かんとだき(再演) 公演情報 かんとだき(再演)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    高倉良文さんが圧巻だった
    まったく無関係にみえる、戦後まもない大阪の話と現代の東京の話が、最後にうまくつながり、オチも見事に決まった。
    戦後の大阪の話には特攻隊員のエピソードがでてくるが、ヒロイックに流れず、また、兵士のメンタリティーは現代のオタクたちに受け継がれていないわけでもないという展開とあいまって、現代性を持ち得たところがすぐれていると感じた。

  • 満足度★★★

    ぐつぐつ煮えてましたね
    舞台の上が。
    なかなか熱い「かんとだき」、いや、舞台だった。

    まさに浪速の人情喜劇。
    熱い心を持った人たちが、熱く、熱っ苦しいほどの情熱を振りまいていた。

    ネタバレBOX

    冒頭から力業で引っ張っていかけれたという感じで、あれよあれよで、笑ってほろりとさせて。

    「大事な人のために、死ぬことができるか(死ぬほどの苦労を厭わないか)」というテーマ(ちょっと、きな臭い感じがしないでもないが)で、戦争帰りのヤクザたちが、戦場で果たせなかった想いを、通天閣という大阪の象徴の復活にかけて奔走するストーリー。
    これ1本でぐいぐい進めたほうがよかったのではないだろうか。

    サブストーリーとして、現代の秋葉原オタク文化とその仲間たちの絆を描いていくるのだが、これが、単にコスプレをしたかったのできないかという内容。
    オタク大会の様子も、別に後への伏線になるわけでもないし、特に面白いわけでもない。

    ラストにこの戦後間もない頃の大阪のストーリーと、現代アキバのストーリーがわずかに重なるのだが、それは「重なる」というよりは「カスル」程度の印象。

    「人の絆」的なテーマがあって、それを現代のオタクたちにあてはめて見せていきたいのはわかるのだが、それを強く主張するのは、メイドカフェの店長のほうなのだ。
    だから、てっきり通天閣のほうに出てきた花子との関係は店長のほうにあるのかと思っていた。花子が体験したスピリッツを受け継いでいたと。というより、店長の歳の話がしつこく出てきたので、ひよっとして、店長は花子? なんて思ったりもしたのだが、違っていた。オタク青年のほうに、花子はつながりがあったということになっていた。
    これはすっきりしない。メイドカフェの店長の位置づけがだ。
    もし、オタク青年のほうのつながりにするのであれば、もっと執拗に友人とのつながりを持とうとしたりしたほうがよいのではないだろうか。

    わざわざ2つのストーリーを走らせる意味のようなものをあまり感じなかったのだ。
    ストーリーを別々に走らせるのではなく、せっかくの舞台なのだから、もっとうまく重ね合わせたりなど、いろいろなことができたのではないだろうか。
    そこが少し残念ではある。

    ついでに書いてしまうと、メイドカフェの店長の大股開きは、あまり楽しくない。お上品にやれ、というのではなく、面白くやってほしいのだ。つまり、笑わせてほしい。店長のキャラクターがわかりにくくなってしまうし。

    とは言え、ネコ脱出はとても気に入った。
    まさに、「かんとだき」のように、いろんな具であるキャラクターが濃くいい味を出していて、楽しいのだ。
    また観たいと思った。
  • 満足度★★★★

    通天閣編に感動
    戦後の大阪を舞台に通天閣再建にもじどおり命を張る男たち、こちらは文句なし。ひるがえって、現代の秋葉原メイドカフェを舞台にした物語はイマイチ物足りない。つながりが通天閣編の子孫ということぐらい。いやこれが今を生きている私たちの現実ということを描きたかったのだろうか。

  • 満足度★★★★

    あ~面白かった
    愛と心のこもった、コメディでした。

    まさか!の船戸さんの店員役には、ビックリ!でも、しっかり笑わさせて頂きました。それにしても、力量のある役者さんに、あの配役!なぁんと贅沢な作品(o~-')b

    ネタバレBOX

    元ヤクザが終戦後、日本と大阪の復興の為に、通天閣を建て直しちゃう為に、頑張っちゃう!夢と人情のお話と、現代秋葉系おたく文化の、友情と恋の話が、交差されながら、面白可笑しく、進んでいきます。
    多少強引な場面展開も、あったが、役者さんの勢いで引っ張ってくれるので安心して、ついて行けました。
    濃いキャラの面々が、暴れ?てくれるので、ほとんど黒幕のシンプルなセットの空間利用が、活きていると思いました。
    ケンカのシーンは、スピードとリアル感が、とてもありました。
    大阪元ヤクザ達の話の方が、好みでしたが、ラスト、コスプレおたくが、花子の孫だったと、つながったのが、良かったです。
    それにしても、やけにデッカイ!メイドがでてきたと思いきや、!!!お口半開きで、お目めはパチパチ、私にとっては、あり得ない配役で、面白かったです。当パン配役名には店員、そのセンスも好きです。
    高倉良文さん村手龍太さんが、特に良かったです。又、次回作も、楽しみにしてます。

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