満足度★★★★★
終始泣きそうでした・・・
今回もすごい衝撃を受けて帰ってきました・・・
今回の話は2005年4月25日に起こった「福知山線脱線事故」を
モチーフにしたヒューマンドラマでした。
舞台は、事故に携わった人たちにスポットを当てたものだった
それは、救急救命センターの医師や看護師、消防署特別救助隊、
新聞記者鉄道会社社員、そして、被害者家族。
トリアージとは治療の優先度を選別するための命タグと言ってもいい。
この事故に対するそれぞれ体験したものとは・・・
観劇していて、そこで起こっているかのようなリアルな体験をした。
それは、一人一人の背景になっている設定が明確で
そこから発する言葉の奥深さを感じたからだと思う。
この舞台は一見、悲惨な事故の話のように思うかもしれない
しかし、自分の中に残っているものは、人を愛するという大切さ、
愛がゆえにあきらめなければならない現実の厳しさ、
直面してみて初めて感じるだろうことを感じさせてもらった。
人を思うということはやっぱり大切だと痛感した。
満足度★★★★
骨太なドラマ
実際にあった事故をモチーフにした、人のが人の命を選別することについて考えさせられる、重厚なテーマの作品でした。
小さな劇場で大勢の出演者がいる公演でしたが、空間を上手く使って小気味よい転換が続き、飽きさせないように工夫されていました。
テーマやモチーフは良かったのですが、台詞や音楽が説明的過ぎるように感じました。良くも悪くもテレビドラマ的な、良く出来ている脚本でした。もっと余白を残して、観客に想像する余白を残して欲しいと思いました。
冒頭のトリッキーな始まり方が面白かったのですが、以降はストレートな演出だったので、生の舞台ならではの演劇的仕掛けをもっと入れて欲しかったです。
ここ数ヶ月の間に何十回も劇場に行っていますが、チラシが折り込まれているのを見たのは一度だけ、当日の折り込みチラシも1枚だけと、意図してかそうでないのか分かりませんが、小演劇界から距離を置いているように見えるのが気になりました。個人的には好みの作風ではありませんでしたが、多くの人に訴えかける力のある作品に感じたので、アピール不足がもったいなく感じました。