I/me 公演情報 I/me」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    拝見させて頂きました。
    今回、一番印象的だったのが、終盤の照明。これは好みでした。今回も白い空間で、でも、何か物足りなさを感じました。違和感でしょうか?想い が、見えづらかったです。なんかすみません、チケットありがとうございました。

  • 満足度★★★

    劇場/子宮
    ここに存在し生活するという事。劇団理念からも窺えるが、ソーントン・ワイルダー、ままごと、マームとジプシーあたりの舞台が脳裏をかすめる視点と演出。個人的には大好きで興味深く追っている領域の色彩だが、圧巻の先達の作品を観ているためか全体的に「惜しい」という感覚がつきまとう。
    それは肝心の日常の魅力が捉え辛いのが大きな要因かと。普遍的な、何の変哲もない日常を展開の動力にするとなると「人間」の魅力を見せて然るべきだと思うのだが、人物像や状況や言葉があくまで類型を超えるものでない。それが残念。実年齢を演じている時にはまだ惹かれる部分があったが、不安定な子供の身体を見せた前半ではふと冷静になる。象徴性を結構意識しているのであろう演出だったが、頭の比重が大きいなあと感じるシーンが多かった。
    しかしオッと思う瞬間も幾つかあった。
    物語の時間軸とは異なった、大らかな時間軸の動向と、数世代?の時間を一気に駆け上がってゆく最後の5分間のしなやかさなど。その5分は特別美しかった。

  • 満足度★★★

    それぞれの「私」
    ある女性の生誕から死までの普通の一生を描きながら、様々な手法によって個人の物語が多くの人々の物語へと普遍化された作品でした。
    出生から幼児、小学生~、と人生の様々な段階が誰でも経験するような何気ないエピソードで描かれ、普段意識しない人生のかけがえのなさを感じさせる内容でした。

    物語は単純ですが、演出が凝っていました。観客は受付で「出生証明証」と記されたチケットを渡され、水の中にいるような音が聞こえる真っ暗な通路を通って舞台奥から舞台を横切って客席に着くことによって、生まれることを再体験させる導入から始まり、主人公の話すときに同じシチュエーションにおいての異なる内容の台詞が他の複数の役者によって被せられたり、終盤には舞台奥に大きな鏡が現れて客席を写し出したりと、ある特定の「私」ではなく、それぞれの「私」を意識させる意図が感じられました。

    ビジュアルが洗練されていて美しかったです。黒い空間に白の円形の床と電気スタンドと多くの椅子と、真っ白な衣装の役者たちが、静謐な雰囲気を出していました。チラシやチケットなどもデザインのセンスが良かったです。

    とても手際良くまとまっていると思いましたが、手法に溺れていている感じがあり、感心することはあっても感動はしませんでした。手法が手法にとどまっていて、新鮮なイメージを喚起する力に欠けていたと思います。また、人と宇宙の物語の重ね合わせや、黒子として舞台の隅にずっといる演出家(おそらく)、客席を写す鏡など、既視感があってしかもその前例を超えられていない手法が多かったのも残念でした。演出家のナルシシズムが鼻につく感じが少々ありました。
    夕日の赤から初潮に繋がるシーンや、テープレコーダーに記録された人生を巻き戻すシーンはイメージの連鎖が素敵でした。
    白い床を地球に見立てるなら電気スタンドを月に見立てたシークエンスがあっても良いと思いました。せっかくプロジェクターで映像を流していたので、鏡ではなくビデオカメラで客席のライブ映像(あるいは客入れ時の録画映像)を流した方が効果的だと思いました。

    まだ若い劇団なので、もっとがむしゃらにやっても良いかと思います。センスはあると思うので、オリジナリティーを追求して欲しいです。

  • 満足度★★★

    雰囲気のある独創的な芝居
    家族、友人との人間関係を描いた芝居。
    薄暗い照明の中で展開する人生の物語でした。
    私は好感が持てました。あとはネタバレで。


    ネタバレBOX

    生誕~臨終、更に臨終~生誕を時間を巻き戻して、人生を表現。
    まだ荒削りな印象はあったものの、この表現は見事でした。
    照明を使った演出が効果的でした。でもちょっと暗転が多かったかな。
    あとセリフが最後の一言しかない役者さんがいますが、彼女の動きにも注目。とても良かったです。

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