『そこで、ガムを噛めィ!』 公演情報 『そこで、ガムを噛めィ!』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
21-30件 / 30件中
  • 満足度★★★★

    たのしい試合
    今日は中野です。中野といいますと「ブロードウェイ」、ひとたび踏み込んだら半日は出てこれないので残念ながら南口へ。早く着きすぎたので座って待ちます。開場、着席。聴こえてくるのは「Detroit Rock City」「Immigrant Song」「Since You've Be Gone」など。私にピッタリの選曲。本当はもっと大音量でお願いしたいのですが...「1984」がかかったと思ったところで鈴木さん登場、前説。1分30秒後に始まります宣言があり。音楽が高らかに、いやでも盛り上がります。暗転...おっ、舞台上にあるのは部室のようなどうやら入団面接ですね。左の壁にはコーラス100人募集のチラシが貼られています。以下、ネタバレ。

    ネタバレBOX

    役者さんの演技や舞台の様子についてはすでに他の方が書いていらっしゃるので、とっても楽しかったです、という前提で少し感想や考えたことなどを。
    先日バレーボールのお芝居をみました(WAR3)。それも2回みたのでした。6人と9人。劇団の持ち味とか全然違うんだけど、どちらも「試合」をします。1つ違うなと感じたのはテッペンにたつための苦難の道のりと真剣勝負(バレーボール)、無理そうだけどそれでもなんとか1勝、手段はいろいろ(野球)。そもそも違うんですが、「勝たなければならない理由」、監督が手術で不在...指揮者が入院で不在、自分たちでなんとか...映画「ブラス!(Brassed Off)」を思い出しました。これっていい発奮材料じゃないかなと思ったものの、大した手術ではなかった、というオチが私にはあまり効いてこなかったかな。諭されて奮起するけど、ここまできて選手が全員あきらめ感100%というのは情けない。小学生の運動会でもみんな一生懸命やるから応援するんだし。あと、できれば全員野球で盛り上げてほしかったです。

    舞台転換は、わが目を疑うほどビックリ。マネージャーさんの仕草がなんともいえません(チラ見しながらの似顔絵)し、攻撃/守備の場面もリズムにのっています。ライト守備のヘタレぶりも楽しいし、打者を見守るときのみなさんの表情がこれまたいい。最後のバテバテ感も「いい動きぶり」。

    終わりのときかかっていたのは「Hush」ですね?
  • 満足度★★★★

    小気味いいダンスの後の
    小気味いい投球フォーム、小気味いい空振り三振、様になっていました。

    ネタバレBOX

    試合のシーンはあるのかな、どうするんだろうと思っていましたが、お見事!ダンスを踊っている間にグラウンドとベンチが出来上がりました。

    攻守も分かり易く、何よりピッチャー恰好良かったですよ!

    己に克つ、努力するという前向きのメッセージもありました。

    冒頭でさんざん将棋の話題を振っておきながら、それっきりは寂しい限り。一塁から三塁へ進んだのが正に桂馬か飛車角の動きに見えますが…。

    コピーが先に出来てしまったからかもしれませんが、絶対に負けられないその理由が賞金のためというのでは今一つ説得力が感じられませんでした。そもそも草野球の何でもない試合に賞金が170万円?出るというのも不思議なことです。

    性転換による見た目のギャップで話を面白くしてくれましたが、まさかコロンビア人まで偽物だったとは!!どんだけ人間関係を構築することが困難な人がいるのか、現代社会の闇を垣間見たようでした。

    ところで、シミュレーションを正しく発音したりシュミレーションと言ったり混在していました。それが一般社会の現実と言えば現実なのですが、正しくシミュレーションと発音してほしいと思いました。
  • 満足度★★★★★

    やりますね
    始まりからもう8割世界に漬かってしまった。
    イやあ、この劇団は安心してみていられる。

    鈴木雄太さんの前説からすでにもう気分は最高潮、それが途切れることなく最後までパワー全快。とても楽しい芝居であった。帰りにDVD2本買って帰りました。

    少し、残念なのは嶋木美羽さんの役柄が控えめで、セリフが少なく、もっと彼女のはち切れる姿が観たかった。

    次回作が今から待ち遠しい。

  • 満足度★★★★

    正直 予想以上!!
    でした。 とは言っても 「面白いだろう」をさらに上まった出来ということです。
    ワンシチュエーションにこだわっていた劇団が、今回は・・・

    めっちゃ心あたたまり、元気が出てくるような そんな舞台でした☆

    ネタバレBOX

    場面転換あり、ダンスあり と 笑いのクオリティをさらにアップしておりました。

    笑いのなかにも 真剣なシーンもあったりと 2時間 まったく飽きのこない 上質なコメディにしあがってました。 大満足!!
  • 満足度★★★★★

    8割世界チームが一丸となって、満塁ホームランを打ったぞ!
    あんまり野球とか興味ないので、「野球の知識が、ある程度ないと、本当の面白みがわかんなかったら、ちょっとヤだなあ」なんて思っていたけど、そんなことはまったくなかった。
    どうやら、劇中の国分(こくぶ)ぐらいの知識でも十分楽しめたのではないだろうか。

    はっきり言って、8割世界の最高傑作ができちゃったんじゃないかと思う

    ネタバレBOX

    前半はどこかの会議室のような場所、「このままここで会議していくだけなのか?」と思いきや、びっくりするような、センスのある展開で、球場になっていく。
    このセンスには脱帽した。
    さらに、このテンポに乗りつつ、試合が展開していく。もう楽しいとしか言いようがない。

    とにかく、見やすい。誰が観ても、ついて行けるのではないかと思う。
    それは、基本の構造がしっかりしているからだろう。
    例えば、新人が入ってくるのだが、彼の役割はお芝居での決まり事のようなものてであり、設定を理解しやすくしてくれる。そして、彼の特徴がラストのオチにうまく、しかもわかりやすくつながっていく。
    さらに、誰もが納得のいくラストであるし、メッセージもしっかりしている。
    また、登場人物のキャラクターの足腰がしっかりしているので(ぐらつかない)、ストーリーに集中できるし、大人数がいる場面でも、もたつかないし、まとまりがいいのだ。
    もちろん、役者たちのセンスがいいこともあるし、演出が巧みなのだ。

    ただ、そうした基本構造がしっかりしていれば、すべての演劇が「面白く」なるわけてはないのだ。「面白く」するには、「センス」が必要だ。
    そして、この舞台にはその「センス」が溢れていた。

    前述したセット展開や試合の進行だけでなく、細かいところで、そのセンスが光っていた。

    例えば、少々というか、かなりクセのある、高宮尚貴さん、小林守さんという2人の俳優を、うまいポジションで使い、物語へのいいアクセントとしていることは特筆に値すると思う。一見飛び道具なのだが、いい感じで引かせているあたりが絶妙なのだ。2人ともにラストへいい役回りを持っていくところも憎い。
    例えば、高倉役の今野太郎さんに、ときどきボソッと言わせる台詞の塩梅とか。
    例えば、舞台の上での立ち位置や、メインの出来事が起こっている場所とか。
    例えば、「役者」とからめて、それへの想いを潜り込ませたりとか。

    そんなところへの、細かいセンスの積み重ねが、舞台の上のストーリーを整理し、さらに流れをきちんと一方向に向けているのだ。

    役者では、ふじさわ(武士沢)役の日高ゆいさんが、圧倒的にカッコよかったし、マネージャー役の奥山智恵野さんも、印象に残る。もちろん、この2人の女性は、そういう役柄なのだが、「きちんと言う」という姿勢が見事に現れていて、物語だけでなく、舞台そのものをピシッと締めていた。この2人がこの役であったからこそ、物語に1本筋が通った、と感じてしまうほどだった。

    正直、すべての役者さんたちが、とてもい仕事をしていた。まさに舞台の上で演じている人が、その人そのもののように。

    セルメニョ役の小林守さんは、結局ずるい感じ(笑)で、観客を煙に巻くなんていうオマケもいい。
    何もかもがきちんと収束しない、ちょっとしたモヤモヤ(大きな疑問でなくてこれぐらいの、本編に関係ないモヤモヤ)は、帰宅しながら「じゃ、あの人はなんであんなことを」と思い出して「ということは…」なんて、いろいろ考えて電車の中でニヤついたりするのも、舞台(コメディ)観た後の、「お土産」だったりするのだ。
    こういうセンスの良さも悪くない。

    今回の舞台で、劇団としては、たぶん相当な手応えを感じているだろう。これによって、さらに劇団の方向性が確認できたのではないだろうか。間違ってなかったと。
    したがって、これからは、観客の8割世界に対するハードルも一段と高くなったことは確かだと思う。
    すでに10年ぐらいの歴史がある劇団のようなので、それがプレッシャーにならないとは思うのから、観客は後は公演ごとに安心してチケットを買うだけでいいのであろう……と思うのだか。
    そうなってほしいのだ。


    劇団の主宰、鈴木雄太さんが最初に挨拶していたが、ここはやはり、監督風のユニフォーム着用だったのではないだろうか(笑)。
    それと、どうでもいいことだが、アンケートを書くともらえる「小林」はA4ぐらいのサイズでもいいんじゃないかな、文字小さく書いて。
  • 満足度★★★★★

    良質のコメディでした
    気の弱い奴らが集まる緩~い草野球チームが、何がなんでも勝たねばならない理由は情からなのに、その為の手段は、ちょっと情けないけど・・・笑いました。各キャラ立ちも面白く、場面転換と草野球の試合の演出も良く、誰でも楽しめる、良質の作品です。次回作も、楽しみです。

    ネタバレBOX

    部長代理の高倉(今野太郎さん)と入部希望(高宮尚貴さん)の会話が、かみ合わないのが可笑しかった。
    じゃんけんで決めただけの部長(鈴木啓司さん・劇団銅鑼)の仕切るミーティング中の意見も、過去の成績や勝つ為の法則も可笑しい。
    ミーティング中も食べ続けるセルメニョ(小林守さん)の日本語理解度やおとぼけ感、良かったです。
    役者さん皆様上手いのですが、特に、幸マネージャー役(奥山智恵野さん・株式会社仕事)の健気な可愛さと男気の加減の程良さ、演出も演技もとても良かったです。
    武士沢(日高ゆいさん)の、可愛さとかっこ良さのバランスも良く、監督の妻も、イイ味でした。
    個性的な面々だが、誰も出過ぎず、埋もれることも無い、見事な演出だと思いました。

    試合に勝つ為だけでなく、『すぐに諦めちゃう自分に、勝つ』という決意に変わるのも、素敵でした。

    ダンスも良かったし、試合中ベンチでの皆の表情とプチダンス的動きも、魅せられました。

    ラストのオチも納得、セルメニョの謎も、まさか!と思ってもいなかったので、面白かったです。
  • 満足度★★★★★

    笑った
    若干だがセリフの噛みが目に付いたのは、初日だからこそのご愛嬌といえる範疇で、セーフ。ストーリー展開と舞台美術の展開は、なるほどそういう手があるのか、と感心した。よもやこのストーリーでダンスが出てくるとは思わなかったが、稽古の成果がでているのか舞台上の役者たちの一体感に、ちょっと感動してしまった。細かな笑いがアチコチに散りばめられていて、これが8割世界ならではのコメディなのか?  監督代理の設定は面白かったが、もっと登場場面があってもいいのでは? 看板女優を温存するのは、もったいないと思うけど? 上演中にけっこう大きく揺れる地震があったが、「ここの劇場は新しいから大丈夫」と前説での自信どおり不安は無かったので、安心して観ていられた。

  • 満足度★★★★

    ホントに舞台で草野球やっちゃたよ。
    う~ん、楽しかったぁ!場面転換もうまいっ。こんなところにまで遊び心がいっぱい、と感心した。メリハリがあり、ダンスシーンも印象的で、全体のいいリズムになっている。何より一人ひとりの性格設定が面白く、笑えた。これにストーリーの面白さとホントに舞台で草野球やっちゃう意外性と、そのテンポの良さに脱帽!初日だったが、よく練られた舞台だなぁ、という印象を受けました。
    満員御礼の札が出そうな客席の入りも当然の舞台ですね。音響や音楽の選択もよく、言うことありません。ただ、もう一度最後にあの楽しいダンス、見たかったなぁ。それでバチッとポーズ決めて終わったら、もう一段洒落た劇になったと思う。ちょっとミュージカルぽい気分も味わえたかも。☆は初日でセリフの噛みが多かったので、辛めの☆4つ。でも十分☆5つの価値あり!

  • 満足度★★★★★

    素直
    野球のお話ならスポ根劇だったらちょっと引くなあ・・と思って行ったら、開場の30分前からなんだか異様にザワザワしてて、ひょっとすると人気の劇団?(実は私は初めての観客でした。)と始まる前から期待度UP.
    スポ根どころかゆるゆるのチームでゆるゆるの脚本!ほんとに面白かった!
    俳優さん達もしっかり人物にはまっててすごく自然なボケぶりといおうか名演技。だだ1つ残念だったのが、臨時の監督。もう少し何とか出来なかったのかなぁとパーフェクトを求める私には不満が残りました。

  • 満足度★★★★★

    痛快な面白さ!
    「小劇場史に残る草野球コメディ」とキャッチコピーが付いているが、観ていてなるほどと思った。コメディ劇団はたくさんあるが、鈴木雄太の目指す独特の世界が完成に近づいている。

    初日ゆえの若干のセリフの噛みなどはあったものの、質は非常に高く、私が観た8割世界のコメディの中でもナンバー1かもしれない。もう一度観たいくらいだ。

    役者のひとりひとりが個性的で魅力的。適材適所の配役にもうならされた。

    アンダースロー対策には笑い転げた。

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