サラミの会 公演情報 サラミの会」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    それぞれのエピソードが効いている
    全体をとおしてどうかという気もするが、それぞれ役者のキャラと合わせておもしろいの

  • 満足度★★★★

    単なる群像劇にとどまらない秀逸さ
    2つの世代の群像劇なのですが、
    世代を越えて醸し出されるサークル活動の感覚に加えて
    単に人間関係を綴るに留まらない
    「表現する」才能が浮かび上がる為の
    軋轢の普遍性にも目を奪われました


    ネタバレBOX

    物語は大学の映画研究会、
    新校舎への移転ということで部室も引越しをするらしい。
    現役世代の準備の風景と、
    さらに同期の結婚式もあって、
    その場に集うOBの物語が、
    観る側をあきさせない語り口で綴られていきます。

    OBたちが部室に残したダンボール箱を入り口に
    今の時間に、その時代の物語が差し込まれていく。
    何かを作り上げたいという想い、
    作品を作り上げ、認められるがための
    様々な苦悩・・・。

    さらには、作品が力を持ったとき、
    浮き彫りになる、
    仲間同士の思いの違い。
    仲間を抜け出して
    ひとつの才能が世に認められるための
    様々な葛藤。

    学生生活の感触に加えて
    同期や仲間という感覚のなかでの、
    お互いを想うことと利用することの端境の曖昧さや
    仲間内での思いや才能の差異が、
    物語にしなやかに織り込まれていて。
    二つの世代の物語が交わることで、
    時代や雰囲気は違っても、
    何かが抜きん出て世にでる中での
    軋轢や戻ることの出来ない時間の普遍的な側面が
    鮮やかに浮かび上がってくる。

    部室にかもし出されたその感覚に
    さらに失われるその姿を記録し、
    何かを作り上げようとする
    もう一つ次の世代の姿がそこにはあって。
    それらが一つの光景として
    創作の志を持って映像に収められて行くラストシーンも
    とても秀逸。

    役者達のナチュラルにテンションを持ったお芝居に支えられ、
    単なる群像劇にとどまらない、
    その時代の才能が生まれていく泥臭さまでもが
    しっかりと伝わってきて
    心を奪われたことでした。



  • 満足度★★★★

    すがすがしい
    とある大学の、取り壊される建物の中にある映画研究会部室が舞台。片付けの荷物の中から出てきた「サラミの会」と書かれた段ボール箱に関わる過去と現在の物語。トラウマを抱えるOB達と、さまざまな問題を抱える現在の部員たちが巧に交錯し、起伏のある物語が展開される。エンディングは何となく予定調和的だが、それはそれで悪くなく、すがすがしい終わり方で、後味が良い。いいものを見せてもらったと思った。

このページのQRコードです。

拡大