綿子はもつれる 公演情報 綿子はもつれる」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-7件 / 7件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    物語の軸は不倫劇なんだけど、見どころはそこではなくて。
    いろいろと不協和音的な演出が、音でも視覚でもされてるのよね。
    これは夫婦関係を象徴してるようで。
    一方、若者チームが噛み合わないようで、いや、そんなのたいした問題じゃないよねみたいな闊達さがあるのが、好対照で面白なって思った。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    加藤拓也さん脚本の芝居は見た事がありましたが、た組は初めて。
    その若さでこんな内容が書けるのか?!と驚きの内容。
    人間関係と感情の描き方がとにかく凄い。
    安達祐実さんはやはり怪物でした。
    元ハイバイの平原テツさん、ピッタリの役。
    また観に行く劇団が増えてしまいました(笑)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    トラムでの「もはやしずか」に最も近い空気感。白い壁、じわじわと何かが迫って来る感覚、そして安達祐実と平原テツのコンビ。夫婦の間のよくある風景(?)が独特の筆致で切り取られていた。連れ子(田村健太郎)とその級友の間の恋沙汰を面白おかしく対置させつつ。

    ネタバレBOX

    加藤氏が昨年の作品で岸田戯曲賞を獲っていたとは。戯曲賞とは言いつつ(戯曲だけでなく)舞台成果を含めた賞だから、私の観た「あれ」がその対象となった由。審査員の評を見てみたい。(どういう言葉を当てているのか気になるな。)
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/05/24 (水) 14:00

    110分。休憩なし。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    若者世代切っての才人・加藤拓也の現代艶笑譚。
    三十歳から四十歳にかけての今を盛りの世代と、これからその世界へ入っていく十代後半のセックスの話を面白く見せる。
    開幕の、ベッドの上で中年男女がぼそぼそと早口でなにやら話している。台詞の細部はよく聞こえないが、二人が事が終わって、帰り支度の最中と言うことは解ってくる。服装だとか、小道具とかでことの次第を説明することなく、そのことを解らせる手際はとても三十歳を過ぎたばかりの作者のわざとは思えない。家に帰った女は連れ子のあった再婚相手と暮らしているが、帰ってきてからのそのうんざり具合も、ろくに説明しないのによくわかる。以後、物語は浮気相手が帰途交通事故死したことで(その葬儀などと言うダサいことは一切・きれいに省くところがこの才人のすごいところだ)隠されていたいとはほつれていき、お決まりの艶笑譚になっては行くのだが、その表現が画期的に新しい。終始大人同士が小声で演じ、子供たちが分かりやすい現代日常語でセックスを話題にする。ろくに解らなくても客に通じるのが万人共有のセックス事情である。客席はシーンと見入っている。満席。
    そこは、加藤拓也を褒めるしかない。が。
    スケベは、人間性を表す面白い本能ではあるが、結局は、そこに止まってしまってしまったのは残念だった。俳優では、したい盛りの年齢をしれっと演じきった安達祐実快演。いるよなぁ、こんなの。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    劇団た組『綿子はもつれる』を観劇。

    あらすじ:
    再婚の綿子と悟の夫婦関係はぎくしゃくしていて、ちょっとした会話すら成り立たないくらいだ。悟の連れ子は高校生で母親に懐いてはいるが、興味あることは好きな女子のことばかりだ。
    冷え切った夫婦関係はどうなっていくのだろう?

    感想:
    どのようにしたら妻・綿子と出会った頃の様な淡い関係に戻れるのだろうか?と悟は綿子と話し合うが、出口が見える可能性はゼロだ。
    男と女が根本的に混じり合えない箇所が会話から少しづつ抉り出され、違和感を感じ、失笑してしまうが、これこそが妻もしくは女性と話している会話の中身ではないか?と捉えられていく。並行して女性を知らない悟の連れ子が、恋愛感情の芽生えから発展していく展開にうっとりと甘い感情を抱きつつも、直ぐに綿子と悟の現実の嫌な部分に戻されてしまう。もし観客自身が同じ様な悩みを抱えていたら、かなりの振り幅を感じられる作劇になっている。
    『綿子はもつれる』というタイトルが示すように、もつれる先には初めと終わりがあり、もつれ初めは悟の連れ子と女子の関係、もつれている最中は綿子と悟。
    そしてそのもつれた先には何があるのだろうか?
    「それは各々の夫婦関係の終わりにあるものですよ!」と劇作家は言っているのであろう。

    傑作である。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    舞台は四分円。豪華なアコーディオン・カーテンが寝室と客間を仕切る。爆竹花火のような、ビニールに叩き付ける豪雨のような効果音の炸裂と共に時空間が切り替わる。

    ある壊れた家庭の人間模様、様々な感情に揺れ動くコップの水。自分でもどうしたらいいか誰にも判らないまま、ただ揺れ続けている。

    ホテルでは永遠の美少女、安達祐実さんと不倫相手の鈴木勝大(かつひろ)氏。自宅では夫の平原テツ氏、継子の高校生の息子、田村健太郎氏。息子の友達、秋元龍太朗氏と天野はなさん。鈴木勝大氏の妻、佐藤ケイさんも登場。

    表現が不器用な平原テツ氏が安達祐実さんのふくらはぎをマッサージするシーンが秀逸。韓国映画っぽい。
    二人のイライラする掛け合いは流石。もう定番。

    田村健太郎氏の両親とのシーンにおけるチック症が見事。そして対比しての同級生とのシーンの開放感。食ってるものがやたら美味そう。

    個人的MVPは天野はなさん。すっぴんの彼女の魅力に溢れている。加藤拓也氏は良い仕事をした。誰もが昔好きだったあの娘のことを胸の鈍い痛みと共に想い出すようなキャラ。第十一回公演『百瀬、こっちを向いて。/小梅が通る』の2本立てのテイスト。こういうものの描き方がずば抜けている。大林宣彦だったかが石田ひかりと吉岡秀隆で綴った初体験の鈍い記憶のシーンを想起。(付き合えずに妄想で終わった方が、らしかった)。

    上手く説明出来ないけれど人に勧めたくなる作品。

    ネタバレBOX

    平原テツ氏は私立大学の講師。別れた前妻との間に連れ子の息子がいる。後妻の安達祐実さんは前妻との息子に気兼ねして子作りを諦めた。しかし平原テツ氏が別れた前妻と浮気をしていたことが発覚。夫婦仲は冷え切り、家庭内別居の暮らし。安達祐実さんはかつてパーティーで知り合った既婚の男とW不倫。しかし、その男はホテルから出た所で事故に遭い亡くなる。平原テツ氏は夫婦仲の再生に力を注ぐが、安達祐実さんの財布に大切に仕舞ってあった指輪を見付けて激昂。不倫を認める安達祐実さんだったが、既に相手は亡くなっている。彼のことを想い出し泣きじゃくり過呼吸に。やり場のない怒りの拳をどうしたらいいのか判らないまま、安達祐実さんの介抱をする平原テツ氏。「別れたいわけじゃないんだ」。

    平原テツ氏の「その変な泣き方をやめろ!」が名台詞。トッド・ソロンズの『ハピネス』を連想させる、一体これ何の話なのか?が炸裂。いや、まだ話は何も始まっちゃいないんだよ。

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