リチャードⅡ 【ご来場ありがとうございました】 公演情報 リチャードⅡ 【ご来場ありがとうございました】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-13件 / 13件中
  • 観ていた
    2011年
    6本目

  • 満足度★★★★

    見応えあり!!
    私が観た砂地作品の中では,一番好きな作品になった。
    演出家の船井さん一作ごとに進化している。

  • 満足度★★★★

    これは面白い!
    全く観るつもりがなかったのですが、家族が、「演劇好きなら観るべし」と言うので、急遽行って来ました。

    まあ!これは、家族の言葉を信じて良かった!

    シェークスピアの台詞が、何度、今の日常の言葉として、心に跳ね返って来たことでしょう!!

    演出がガジラ風と思ったら、船岩さんは、鐘下門下だったのですね。

    凄く、私好み!次回公演も既に楽しみになりました。

    ネタバレBOX

    舞台上に散乱する服を黙々と畳む女性二人。
    これは、また、某劇団風かと思ったら、この二人は、台詞なしに既に演技に入っていました。(これならOK!某劇団風は、開幕前にウロウロする人物の動作が芝居と関係ないから、嫌いですが)

    で、この二人の会話が、とにかく、一言一句、面白いのです。
    とってもリアル。私が好きな「そうそう、あるある!」の世界。
    そして、この二人の日常会話と、シェークスピア劇の台詞が、不思議なことに、同じ土俵の上で語られている感がヒシヒシと、胸に迫ります。

    今現在の日本の政界を彷彿とさせる台詞や演出とは言え、こんなに、シェークスピアの台詞を、今の言語として、咀嚼できる芝居は初めて観た気がしました。

    稲葉さん、中村さん、藤波さん、福島さん、小瀧さん、守さんが、特に、それぞれの与えられた役をご自分のものとして体現されていたのが印象的でした。

    いつも、如何なる時代、場所でも、権力者が必ず陥る現実、権力者に群がる群集心理、そして、演劇をすることの意味、政治の矛盾と混沌…
    たくさんのキーワードが、クロスワードパズルのように入り組み、その様々な要素の見せ方がとてもおしゃれで、工夫に溢れ、終始、ワクワクして見入ってしまいました。
  • 満足度★★

    着眼点は面白いが作りこみ不足。また脇役の扱いがひどい
    シェイクスピアの比較的マイナーな作品を使って政治批判、という手腕は面白いと思ったし、演出も色々凝っていたとは思うのだが、はっきり言って作りこみが甘い。
    原作の世界と表現したい世界がぶつかってしまっている。
    現代日本の政治劇としてみるには原作の枠組みが邪魔になるし、かといって「リチャード二世」としては崩壊しているので、どっちつかずだ。
    もっと原作から大胆に離れて自分達の世界を構築した方がよかった。

    彼らがウェブサイトで謳っているように原作を全く知らなければそんなことは無く☆4にできたのだろうが、しっかり原作(の和訳)を読んでしまった身としては……。
    原作なんてどうでもいいといってしまえばそれまでだが、シェイクスピアを下敷きにする以上、シェイクスピア劇のファン(マニア)も見に来てしまうということを納得いただきたい。

    どうせなら、原作に変に忠実に王の物語にせず、いっそ舞台を日本(あるいは架空の国)にして、そこの首相の話にした方がよかった。
    リチャード二世そのものを登場させてしまうと、どうしても原作の方も意識せざるを得ないので、どうにも話にのめりこめないのだ。

    舞台を日本にしても、政治劇なのにボカボカ殴り合ってばかりなのは世界観に合わないと思う。
    国会中継などでも議員が殴り合っているのなんて滅多に見ないのだが……。

    リチャード二世の枠組みを使っているのに、リチャード2世とヘンリー4世以外の男性登場人物の扱いが杜撰なのも気になった。
    全員スーツなもんだから全く見分けがつかないし、名前も一切出てこない。
    私はヨーク公しか認識できなかった。
    演出するほうは役者のことを全員把握しているからあれでいいのかもしれないが、下手をすると観客側は「誰か知らないけど色々べらべらと喋っている」と認識するだけで終わってしまう。
    せめて登場人物紹介のパンフレットくらい用意してほしい。

    あと王妃のエピソードを登場させる必要性がわからないし、王妃のキャラクター自体も疑問。
    全然共感も同情もできない。
    さらに言えば、男たちの政治劇なのに最初に出てくる事件が王妃がらみなのもおかしいと感じた。
    結局王妃は政治には絡まなかったし。
    政治に絡むのは男だけ、というのは、ヨーク夫人の削除からも見てとれる。

    個人的には、店員二人が舞台の服の上に上がってしまったのは演出上のミスだと思う。
    服が何を象徴しているかを考えると、あれは絶対にやってはいけなかった。

    詳しい話はネタバレになるのでBOXへどうぞ。

    ネタバレBOX

    スーツ軍団に関しては、もっと個人のキャラクター色を出してもよかったと思う。
    終盤になって退位したリチャード王を崇める男が出てくるが、誰だかわからないのに唐突にそんなこと言われても困るし、もうちょっと伏線が欲しい。
    原作では単にヘンリー暗殺計画なので余計なことを考えなくて済むのだが、なぜわざわざあんな演出にしたのか、するんだったらもっと観客に分かりやすくしてほしい。
    リチャードを崇めているキャラクターは原作にもいるのだから、それを生かして話を組み立てるか、あるいはリチャードを孤立無援と描きたいのなら、いきなりリチャード崇拝者なんか出さないことだ。

    ラストのヘンリーの「身内をひいきしない」も、冒頭のリチャードの台詞のエコーとしては効果的なのだが、そもそも誰が身内なのか把握できていた人は少ないんじゃないかと思う。
    ヨークなんてそれ以前からボコられまくっていたし……。

    ヘンリーが原作でどういう扱いをされているかを知っていると、ラストがグダグダに見える。
    もっと皮肉を利かせて、TV局の名前をシェイクスピアにしたらよかったのに。


    王妃に関しては、買い物依存症で国家財政を傾けさせたくせに新政権からなんのお咎めもないというのも変だし、そもそもなんでそこに王妃を出すかがわからない。
    別にリチャードの政策失敗で多数の損害が出た、でいいと思う。
    不妊症のせいで、買い物依存症・露出狂・男狂いになったというエピソードだけど、あれは今やったら陳腐だと思う。
    キャラクターとして酷すぎて吐き気がした。
    周りの男たちも誰が誰だか分からないので、何がどうなっているのかさっぱり分からないし。
    1人目の男は途中までは認識できたが、2人目の方なんて唐突に登場してすぐ出番が終わってしまったので人物関係が全く把握できなかった。
    この演出家は人物関係のことをどうでもいいと思っているのだろうか。
    そういう演出家なら今後は見たいと思わない。
  • 20110123
    (^・ェ・^)

  • 満足度★★

    つらかった・・・
    冒頭からいきなり大きな岩をぶつけられたような感覚に襲われ、私はショックを受けたまま立ち直れずに最後まで観ていました。なので内容もよくわかりませんでした。終始、大きな声や音にびっくりしていたんですが、表現としての必要性が素人の私にはわかりませんでした。すいません。

  • 満足度★★★★

    見応えアリ。
    圧倒されました。お見事。次回の公演も拝見したいです。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい力作
    昨年から観劇を決めていたが、熱量が半端ではなく、想像を超える力作だった。作・演出の船岩祐太さんは1985年生まれというのだから驚きです。
    原作はシェイクスピアだけれど、むしろシェイクスピアにまったく関心のない人に観てもらいたい。
    演劇好きな人ならまちがいなく「見逃したら損」と言える作品。どれだけ凄いかぜひご自分の目で確かめていただきたい。

    ネタバレBOX

    舞台一面に敷き詰められたたくさんの衣服。開演前、それをたたんでいる女性2人がスタッフかと思ったら、登場人物の女優さんだったので驚いた。カワムラ(小瀧万梨子)とシミズ(守美樹)、2人の女店員は男たちが舞台で繰り広げる政争を見守る庶民であり、男たちに踏みにじられる衣服は荒らされた国土、国民をも象徴しているようだ。本編の合間に、劇団活動をやっているシミズが演劇環境の現状をカワムラに説明し、観客に演劇と社会との関連性を見せてくれる。王妃(岡田さやか)が買い物客の女性として登場し、女性の出産の自由について女店員と口論を始めたりする。この女性は浪費でも満たされない王妃の心情をも吐露する。リチャード王(稲葉能敬)が小泉純一郎よろしく、「私に反対する勢力はすべて抵抗勢力だ!」と言ったり、リチャードを追いやって王座についたヘンリー(中村伝)が現代のマニフェストを読み上げたり、この政争劇は我々に身近に迫ってくる。
    つい最近、内閣改造があったので、臣下たちの節操のない寝返りにどこか共通点を感じて苦笑してしまう。政治状況をめぐり、最近、ネットの一部でメディア権力の横暴、記者クラブ批判などが盛んに議論されてるようだが、この劇中にもカメラマンが登場し、「国民は我々が報道する言葉を通してしか為政者を信用しない」 というニュアンスの台詞を発する。まさにいろんなことを考えさせられる作品だった。
    男たちの乱闘の迫力もドキドキするほど凄い(暴力の効果音を出す手が痛いだろうなぁ)。カワムラが実は妊娠しており、とりあえず実家に戻り、シングルマザーの生き方を選ぶことを告白。女店員たちが生活への不安を語る場面が切ない。舞台上のポールを伝って地下から俳優が出入りしたり、モニター画面を上手く使うなど、演出もよく工夫されている。
    自分が観た回は、難解な長台詞のためか、俳優が台詞をまちがえて言い直す箇所がいくつかあったのが残念。
  • 満足度★★★★★

    良すぎて何も言えない
    新年1本目に見た芝居で、これが来るとは!

    普段、見ないように触らないように考えないようにしてた事を、目の前に差し出された感じです。

    出演者も熱演で、演出も素晴らしかった。
    小さな空間が、小さなこの国に見えました。

    もう、今年はこれを超える芝居を探すのが楽しみです。見つかるかな?
    知り合いという知り合いに、これを見ろと言いたい。というか、言う!

    ネタバレBOX

    俳優座の田中壮太郎さんのブログに、ここ数年で一番面白い芝居だったと書いてありました。

    私も同感です。

    考えないようにしてた、砕けてしまうから。
    逃げたい、逃げたい・・・

    印象的です!

    でも、この国にいるんだから他人事じゃないんです、反省します。
  • 満足度★★★★★

    これはすごいです。
    原作の予備知識ゼロでも楽しめました。
    楽しめたというか、圧倒されてしまいました。

    古典をモチーフに現代を見つめ直す。
    その行き着く先は…。

    当日パンフがしっかりしているのもすばらしい。

    ネタバレBOX

    シェイクスピア×日本の政治×演劇論

    3時間くらいの作品かと思ったら、2時間しか経っていなかった。
    ものすごい濃密な時間でした。

    最後のほうちょっと泣きそうになりました。

    すばらしい希望をありがとうございました。
  • 満足度★★★

    観劇
    かなりの力作。

  • 満足度★★★★

    雑遊の空間で
    観に行って超良かったです。
    何て言ったらいいかわかんないけど…超良かった。

    とても絶妙な時間を体感しました。

    ネタバレBOX

    溢れかえる古着、映像の使い方が好きでした。
    役者さんももちろん皆素晴らしかったです。
    こんだけハッキリ反社会的な芝居って実は珍しい。ステキ。
  • 満足度★★★★★

    (((o(*゚▽゚*)o)))
    砂地『リチャードII』@スペース雑遊、観た。

    名作過ぎて溜息しか出ない。
    リピートしたい!!!

    心を締め付けられ揺さぶられる濃密すぎる2時間。

    久々に完敗な劇(((o(*゚▽゚*)o)))

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