オリニフレテ。 公演情報 オリニフレテ。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2023/05/05 (金) 19:30

     私が観た回は女囚版でしたが、あらすじを事前に読んだ感じから、記憶喪失の女殺人犯を主人公に、癖強な女囚たちの殺すに至るまでの動機が語られ、それをヒントに女主人公が犯した罪を、謎の男2人の話も参考にしつつ、観客自らが解き明かしていく、観客参加型の没入型本格シリアスミステリーなのだと思って途中まで劇を観ていた。
     事実、私の予想通り途中までは大体そんな感じで進行していった。ただし、ミステリーであると同時にインプロ劇でもあったので、劇中役者が、劇が始まる前にお客さんが書いた紙が入った箱から適当に取った紙に書かれたことを即興で歌にしてみたり、いきなり大喜利を始めてみたりと観ていて飽きず、ミステリー劇とは普通は頭を使うものなので、構えて観がちな気がするが、肩の力を抜いて、大いに笑える場面も多くて、大変面白かった。

     しかし、劇の中盤で主人公以外の女囚が殺人を犯すに至った経緯が語り尽くされたあと、もちろんこの流れは、記憶喪失の主人公の犯した殺人事件が明らかになるんだと確信していた。
     ここに至って、2人の謎の男の推理論戦が始まるのだが、2人それぞれの意見のどちらかに会場にいる観客に挙手してもらったり、配信のコメント欄に役者の名前を書いてもらったりと、予測不能な観客巻き込み参加型ということで臨場感が味わえたことは良かった。
     けれども、2人の謎の男のうち1人が出した意見、カメ人間だったり、女主人公に拾われたカメ人間が5年経つと成人して告白するだとかといった悪ノリに観客までもが便乗したことにより、奇想天外で支離滅裂、どう考えても辻褄が合わなすぎて、おそらくミステリー劇としては大失敗だと感じたが、これが爆笑必須な何でもござれな不条理要素も入ったくだらない大人なコメディだとしたらば大いに成功だといえると考えると、何とも言えない気持ちになった。

     終わった後の役者のコメントで、「この劇はインプロ劇なので、いつも結末がこんな感じで終わるわけではないです。千秋楽はしっかり締められたらと思っています」みたいなことを口走っているのを聞いて、本当だろうかと疑問に感じた。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    とても面白い企画でした。時々観客からのテーマで即興でお芝居をしている企画をはいけんしたことがありますが、ストーリーにうまくはめ込んでのこの形式ははじめてでした。ちょっとラストついていけてませんでしたけど…
    皆さんの適応力が素晴らしいですね。今回初めて拝見しましたが、いつもの形式とのこと、次回も期待です。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    久し振りのインプロ、Platformの公演は8割が即興で2割が台本だという。上演前に当日パンフと「タイトルカード」というお題を書く紙が配付される。そこに任意の3文字と10文字の台詞を書いてスタッフに渡す。それがランダムに劇中で読み上げられることがある と。

    上演前からスーツ姿の男2人がオセロに興じている。この2人が上演前・劇中の案内役的な役割で、物語の展開や結果を左右する上で重要な選択を観客に促す。二人は交互に「・・とは言え」と相手の説明を遮り自説を述べ、その賛意を観客の拍手の多さで決める。台本なき即興こそが醍醐味であるが、それを劇中の都度都度で行うから物語へ集中出来ない。2人の男の言い分を観客に選択させることは、意地悪な見方をすれば、どちらかへ誘導し 結末の違う(大意ある)台本を事前に用意することも可能ではないだろうか。

    公演の魅力は、檻の中にいる囚人の犯行に至る経緯について、情状酌量の余地があるのか否かを心情豊に描いているところ。観たのが女囚編であることから 女が男を殺害したという設定であるが、女囚5人 それぞれの心の叫びが聞こえるような物語。犯行という事実は否定できないが、その情況への赦しがあるのかを問う。「檻」とは心の囚われであり、その状況から逃げられない不自由さを描いている。それは台本の力であり、観客の選択と言葉の影響外にあるような。
    (上演時間1時間30分 途中休憩なし)【女囚編】

    ネタバレBOX

    素舞台…壁に花が正 逆に描かれている。チラシにある「罰と赦しは表裏一体」で見方・考え方の違いで結論は異なるを表しているようだ。女囚は上着だけ赤黒の横縞模様で統一しており、なぜか看守はミニスカート制服だ。全体的に 敢えてビジュアル的に観(魅)せるを意識した衣裳になっている。

    物語は女囚達が夫々の事情で男を殺し、檻に入れられている。記憶喪失の新入り女囚が夜な夜な聞く不思議な話声…自分以外の女囚の過去の出来事を回想する男2人。それが案内役的な男、カンダとテンジクである。2人は女囚一人ずつの情況について自説を展開するが、物語が寸断され煩わしい感じがするのが憾み(頻繁なのは 即興を標榜しているためか?)。個人的には、記憶喪失の女囚以外(4人)については、ある程度まとめて自説を展開し、観客の賛意<選択>を求めてほしいところ。記憶消失の女囚とそれ以外の女囚という 物語の大きな流れの結末において アッと言わせるような印象に残る即興劇が好み。

    即興で変化するポイントは、①奇妙な刑務所「ロフトランプ」で一番初めに親しくなる女囚、②殺意の引き金になった場所を観客の意向(本編前の「壁の花と蝶」と「タイトルカード」)で決まるようだが、インプロ要素としての影響度は分からない。むしろ女囚編ではラストに歌を披露するが、その歌詞に「タイトルカード」からのお題を盛り込む。その言葉が珍妙であればあるほど面白可笑しくなる。その言葉(歌詞)によって、歌の雰囲気が違うという楽しみがある。因みに音響は、情景にあわせてピアノの音や鳥の鳴き声が聞こえる。

    女囚が犯行に至った動機を寸劇<回想>風に描いているが、その設定が妙で物語としては面白い。これが逆バージョン(男囚編)になると どのような観せ方になるのか興味がわく。観点の違い+インプロという予測不可能な面白さ、そこに この劇団の魅力があるのだろう。
    次回公演も楽しみにしております。

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