満足度★★★★★
カラダの芯から熱くなったゾ!!!
「即興劇アレルギー」を克服すべく観劇。。。
S福亭T瓶のテレビドラマ、Mーニング娘の舞台。。。どれもこれもダメ。
「自然な感じ」を意識しすぎているような気がして、正直、苦手だった。
で、小劇場楽園へ。。。
演題の『1212』は、公演日の「12月12日」のこと。
舞台の中心を下北沢に見立てて、5人の役者が、それぞれ12日の朝、目覚めた場所の位置につく。
清水宏さんは大阪で目覚めたとのことで、舞台上の「下北沢」からかなり離れた客席最上段へ。。。
じつは・・・この時点で、かなりボクは前のめりになってた!
「自分が起きた場所」についただけなのに・・・なんで、こんなに新鮮なのか!オモシロイのか!!!
さらに、今井敦さんの目覚めた「自宅」が、ウチの畑の結構近くで・・・「ウチって、下北からこんなに遠いのか!」って、、、なんか一気に舞台との距離が縮まったなー。
で・・・舞台は一気に展開していく。
爆笑の連発!!!
即興劇(インプロ)って、単なる「脚本の無い芝居」じゃなくて、「自分の持てるものを、他人と息を合わせて&距離を測って&ぶつかりあって演じる芝居」なんだって思った!
こんなにオモシロイとは!興奮するとは!
じつは・・・
途中から、「この中にボクも入りたいっ!」って思っちゃってました!
「ボクをイジってーっ!」って感じ?笑
演劇の経験ゼロなのにさ。
こんなにカラダの内側から熱くなった芝居は久しぶりかも。。。
インプロ。。。
スゴイっす!
絹川友梨さん!今井敦さん!清水宏さん!佐藤拓之さん!山田宏平さん!
すばらしい!!最高!!!
満足度★★★★
即興の楽しみ
初めてちゃんとしたインプロ劇を観ましたが、役者、照明、音楽が駆け引きしながら展開して行く様がとても楽しかったです。
「1212」というお題以外は何も決まっておらず、役者5人それぞれの12月12日の朝についての報告が同時多発的に語られるところから始まり、大根おろしの作り方、マザコン男の就職活動、コンビニでトレーニングする男のボクシングの初試合、山手線内での露出狂、影絵による竹取物語と桃太郎、スポーツ用品社員の不倫、ゼウスとエンジェルなどのエピソードが次々に現れ、音楽(これもキーボードによる即興演奏)に合わせてミュージカル風なシーンになったり、シリアスな雰囲気になったりと変幻自在のアンサンブルを堪能しました。
それぞれのエピソードが投げっぱなしにならず、終盤に半ば強引ながらもそれぞれを関連付けて、ちゃんとオチを付ける技量には感服しました。言葉が途切れたり、舞台上で本当にくしゃみをしてしまってもすぐさまそれをネタにして話を展開して行く機転の利かせ方もユーモアに満ちていて良かったです。
ここ最近観た舞台の中で一番笑えて気持ち良かったです。と同時に舞台作品として作り込む内に鮮度が落ちて行きがちな、演劇における笑いの扱いの難しさを感じさせられました。