満足度★★★
「しあわせな世界」
友達も少なく家族とも連絡がつかない僕は、
「しあわせな世界」を一人で観に行った。
真っ直ぐに演劇と向き合っているなぁ、
という印象を受けた。
別に新しいことをするでもなく、
演劇っていう芸術を後世に継承していく劇団なんだろうと思う。
演劇って、まずこうなんだよっていう。
悔しくも笑ってしまった。
彼らは発想力ではなく、
持っている演技力で笑わせようとするから、
こうなると分かっていても笑ってしまう。
役者が地に足をついた上で面白い。
描いているテーマが家族、友達の絆で、
何しろ客席に家族連れが多くて。
僕の隣の親子が、
客席で一つの作品を観ながら、
二人とも声を出して笑って、
二人とも音を漏らして泣いていた。
舞台では「しあわせな世界」が繰り広げられていて、
客席でも「しあわせな世界」が繰り広げられていた、それも僕の隣で。
少し若者には退屈な芝居かもしれないが、
そこが「しあわせな世界」になっていたなら、
それでいいじゃないかと思う。
実はそこに居ました、
みんな聴いてました、ちょうどそこで会ったので連れてきました、などなどご都合主義大行進。だけどこの芝居は、そのへん考えず、キャラを楽しむ型の作品と割り切って観なくては、ナナさん(「7さん」と言うべきか?)の立場などない。それでいて、最後にはなんとか感動モノっぽく持っていけてるのは、子供の心情などの人間の「共通項」がちゃんと描けているのと、「妹」が好感度高く描けたせいなんだろうなあ。
満足度★★★★
ベタっちゃベタだけど
子供の頃のあの楽しくも儚い時代を想い出すような作品でした。
個性的なキャラクターも、そういやそんな奴もまわりにいたなぁ~って懐かしい思いとともに観劇していました。
笑いの要素もありつつ、ほどよく感動的なお芝居でした。
満足度★★★
懐かしい感じ
子供の頃の正義や純真さ、弱さだったり、ちょっと残酷だったりと、懐かしく思い出しました。温かさもある、20年間の兄妹の思い出物語です。
満足度★★★
兄妹
今作品はコメディな部分はあったものの笑い殺されそうになるくらいのコミカルさはほんのちょっと。その分、終盤に観客を泣かせることに終始したらしい本。友情と兄と妹と家族の物語。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
今年観た演劇の中で一番好き
「ベタな感動作」。アニメ的な感動作を演劇にすると、こうなるのでしょう。
ですが、このサイトの"説明"にあるような重い感じは、しません。
鴉霞らしく、いつものラブコメな要素とか、コントみたいな笑いとか、いい具合に織り交ざっていてラクな感じで観られました。
キャスティングがとても良いです。特に兄役のどことなく切ない感じとか、妹役の弱くも強がる感じとか。
ラスト、全員が舞台に登場するシーンは、一人一人の存在感が伝わってきて、なんとも言えないしあわせな世界を感じることができました。