実演鑑賞
満足度★★★★
物語の軸は不倫劇なんだけど、見どころはそこではなくて。
いろいろと不協和音的な演出が、音でも視覚でもされてるのよね。
これは夫婦関係を象徴してるようで。
一方、若者チームが噛み合わないようで、いや、そんなのたいした問題じゃないよねみたいな闊達さがあるのが、好対照で面白なって思った。
実演鑑賞
満足度★★★★★
加藤拓也さん脚本の芝居は見た事がありましたが、た組は初めて。
その若さでこんな内容が書けるのか?!と驚きの内容。
人間関係と感情の描き方がとにかく凄い。
安達祐実さんはやはり怪物でした。
元ハイバイの平原テツさん、ピッタリの役。
また観に行く劇団が増えてしまいました(笑)
実演鑑賞
満足度★★★★
トラムでの「もはやしずか」に最も近い空気感。白い壁、じわじわと何かが迫って来る感覚、そして安達祐実と平原テツのコンビ。夫婦の間のよくある風景(?)が独特の筆致で切り取られていた。連れ子(田村健太郎)とその級友の間の恋沙汰を面白おかしく対置させつつ。
実演鑑賞
満足度★★★★
若者世代切っての才人・加藤拓也の現代艶笑譚。
三十歳から四十歳にかけての今を盛りの世代と、これからその世界へ入っていく十代後半のセックスの話を面白く見せる。
開幕の、ベッドの上で中年男女がぼそぼそと早口でなにやら話している。台詞の細部はよく聞こえないが、二人が事が終わって、帰り支度の最中と言うことは解ってくる。服装だとか、小道具とかでことの次第を説明することなく、そのことを解らせる手際はとても三十歳を過ぎたばかりの作者のわざとは思えない。家に帰った女は連れ子のあった再婚相手と暮らしているが、帰ってきてからのそのうんざり具合も、ろくに説明しないのによくわかる。以後、物語は浮気相手が帰途交通事故死したことで(その葬儀などと言うダサいことは一切・きれいに省くところがこの才人のすごいところだ)隠されていたいとはほつれていき、お決まりの艶笑譚になっては行くのだが、その表現が画期的に新しい。終始大人同士が小声で演じ、子供たちが分かりやすい現代日常語でセックスを話題にする。ろくに解らなくても客に通じるのが万人共有のセックス事情である。客席はシーンと見入っている。満席。
そこは、加藤拓也を褒めるしかない。が。
スケベは、人間性を表す面白い本能ではあるが、結局は、そこに止まってしまってしまったのは残念だった。俳優では、したい盛りの年齢をしれっと演じきった安達祐実快演。いるよなぁ、こんなの。
実演鑑賞
満足度★★★★
舞台は四分円。豪華なアコーディオン・カーテンが寝室と客間を仕切る。爆竹花火のような、ビニールに叩き付ける豪雨のような効果音の炸裂と共に時空間が切り替わる。
ある壊れた家庭の人間模様、様々な感情に揺れ動くコップの水。自分でもどうしたらいいか誰にも判らないまま、ただ揺れ続けている。
ホテルでは永遠の美少女、安達祐実さんと不倫相手の鈴木勝大(かつひろ)氏。自宅では夫の平原テツ氏、継子の高校生の息子、田村健太郎氏。息子の友達、秋元龍太朗氏と天野はなさん。鈴木勝大氏の妻、佐藤ケイさんも登場。
表現が不器用な平原テツ氏が安達祐実さんのふくらはぎをマッサージするシーンが秀逸。韓国映画っぽい。
二人のイライラする掛け合いは流石。もう定番。
田村健太郎氏の両親とのシーンにおけるチック症が見事。そして対比しての同級生とのシーンの開放感。食ってるものがやたら美味そう。
個人的MVPは天野はなさん。すっぴんの彼女の魅力に溢れている。加藤拓也氏は良い仕事をした。誰もが昔好きだったあの娘のことを胸の鈍い痛みと共に想い出すようなキャラ。第十一回公演『百瀬、こっちを向いて。/小梅が通る』の2本立てのテイスト。こういうものの描き方がずば抜けている。大林宣彦だったかが石田ひかりと吉岡秀隆で綴った初体験の鈍い記憶のシーンを想起。(付き合えずに妄想で終わった方が、らしかった)。
上手く説明出来ないけれど人に勧めたくなる作品。
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5月の観劇振り返り ・エリヘレ ・エリヘレ(2回目) ・た組 綿子はもつれる ・唐組 透明人間 ・エヴァ ・じおらま たいない ・宝塚 宙組 友達から多いと突っ込まれたので6月は控えようと思って予定を数えたら、6月は6作品の観劇予定が😱もうこれ以上増やさない(つもり)
1年以上前
劇団た組「綿子はもつれる」 自然と呼吸が浅くなるような緊張感のある夫婦の会話と微笑ましい中学生の会話の温度差が激しかった。田村さんが中学生にしか見えなくて凄い……喋り方や仕草が完全に中学生 視覚的にも聴覚的にもインパクトのあるラス… https://t.co/3Dw0CPXE7l
1年以上前
最近の鑑賞事情🪴 劇団た組『綿子はもつれる』シアターイースト ダウ90000『また点滅に戻るだけ』配信 『わたしの見ている世界が全て』下北沢K2 https://t.co/TL0bmUgMm1
1年以上前
『綿子はもつれる』を観てきた。わたしは色々と乏しいから一度目は、こういう夫婦がおりました。としか受け取れずだからなんだ?と思ってしまったけど、考察が不要だったり明確な結末がないお芝居なんていっぱいあってたぶん今回はそれで、劇中で感じたことがすべてなんだろうな。
1年以上前
5月の現場 夜叉ヶ池 アルジャーノンに花束を エリザベス・アーデンvsヘレナ・ルビンスタイン 人魂を届けに BACKBEAT 綿子はもつれる ファインディング・ネバーランド セトウツミ 岸辺露伴ルーヴルへ行く公開記念舞台挨拶… https://t.co/d9Dut5h3Tl
1年以上前
日曜、劇団た組「綿子はもつれる」の千秋楽を観た。 作・演出:加藤拓也 出演:安達祐実他 終始居心地の悪さを感じ息苦しくもあったが、もつれ具合を楽しんだ。 加藤さんの作品はなにか刺さってきてまた観たくなる。 チラシはポスター仕様😊… https://t.co/zJ3bfwxlym
1年以上前
昨日「綿子はもつれる」無事に千秋楽を迎えることができました。 キャストスタッフの皆様、ご来場頂いたお皆様、本当にありがとうございました。加藤さんとの作品作りはとても刺激的で驚きと発見も多くとても楽しかったです。皆さんの素晴らしいお芝居を間近で体感できたのも凄く刺激になりました。
1年以上前
『綿子はもつれる』全公演終わりました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!そしてスタッフと俳優の皆、お疲れ様でした。最高のパフォーマンスでした。次は台湾公演です。楽しみに待ちます。
1年以上前
週末に観た映画と舞台、まだまだ咀嚼し切れていないから戯曲やパンフ、批評、他の人の感想とか読みながらゆっくり味わいたいと思う。この時間が大切。 ドン・シーゲル『殺し屋ネルソン』 コンドルズ『POP LIFE』 た組『綿子はもつれる… https://t.co/Z3ySxY7S5E
1年以上前
『綿子はもつれる』 満員御礼の中、無事に千秋楽を迎えることができました。ご来場いただいたみなさま、本当にありがとうございました!当日券にお並びいただきながらご案内できなかったみなさまとも、またお会いできますよう。綿子は少しの休息時間を経て、台湾へ向かいます。しばしお別れです。
1年以上前
綿子はもつれる、めちゃめちゃよかったっぽいな…! ほんと観に行きたかった!! いつか映像で… (と思いつつ、やっぱ舞台は生だよね!とも思う。暑さも含め←札幌は異常に暑かった(今更)演者さん配慮だったのだと思うが…自分の席の周り… https://t.co/nL76cYZfCh
1年以上前
た組「綿子はもつれる」破綻した夫婦の歪な平行線の会話や距離感が苦しくて対比となる中学生達の無垢なやり取りや間が絶妙で笑えて感情がぐわんぐわん揺れまくり。安達祐実おそろし。 https://t.co/8qWDJWU5z5
1年以上前
「綿子はもつれる」芝居の時間は一方向ではないものの、観ているとそれが永遠に続く錯覚に陥る。もちろん終わりは訪れるが、終わりようのないことを確認しただけという終わり方。裏切りも事件も諍いも極めて日常的な言葉の細かい積み重ねで語られるのを、最後まで心をザワつかせながら飽くことはない。
1年以上前
「綿子はもつれる」劇団た組 @シアターイースト(1回目) たむけんさんの登場時のインパクト。 まさかの高校生役!と思ったら中学生役で2度ビックリw 絶妙の間で笑いを巻き起こしてた。 天野はなさん「彼女来来」からずっと好き。しゃぐ… https://t.co/oE4B3TKoEO
1年以上前
劇団た組『綿子はもつれる』当日券狙いで行ったけど、箸にも棒にもかからず速攻でダメだった。千秋楽だったし、厳しかったー!
1年以上前
あ!!!! ここは今から倫理ですのあの先生役の人か!!!! 気づかなかった 「綿子はもつれる」の絶妙な空気感と間とリアリティがとても面白かったです https://t.co/tH6BFQhdMM
1年以上前
舞台、『綿子はもつれる』@東京芸術劇場シアターイースト を観劇。 久しぶりの舞台。 コロナ禍に観たドラマで演技に引き込まれた、田村健太郎さんを舞台で見てみたくなり、やっと行けた! そして中学生?を見事に演じられていて役者さんのすごさを感じる!
1年以上前
昨日劇団た組『綿子はもつれる』観劇。友さんが加藤拓也さんの作る舞台を絶賛していて、私加藤作品今回お初だったのだけど、すんごいもの観ちゃったよ…となってます。こんなリアルな会話劇あるんだ。すごいぞこれ。 破綻した夫婦関係の描写がなんとも言えない。ザワザワするのに目が離せない→
1年以上前
@yui_mg_ 私も先日『綿子はもつれる』を観劇しましたが、過去作ほどの衝撃はなかったけれどグサグサ抉られますよね…! 加藤さんの、20代で岸田國士戯曲賞を受賞してしまうその天才ぶりを改めて痛感させられました!
1年以上前
「綿子はもつれる」ってアナグラムっぽい響き。
1年以上前
そして、『綿子はもつれる』の作・演出である、加藤拓也さんが監督しました映画『ほつれる』にも出演させていただいております。 是非こちらの映画もよろしくお願い致します。 9月8日(金)公開です! 左 右 https://t.co/BdEvCGdA0W #綿子はもつれる #ほつれる
1年以上前
美術デザインしました、劇団た組『綿子はもつれる』、無事に千秋楽を終えました!今回も楽しいクリエーションでした!ご観劇くださった皆様、素晴らしいスタッフとキャストの皆様ありがとうございました。模型の写真でも。 https://t.co/fk93KL8CuY #綿子はもつれる
1年以上前
『綿子はもつれる』千秋楽。初た組だったのに、なぜか序盤から安心感がすごい。安達さんの小ささと細さ、髪のツヤツヤさ。絶妙なバランスのセリフまわし。突き放すラスト。男子中学生(高校生?)のあの感じ、玉田さんぽいなーと思ったけど、玉田さんよりぜんぜん性格が良い。
1年以上前
綿子はもつれる、終わったから呟きたいんだけど、木村が捨てた指輪を探すためにゴミ箱をひっくり返すシーン、そこに溜まっていたゴミがその積み重ねを模したものとなってるみたいですごくよかったなっていうことをすごく言いたかった 意図してるかはわからないけど
1年以上前
た組「綿子はもつれる」 毎度、加藤さんの書く"人と人の間にあるなにか"は、ヒリヒリしっぱなしだ。 まるっとフィクションであるのに、この疲労はいったい… 田村さんが登場時のインパクト、平原さんのぶちギレスイッチ、安達さんの嗚咽 相当… https://t.co/gvRB1hrEXh
1年以上前
綿子はもつれる。観劇。 あの煮え切らない感じ。 すっきりしない終わり方。 劇団た組の舞台観た〜って感じ。 大人と子どもの対比が良かったな。 でも転換時のあの効果音はちょっと苦手だった。けど、あれがより一層ザワザワ感を増させてたのもあるのかも。
1年以上前
「綿子はもつれる」。夫婦の会話は絶えず緊張感をはらんでいてハラハラする一方、思春期の男の子のやり取りは見栄を張るところも含めて若さがあってほっとする。最後に何か重い出来事が夫婦にのしかかる予兆を感じつつ観ていたらまさかの展開に取り残されていった感じ。はじめて味わう感覚かも。
1年以上前
東京芸術劇場で劇団た組の「綿子はもつれる」 「もはやしずか」の時も思ったけど、ゴミを捨てるときのゴミ箱のチョイスがものすごい気になって。「それそこに捨てるんだ?」っていう。 https://t.co/Q3WFlo5F1N
1年以上前
安達祐実ちゃんの舞台、綿子はもつれるが今日千秋楽。12日間で休演日1日。2回公演の日も。シリアスなシーンも多いし疲れただろうなー。映像系だけで充実している今の状態での舞台はあえての選択なんだろう。40代になって馴れない環境に身を置くのって大変だけど大切だよね。見習いたいー
1年以上前
劇団た組「綿子はもつれる」観劇。 うまく立ち回ろうとして転んで大怪我する大人達と、まさかの田村健太郎中学生役がハマってた中学生ズのキラキラした対比が最高。 痛くて甘酸っぱくて、やっぱり苦いお芝居でした。
1年以上前
劇団た組『綿子はもつれる』 千秋楽行った。わーい。 祐実ちゃんの泣きは本当に、胸が、というより心が苦しくなって、内臓握りつぶされる想いになる。 生の舞台でだと余計に、もう辛い。 た組での祐実ちゃんはほんとによく、泣く。辛い。 https://t.co/UnGkhJSytz
1年以上前
た組「綿子はもつれる」 リアル過ぎてイライラする面白さ 物質でも行動でもどうしようもならない虚しさが漂う、ユラユラするカーテンと共に 加藤拓也さんは、どんだけ人ん家や心を覗き見しているんだろう?っていつも思う C列だけど最前列で、… https://t.co/wpSHUHWdxz
1年以上前
た組『綿子はもつれる』安達祐実の演技の凄まじさよ、、、面白かった〜 (@ シアターイースト - @geigeki_info in 豊島区, 東京都) https://t.co/qWZXzqiy2J https://t.co/1dIv42rPId
1年以上前
『綿子はもつれる』当日券完売いたしました。またキャンセル待ちの受付も終了となります。ご了承ください。
1年以上前
『綿子はもつれる』。私が見た回は、ある種希望を感じるラストだった。許せないのも、まるっと愛せるのも愛だし。不和の量が同じってことが関係を築けたりするきっかけになるのかなと思ったりもした。安達祐実さん同じことを同じにしていない感じが好き。過呼吸のくだりずっと笑っちゃった。
1年以上前