満足度★★★
おバカなところ、好きだなぁ
近未来、懲役100年を超えるような受刑者たちの地下収容所での物語…ではありながら、ナンセンスコメディ系。
なんたって受刑者にサル(しかもサルがサルの着ぐるみをかぶっている設定!)やロボット(Q-10風?(笑))がいるし、看守長の肩にとまっているトリも人間の大きさになって出てきたりするし、そういうおバカなところ、好きだなぁ。
一方、S気味の女性看守と受刑者たちの関係に『カッコーの巣の上を』(または『…巣をこえて』)を連想。終盤、「大阪LOVER」が止まらなくなるあたりなんて『カッコー…』第1幕ラストを彷彿とさせるし…って深読みか?(笑)
そうして迎えるラスト、地震によって閉じ込められた面々が光を見つけて脱出するシーンで客席(前部2段)が「十戒の海」状態になろうとは…。
2列目センターにいて、座る時に「この金具、なんだろ?」と思っていたのがそういう風に作用するとはねぇ。
また、日替わりゲストの21期生が、+1の目崎主宰、ろりえの奥山主宰、タイタニックゴジラの高木主宰など、そうそうたる顔ぶれ…。いやはや恐れ入りました。
死ぬなよ!殺すなよ!
出演者にも客席にも死人が出てもおかしくなかった。マジで。やってる内容はエッジが効き過ぎてます。でも、勧めたい。ただのバカだと思う人もいるかもしれない。いや、だとしてもこれだけ本気のバカを観た事があるか?
脚本クレジットが数人いるからオムニバスかと思ってたら…。しかもパンフレットではチラシから更に記載名が増えてた。みんなで話し合って作ったのか、リレー方式で書いたのか。後者かな? 後者な気がする。でもそういうは別にどうでもいい。もうなんか、構成とか流れとかじゃなかった。全箇所本気!の二時間強。濃すぎた。最近の暴れ団体っていうとバナナ学園にお株が根付きつつあるけれど、いやいやエンクラだって相当暴れてるぞと。やってやがるんですよB203で。
満足度★★★★★
とにかく熱い!
人間で言えば銀婚式などにあたる節目のめでたい年、
エンクラ25周年ということでおめでとうございます!
当日券が出せないほどの満員御礼で、
そんな大切な公演を、観させていただき恐縮でした。
内容は、とにかく熱い!
不安と希望に満ち溢れながら社会へ飛び出し、
それに対してひとりひとりが思いのたけをぶつけるような、
そんな心情をも感じさせてくれる、学生さんならではのお芝居☆
満足度★★★★★
魂の演劇!
まずはエンクラ25周年おめでとう!その25周年を飾るに相応しい作品だった。舞台の上で死ぬなら本望だと思っている演劇馬鹿がここには集まっている。その演劇馬鹿たちの熱い気持ちがストレートに伝わってきて、哀しいシーンなどないのに涙が流れてしょうがなかった。
演劇が好きで好きでしょうがない人に是非観てもらいたい。見終わった後、役者のひとりひとりを抱きしめたくなる芝居だ。