満足度★★★★
サッソク、見応えあり!
役者 村木(泉光典氏)の楽屋で繰り広げられる、
『ゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ』マニアの
公募エキストラの波多野(江ばら大介氏)との濃密な会話劇。
立場が違う2人のギクシャクした感じからはじまり、
ゾンビよりも人間の方が怖いと思うほど、
胃が痛くなるような緊張感あふれる会話がつづく。
次第にジワジワと2人の過去が暴かれ関係性が見えて。
大変見応えありました!
『ロメロ』に関する超マニアックな部分もおもしろかった!
ラストは不思議と清々しいかんじが。
波多野がずうずうしすぎて、さらに頑固すぎて、
でも『ロメロ』に関することだと素直で。
次第に笑えて最後にはおちゃめにさえ見えてくる。
elePHANTMoonは「心の余白にわずかな涙を」を
1作しか観ていないので比べて的確なことが言えないのですが、
サッソクの作品も人間の心の深い部分や痛み、
登場人物のアンバランスさや歪んだ関係が
丁寧に描かれていることからイズムを感じました。
サッソクの旗揚げから観劇できたて大満足!
次の作品も楽しみ!