターイベントは、作者はどんな人だろうと思って参加しました。
    確かに余韻台無しですが、楽しみました。

    ネタバレBOX

    結局、すっきりしないまま終わるのですが、いつまでも観ていられるような不思議な作品でした。
    最後の演出もゾクゾク、モヤモヤ感を増大させました。

    「アンネの日記」を思い出しました。
  • 満足度★★★

    みた
    アフターイベント前にさっさと帰った男性陣はもったいなかったと思う。

    ネタバレBOX

    情報を与えすぎないことで、普遍性を獲得している・しようとしているのかなあと思った。
    見る側の心理状態で、怖い物語にも寂しい物語にも、なるのかなあって。
    ただ、90分がとても長かった。それも狙いなのかなあ。
  • 満足度★★★★★

    凄い!
    難しいんだけど,これは凄いでしょう。舘作品の世界観,人間観が表現されていると思います。よくこんな物語作るよなぁ。才能だと思います。余韻台無しの「舘そらみのオトコミシュラン」,好きです。最後の質問,手を上げ続けていたらどうなったんだろう?下ろしてしまって,ちょっと残念^^;

    ネタバレBOX

    設定状況が最後まで不明,入ってくる情報も不確かなもの。その中での心の動き,感情,怖いものがあります。なにか現在の状況と通じるところを感じ,不安が増してくる観劇後感です。
  • 満足度★★★

    外の世界は?
    自分が入るなら北川さんの所。
    イベント、最後まで手を上げていれば良かったなあ。舘さんのツッコミを見たかった。

    ネタバレBOX

    ドアの向こう側がどの様な世界観なのか、観る側の捉え方でかなり印象が変わるんじゃないかと思う。それと部屋の中自体がすでに別世界で見えてはいけない人達かも。
    「通知」この意味深な言葉をどう取るかだなあ。
    ラスト近くになると声はするけど姿が見えなくて扉が動くだけだったりちょっと恐い感じがする。
  • 満足度★★★★★

    モヤモヤモヤ…
    難しいー!と思いながら見てました。でも家に帰ってみると、なんだかじわじわ来て。なんだこの感覚。もう一度見たいような、もうあの世界に足を踏み入れるのは怖いような…なんか、もう説明がつかない!この感じ。きっと、面白かったんだと思う。なんだこの感じー!

    ネタバレBOX

    舘そらみのオトコミシュラン、面白かったw舘さんってどんな人w
    しっかし毎回作風が全く違って、ホントどんな人やねん。
  • 満足度★★★★

    サバイバルかくれんぼ
    見つからないようにするこつは、つるまないで一人で隠れること、なんてね。
    余韻台無しのアフターイベントも嫌いじゃないです。

  • 満足度★★★

    謂われなき不安と恐怖
    今現実に起こっていること、あるいは歴史的に起こっていたことを、意欲的、実験的な手法で描いていた。

    ネタバレBOX

    ある日、理由も(ほとんど)なく、選別されてしまったことによる不安と恐怖。具体的に見えないものへの恐怖でもあることは、言うまでもなく今、現実に起こっていることとリンクする。
    「なぜ私が?」という問い掛けは、選別されてしまった人の口から、必ず発せられるだろう。現実の世の中では、原発事故による放射能汚染からの避難はまさにそれである。謂われのない選別と不安・恐怖である。

    それは、今現在のことだけではなく、歴史にもたびたび顔を出してくる。例えば、人種、民族、宗教などなどによる選別と迫害。
    何かにより選別され、その結果迫害される、そんな歴史は枚挙にいとまがない。
    人は他人と違うことを探し、それを攻撃したがるのだ。

    舞台の上でも、通知が来ることで何らかの被害を被るであろう人々が、終わることのない「かくれんぼ」をしている。
    一度その隠れ家に入ってしまえば、二度と外に出られないことはうすうす感じている。

    それはまさに、ガレキ版『アンネの日記』か。
    いや、そうはならなかった。そこはあえて避けたのかもしれないが、その要素がいくつかあれば、もっと面白いものになったのではないだろうか。

    基本、人は善意である、というもとに成り立っている物語ではないかと思った。ある狭い場所でいざこざらしきことが起きるのが、何カ月も経ってから、しかもすぐに鎮火する、というあたりがそれであり、隠れている人たちを支える人もいる。

    とても意欲的な作品だとは思ったのだが、特に前半のリズムの悪さが気になった。それぞれのドアの開け閉めがあるということから、しょうがないことなのかもしれないが、後半、それが少し解消されるのだから、もう少し何かやりようがあったのではないかと思ってしまった。

    舞台を観ながら思ったのは、なぜみんなそれぞれが家具の中に隠れているのか、ということだ。普段の生活は全員が室内出ていて、寝るときや、何か起きたときに隠れるのが普通ではないだろうか。
    例えば、「アンネの日記」でも「戦場のピアニスト」でも隠れて生活するときには、そんな感じであったからだ。
    だから、そうしないことへの理由が欲しかったと思う。ほとんど寝るシーンばかりだから、ということもあろうが、それでも中央に集まって、というシーンが少なすぎるのではないか。

    それと、身の危険を感じて隠れているのにもかかわらず緊迫感がない。具体的に何をされるのかがわからないという恐怖というより不安が支配している状況だから、そういう緊迫感が生まれにくいということもあるのかもしれないが、それでも異常な状況であるのだから、もっとヒリヒリ、ビクビクしていてもいいのではないかと思うのだ。

    さらに言えば、疲弊感もあまり感じられない。1年以上もそうしているのにもかかわらず、夏の暑さにだるくなるぐらいで、疲弊したり、人間関係がギスギスしてこないのだ。あの狭い空間では何が起こっても不思議ではないと思うのだから。

    そうした、リアルだ、と感じる要素が少ないような気がした。
    こうした、ある意味不条理な世界観を立たせるためには、そうした下支えが必要ではなかっただろうか。
    失礼を承知で言えば、もっと練ったほうがよかったのではないかと思う。
    そうした「リアル」を取り込んで、ここは「ガレキ版・アンネの日記」でよかったのではないかと思うのだ。

    しかし、ラストはとてもいい。こうした予想外の展開はうまいとしか言いようがない。
    深読みすれば、どんな大変なことが起こったとしても(震災とか放射能汚染とか)、時間が経てば、世の中から忘れられてしまうのだ、というきついメッセージが込められているように思ったのだ。
    透明になってしまった人々は、世間からも他人からも自分にとっても、存在がなくなってしまうという怖いメッセージでもある。
    ただし、現実とのリンクや、メッセージ性が直接的すぎて、少々物語的な面白さが消えてしまったような気がしないでもない。
    もっと、ラストに見せてくれたような、センスを全編で見たかったと思うのだ。

    役者は皆うまい。地に足が着いている、その存在は「リアル」さがあったと思う。それだけに、物語全体にもそれを支えるリアルさは欲しかったところである。

    ちょっと気になったのだが、「なんでこんな目に遭わなければならないの」的な台詞はNGワードではなかっただろうか。そんな台詞があったら、ちよっとイヤだなあと思って見ていたら、残念なことにあったのだ。その台詞が特に生きてくるわけでもなしに。
  • 満足度★★★★★

    初めて
    基本的に、お一人様観劇が好きだが、初めて誰かと一緒にみたかったと感じた

    ゾッとした
    ホラーのそれではない

    強いて言うなら、童歌みたいなゾッとした感覚

    同時に人は愛しい


  • 満足度★★★★★

    じわじわくる
    詳細な設定は極力排除されている。箪笥が複数置かれた狭い舞台で展開。自分の中に不思議な感覚が生み出され、理解しようとするとするりと逃げだす。いないいない、仮の宿。

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