もう一つのシアター! 公演情報 もう一つのシアター!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    全く違和感なし
    実在の劇団への取材を元に書かれた小説の少し先の出来事を作家自身の脚本により取材された劇団が上演するというループ構造が独特な上に小説のファンの身から見て全く違和感もない(当然か?)ので、若干無茶な「犯行の動機」には片目をつぶることにする。(笑)

  • 満足度★★★★★

    これが青春だ!
    司への借金返済というハードルを抱え
    新たなメンバーで挑んだ舞台「掃きだめトレジャー」は
    何とか黒字で乗り越えたシアターフラッグ

    公演の評判を聞きつけた地方の高校から上演を依頼され
    やる気満々で出向いた…までは良かったが

    当日、大道具が届かない

    舞台の核となる小道具ゴミが
    本物のゴミと間違えられ収集車で運び出されてしまう

    公演を主催する高校に作ってもらったパンフレットは
    シアターフラッグが用意した内容と全く別
    羽田千歳だけを取り上げた内容のものが刷られていた

    続出するトラブルに頭を抱える巧と劇団員だが
    考えれば考えるほど何かがおかしい

    どうやら、
    この公演を本気で潰そうとしている者がいるようだ

    刻一刻と迫る開演時間

    このままでは公演中止!?

    どうする巧
    どうするシアターフラッグ


    小説(原作)「シアター」と「シアター2」を軸とした
    しっかりとした内容でした

    そりゃそうですよね
    この舞台の脚本も有川さんですから…

    これで話がブレたりつじつまが合わなけりゃ
    何のこっちゃですもんね

    恥ずかしながら
    これまで有川さんの小説は読んだことがなく
    今回の『もう一つの…』を観るための予習として
    「シアター」を読んで臨みました

    で、
    「シアター」を読んでいたからこそ思った疑問
    ゲスト出演の大和田伸也さんはどんな役なんだろう?
    っていう心配も観れば納得…
    『もう一つの…』のみの登場人物ですが
    その存在感はさすがです

    キャラメルの阿部丈二さんは予想どおりの司役
    台詞は少なかったものの
    そこにいるだけで絵になるって凄いですよね~

    もちろん劇団子のメンバーも
    原作の登場人物像を見事に演じ切っていて
    シアターフラッグの
    バックステージそのものを観ているような
    そんな錯覚に陥りました

    劇団子らしい「これが青春だ!」って舞台

    うん!
    面白かった!!


    あえて細かいネタバレはしません

    どうしても知りたい方は
    いずれ発売されるであろうDVDをお楽しみに…

    演劇に無縁の方でも
    絶対に楽しんで観ることができるはずです!!

  • 満足度★★★

    紀伊國屋ホールが超満員でした
    「小説のモデルになった劇団が、逆にその小説の続編を芝居に」
    という珍しいパターンの公演。
    作者が同じなので設定やキャラクターに破綻が無く、
    安心して観ていられた。
    そして演じる役者も、かなり小説のイメージどおりのキャラクターを作りこんでいた感じ。
    小説を読みながら、「きっとこの役はこの役者さん」
    と予想するのも楽しかった。

    演出は石山さんなので、
    芝居自体はいつもの劇団子らしい感じ。
    ただし、やはり脚本が有川さんということで
    もともとの『シアター!』の世界観が色濃く出ていたと思う。

    ネタバレBOX

    シアターフラッグの面々が初の地方公演で呼ばれたのは、
    とある高校の演劇祭。
    お目付け役として司も一緒に出かけてゆくが、
    次々とトラブルが持ち上がる。
    偶然ではなく、誰かの妨害だということは分かったのだが
    一体誰が何の為に?
    そして、困難を乗り越えて
    無事に上演にこぎつけることができるのか?


    犯人や動機については
    そう意外性のあるものではなかったが
    そのクチから語らせるメッセージが
    『シアター!』から踏襲されている
    「演劇では暮らしていけない」「夢をいつまで追いかけるのか」などの
    演劇に携わる人への問いかけだと思う。
    有川さんが小劇場界に対して抱いた疑問を
    今回も同じように畳み掛けてくる感じだ。
    小説で読むのと違って
    生身の人間に語らせるとフィクションを超えた説得力が出てくるし
    それを語るのが皮肉にも役者だという構造。
    科白を言っている役者自信はどのように感じながら
    科白を発していたのだろう。
  • 満足度★★★★★

     
    観劇

このページのQRコードです。

拡大