高校演劇サミット2010 公演情報 高校演劇サミット2010」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★★

    高校演劇、すてきです。
    3校とも個性があって、すてきでした。個人的には世田谷総合高校の「せたそーのあゆみ」が好きです。

  • 満足度★★★★★

    都立世田谷総合高校演劇部
    あの名作「あゆみ」でした。ひとりの女の子が生まれてからの18年間を、6人でかわるがわる演じた舞台。

    ☆次回、高校演劇関東大会があります。無料ですので宜しかった観てあげてください。マニアの方が観ても相当なハイレベルですので期待できるかと思います。http://www2.odn.ne.jp/~cai42040/engeki/index.htm

    ネタバレBOX

    まず懐かしいと思う。同時に演じ手が変わって演出も変わってくると、また新しい物語のように感じるから不思議。
    あゆみが、はいはいから始めて立っちした場面までを、6人があゆみになったり、コロ(犬)になったり、おばあちゃん、母親、父親、友人になったりと歩きながらくるくる繰り返す。その演出は実にお見事で、正に人生とはずっと歩み続けることなのだ。

    幼少のあゆみ、犬を飼いたいとねだったあゆみ、犬と祖母と歩いた道のり、げんこつあめの思い出、思春期の淡い恋、祖母の死、そうして失恋・・、それらは走馬灯のようにくるくる回りながら人生という名の道のりを時には迷いながら、時にはつまずきながらも、「最初の一歩」の続きを、こんどは「続きの一歩」としてずっと歩み続けるのだ。

    そうして亡くなったおばあちゃんはずっとあゆみを遠くの空から見守っているから、いまでもあゆみは元気を出したいときにげんこつあめを舐める。

    序盤、あゆみの初めての立っちを演じた本橋道江の演技があまりにも絶妙だった為に、ワタクシの視点は彼女を追うことに終始してしまったが、素晴らしい役者だと心から思う。失恋した後に彼女が号泣するシーンではポロリ・・と泣けた。
    本も素晴らしいけれど、演じた生徒も凄かった。
  • 満足度★★★

    「あゆみ」は大嫌いなのですが
    ◇都立世田谷総合「せたそーのあゆみ」
    彼女らがそこで終わらせたのは賛成。

    ◇都立飛鳥「デイドリーム」
    だから、そこは是非とも戸川純でお願いしたい。「蛹化の女」とか。

    ネタバレBOX

    平田オリザ「転校生」でチャットであったものが、柴幸男「あゆみ」ではツイッターになった。
  • 満足度★★★★

    高校生にしかできない感情表現
    高校演劇は初めて観ます。
    普段はコメディやハートウォーミング系が好きな僕。
    感想を一言で言うと、全般的に思春期独特の迷いとか不安とか暗さを上手に表現できているなと思いました。
    演技というか素で高校生の感情が発露されてるようで、それが心に響きます。


    ◆せたそーのあゆみ
     3組のうちで一番泣ける話でしたが、既成の脚本というのは惜しいです。
     祖母の思い出やペットを飼いたいなど、誰もが心の内に秘めていそうな郷愁や思い出に訴えかける。
     ドラえもん「おばあちゃんの思い出」みたいな。
     犬の演技がかわいかった。メガネ女子で統一しているのもアイディアですかね。
     次はぜひラブコメにはじめの一歩を踏み出してほしいです。

    ◆冒険授業
     3組のうちで一番、高校生らしい作品と感じました。
     最後、セツナ系な終わり方も好き。
     この劇団…じゃなく、演劇部はコメディのセンスが光ります。
     ボソっと「ジャンプです」(プっ)とか、おもむろに「イマジナリーフレンドです」(ハァ?)みたいな。
     それと、女優陣のキャラが映えてました。先生役の二人・ともちゃん&もとちゃんあたり。
     古典の授業は眠くなるので、次回はぜひ明快なラブコメで笑わせてほしいです。

    ◆デイドリーム
     3組のうちで一番、本格感を感じました。
     いや、絶対、小劇場慣れしてる人が作ってるでしょ、これ。
     照明が秀逸だし、セットや音楽も効果的。
     藍子役の女優の気迫がすげぇ。思春期のコントロールしにくい感情がダイレクトに伝わってきます。
     ただ、死ねとか殺すとかゲロとか高校生にしては殺伐としすぎてる気がする。リアルに鬱っぽい。
     かっこいい男子の役者もいるんだし、妄想の続きはラブコメで表現してほしいかも。

  • 満足度★★★

    都立飛鳥高校演劇部
    う~~ん、惜しい。一番オイシイシーンで藍子の吐くセリフが音楽に消されて聞こえなかった。高校生藍子の内面を描いた物語。


    ☆次回、高校演劇関東大会があります。無料ですので宜しかった観てあげてください。マニアの方が観ても相当なハイレベルですので期待できるかと思います。http://www2.odn.ne.jp/~cai42040/engeki/index.htm

    ネタバレBOX

    藍子の父親は酒を飲むと妻に暴力を振るう。突然、母親が亡くなったことから藍子は父が殺してしまったのだと思い込み、外の世界に出られなくなってしまったのだった。

    その時から藍子は現実から目をそらして、妄想の世界の中で生きることになり閉じこもってしまう。現実逃避だ。しかし藍子の親友はもっと酷い目にあっても絶望から這い上がり逃げないで生きていることを告白する。だってお腹にはこの子が居るんだもの・・。と。

    藍子はそんな親友の告白を聞いてやっと自分の生きるべく道を確かめる。
    全体的に高校生らしい演技だったが、固さもすこぅし、あったようだった。

  • 満足度★★★★★

    山梨県立甲府昭和高等学校演劇部
    とにもかくにも素晴らしい内容。ナンセンスコメディの描写もありながら、暗転後は悩める高校生の現実を描写する。その表現の仕方は斬新!

    ☆次回、高校演劇関東大会があります。無料ですので宜しかった観てあげてください。マニアの方が観ても相当なハイレベルですので期待できるかと思います。http://www2.odn.ne.jp/~cai42040/engeki/index.htm

    ネタバレBOX

    物語は高校生の教室の現風景から。

    授業の内容は教師が「勉強は世界を旅するようなものだから楽しい。それは冒険みたいなもんだ。」と話す。観ているとそのナンセンスな話しっぷりは確かに面白い。

    しかし物語りの真意は不登校になったともちゃんの脳内の、つまり夢の中の物語だと解ってくる。と、同時にともちゃんの親友のもとちゃんも、ともちゃんを心配するあまり不登校になっていた。

    物語は彼女二人の担任と生徒らを絡めながらかつてのイマジナリーフレンド、脳内ツイッターと切なく、しかしコミカルに勧めていく。内容は盛りだくさんだ。そんな仮想現実の世界で悩みながらも現実を知り、本来の姿にもどっていくともちゃんともとちゃんの物語。

    実に素晴らしい内容だった。
    知るということはよく生きること。というのが心に響いた。

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