満足度★★★★
2011年5月14日 帝国劇場
初演以来、何度となく観てきた『レ・ミゼラブル』も、10周年記念の'97年を最後にしばらく離れていたが、オリジナル演出版としては最後になるとのことで、スペシャルキャスト公演と銘打った、歴代主要キャストの出演日を選んで鑑賞。今井清隆がバルジャン、鹿賀丈史がジャベール、テナルディエ夫妻が斉藤晴彦と鳳蘭、エポニーヌが島田歌穂、ファンティーヌが岩崎宏美、マリウスが石川禅、アンジョルラスが岡幸二郎、司教が林アキラ。コゼットは今回の公演キャストの中から神田沙也加。初めて観た今井バルジャンだが、これまで観たバルジャンの中では一番よかった。鹿賀ジャベールは'87年初演時のあの素晴らしさを思うと、やや残念な出来。岩崎宏美は、ファルセットが多くなり、ぎりぎりこなしている感。素晴らしかったのは石川マリウス。これでこの演出版を観るのも最後かと思うとやっぱりしみじみさせられた。
満足度★★★★★
「列に入れよ!われらの味方に!われら夢見た明日が来ると!明日が!」
ついに観た!
ロンドンオリジナルバージョンではこれが最後という、レ・ミゼです!
(…ということは違うバージョンが観れる日が近いということか。
それも楽しみ。)
しかし、何度観ても感動に涙してしまう。
本当にバランスが良くて、よくできた作品なのでしょう。
ミュージカルは偉大です。
今回の公演では合計3回チケットゲット。
仕事の合間を縫って、まずは1回目が観れて幸せです。
キャストでは、前回はデカレンジャー・スーパー戦隊出身の
菊地美香さんの「幼く可愛らしい」コゼットが
個人的には最大のイベントでしたが
今回は欠席で残念。(代わりに神田 が出演)
今日は中山エミリ、確かに幼いかわいさとは言えるかも?
山口祐一郎バルジャンは、さすがの安定度。
(人によっては癖のある歌い方が気になるかも。)
三波豊和テナルディエは検討していますが、
ご自身の人の良さや優しさ、丸さが出てしまって、
役独特の「アク」が無くて、いまひとつ。
満足度★★★★★
感動をありがとう!【☆20】
<“帝劇開場100周年記念公演”>
観客、演者さん、劇場のスタッフの皆さん他、熱気&活気があり、舞台・音響・照明・衣装等々、威厳と重みを感じる至高の舞台でした。着座で4回、スタンディングオベーションで3回、計「神7(セブン)」の領域でした。まさかでしたが、本当に、涙とハナミズが滝の様に溢れ、みっとも無い状態になってしまいました。【☆5×2】です。「別所さん」「今さん」の2トップは双璧、別所さんは良い意味で大先輩山口さんの“pp”の歌唱法を旨く継承され、聴き応えがありました。「笹本さん」「新妻さん」は勿論、「三波さん」に加え子役の皆さん方も凄く良い演技をされてました。あたり前の事なのでしょうが、全ての台詞が音符上に乗っかった、正に『ザ・ミュージカル』を久々に堪能しました。
<この国の行く末は・・。>
人間不振に陥り荒んだ心根を持たざるを得なかった『悲惨な人々(レ・ミゼラブルの意)』を代表する主人公が、“無償の愛”に目覚め“生き直し”最後は聖人となって天に召されるという、ナポレオン1世没落後の1815年からルイ・フィリップ王迄の18年間の物語(ふぅ~ん)。然而、いつの時代も“無償の愛”で人々を導く救世主は現れず、共産圏・自由圏が崩壊し、そして今、搾取民族の知略・戦略で待った無しの疑心暗鬼なグローバルなんちゃらの“勝ちor負け(Yes or No)”2極しか無い世界に捲き込まれ・・最後に本音と建前をモットーに『世界で唯一完成された社会主義国家』を形成したこの国が崩壊する(あっもう崩壊してんのか?)・・大企業(見せかけの大樹)、政治家(霞ヶ関のパシリ)を盾にせず、表に出て来てなんとか・・出てくる訳けないか(一昔前、表に引きずり出されかけたが、賢いので、出されない方法を会得した方々=この国の文化・歴史の象徴、約540万人の組織の顔なき上層部の面々)・・いつの世も個々人で、耐え凌ぎ、自分自身で家族を守るきゃ~ない。そして心にゆとりがある人、心に乾きを感じる人等々、皆でお芝居を観に行って、怒り・驚き・ときめき・共感し・泣き・笑い“無償の愛”の美談に涙する・・自分が出来ない事を擬似体感し、時に感動を得、それを明日への糧としながら心豊かな実生活を営む・・皆がそうすれば、この国の行く末は・・。。(飛躍した上、短絡的すぎました。反省(^ω^)ゞ)
<ハナモズクさんのコメント>
『満点!!☆5個×2』さすが~プロの役者さん、脚本も演出も最高に良かったです、自分自身の心の葛藤を他人(牧師さん)との関わりの中で変え、無償の愛に生きる姿を観て感動しました。
満足度★★★★★
過ぎた日に乾杯!
まさに、この歌詞の心境でした。
今まで、通算100回は超えると思われる観劇歴ながら、実は、このスペシャルキャストには、初見の方がいらっしゃいました。鳳蘭さんのテナ夫人。さすが、貫禄が違いますね。
せっかく、招待券を頂いていた頃は、子育て真っ最中で、私が初めてこの作品を観たのは、父亡き後、一番信頼している劇評家の萩尾瞳さんが、まだ無名だった岡幸二郎さんを大絶賛されていたからでした。
あの時、帝劇の最後列で、岡アンジョルラスに出会った時の感激は未だに忘れられません。
看板に偽りなく、このミュージカルは、本当に、無名な俳優をスターにできる作品だと、嬉しい驚きでいっぱいでした。
あれから、何年でしょう?たぶん、その頃はまだ生まれていなかっただろう、加藤清史郎君の健気なガブローシュ振りを拝見しながら、このミュージカルがどれだけ、たくさんの実力あるミュージカルスターを育て上げて来たかを思うたび、涙が溢れて困りました。
前回のスペシャルキャストの時と違って、今回は、若いアンサンブルの実力も素晴らしく、全くベテラン勢と遜色がないので、観ていて、気持ちの良いことと言ったらありません。
客席にたくさんの女子高生の団体がいましたが、たまたまこんな舞台を観られてしまった彼女達は、幸せ者だなあと、つくづく羨ましくなりました。