しあわせな世界 公演情報 しあわせな世界」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    「しあわせな世界」

    友達も少なく家族とも連絡がつかない僕は、
    「しあわせな世界」を一人で観に行った。

    真っ直ぐに演劇と向き合っているなぁ、
    という印象を受けた。

    別に新しいことをするでもなく、
    演劇っていう芸術を後世に継承していく劇団なんだろうと思う。
    演劇って、まずこうなんだよっていう。


    悔しくも笑ってしまった。
    彼らは発想力ではなく、
    持っている演技力で笑わせようとするから、
    こうなると分かっていても笑ってしまう。
    役者が地に足をついた上で面白い。


    描いているテーマが家族、友達の絆で、
    何しろ客席に家族連れが多くて。

    僕の隣の親子が、
    客席で一つの作品を観ながら、
    二人とも声を出して笑って、
    二人とも音を漏らして泣いていた。

    舞台では「しあわせな世界」が繰り広げられていて、
    客席でも「しあわせな世界」が繰り広げられていた、それも僕の隣で。


    少し若者には退屈な芝居かもしれないが、
    そこが「しあわせな世界」になっていたなら、
    それでいいじゃないかと思う。

  • 実はそこに居ました、
    みんな聴いてました、ちょうどそこで会ったので連れてきました、などなどご都合主義大行進。だけどこの芝居は、そのへん考えず、キャラを楽しむ型の作品と割り切って観なくては、ナナさん(「7さん」と言うべきか?)の立場などない。それでいて、最後にはなんとか感動モノっぽく持っていけてるのは、子供の心情などの人間の「共通項」がちゃんと描けているのと、「妹」が好感度高く描けたせいなんだろうなあ。

    ネタバレBOX

    「夕焼け番長」が、居酒屋にいる酔っ払いのおじさんにしか見えなかったのは、涙で目が曇っていたからではない! 縞模様の囚人服着て、鉄球の付いた足かせ引きずりながら(時空間を超えた囚人!)、脱走者が何年もホームレス生活できるという街の途方も無い優しさにも感動。
  • 満足度★★★★

    深まりがほしい
    それぞれのキャラクターがいい味を出しててはいるが、こうなるだろうなあというストーリー展開だった。特に…

    ネタバレBOX

    最後妹が事故で亡くなるという結末。最愛の妹の死を描くならもっと深まりがないと物足りないんだな。
  • 満足度★★★★

    ベタっちゃベタだけど
    子供の頃のあの楽しくも儚い時代を想い出すような作品でした。
    個性的なキャラクターも、そういやそんな奴もまわりにいたなぁ~って懐かしい思いとともに観劇していました。

    笑いの要素もありつつ、ほどよく感動的なお芝居でした。

    ネタバレBOX

    両親、友人と死に別れしてるから、妹は死なせないで別れを表現してほしかったなぁ・・・・
  • 満足度★★★

    懐かしい感じ
    子供の頃の正義や純真さ、弱さだったり、ちょっと残酷だったりと、懐かしく思い出しました。温かさもある、20年間の兄妹の思い出物語です。

    ネタバレBOX

    兄妹愛は、とても感じました。
    ニンジンの子供時代のドギマギ感と、高校から大人への成長度合いが、良く出ていたと思います。
    ボウフラのフラフラ感が、リアルで、ちょっと、心配(?)に、なってしまいました。
    20年後の彗星で、又、誓うところは、素敵だと思いました。私は、べた好きなので、ゆる~いストレートに、感じてしまい、心地よさも楽しめましたが、やや物足りなさも感じてしまった・・・
  • 満足度★★★

    兄妹
    今作品はコメディな部分はあったものの笑い殺されそうになるくらいのコミカルさはほんのちょっと。その分、終盤に観客を泣かせることに終始したらしい本。友情と兄と妹と家族の物語。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    両親を事故で亡くした富雄と麻由美の幼い兄妹。二人は親戚に引き取られる形でその町にやってきた。しかし親戚の西本家でも同じ事故の犠牲となって理枝の母が亡くなっていたのだった。母の事故の原因となった富雄と麻由美の両親を恨む理枝。だからその子供たちの富雄と麻由美も許せなかったのだった。

    しかし、富雄と麻由美にはガキ大将やにんじんと言われる温かい人達との友情が芽生えていく。そんな皆に囲まれて二人は紆余曲折しながらも大人になるまでを綴った物語。

    小学生から中学生までの彼らの青春はまるでアニメちっくでワタクシが一番ウケたのは風見鶏(久高)の仕草だ。毎回と言っていいほど久高にはヤラレル。なんつーか、やっぱキモイほどに面白いのだ。

    水に戯れる夏休みの子供みたいに彼らはいつも賑やかに過ごしていたが、麻由美が高校生になったころに施設に勤めることを希望するようになる。それは寂しい思いをしている子供たちを少しでも幸せにしてやりたい。という気持ちからだった。大人になってその夢が叶い自身も幸せそうにしていた麻由美だったが、ある日、自動車事故によってその命が絶たれてしまう。

    絶望に打ちのめされる富雄。時が止まったかのように呆然自失となった富雄を友人たちが麻由美を引き合いに出して励ますシーンはやはり泣ける場面だ。

    今は亡き麻由美が彗星に願いをかけた言葉「お兄ちゃんが幸せになりますように・・。」兄弟愛を前面に出したベタな物語だが、まっすぐ伸びた直球勝負はやはり心が打たれるのだ。

    物語は正直言って雑だ。ストーリーの全てがコメディなら、笑わせてくれればそれでOKなのだが、こういった芝居の場合、やはりもうちょっとじっくり練りあげて欲しいと思う。キャストらの演技力にも課題が残り、少し惜しい気もしたが、コメディと感動でのMIX劇だった為に、少し辛口になってしまう。
  • 満足度★★★★★

    今年観た演劇の中で一番好き
    「ベタな感動作」。アニメ的な感動作を演劇にすると、こうなるのでしょう。
    ですが、このサイトの"説明"にあるような重い感じは、しません。
    鴉霞らしく、いつものラブコメな要素とか、コントみたいな笑いとか、いい具合に織り交ざっていてラクな感じで観られました。
    キャスティングがとても良いです。特に兄役のどことなく切ない感じとか、妹役の弱くも強がる感じとか。
    ラスト、全員が舞台に登場するシーンは、一人一人の存在感が伝わってきて、なんとも言えないしあわせな世界を感じることができました。

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