満足度★★★
「終わり良ければすべて良し」的な?
東京旗揚げであった第4回公演作品を、15周年を記念してここまでの軌跡も加味して改訂したとのことで、近年の硬派なタッチとは異なるファンタジックなオモムキ。
前半はアニーとプチがどうやって生計と立てているか全く見えない…どころか想像すらできず、説得力に欠けるというのが大きな欠点ながら、メインとなる2女優の演技が良くてトントン、な感じ?
が、冒頭の伏線を受けてアニー自身も気付かなかった真実が天使(!)によって明かされてからは、事態の進展を「うまく行けば良いが…」とハラハラしつつ見守る気持ちによって引き込まれる。
そうして迎えるラスト、まだ幼いプチに、別れの理由を海外に行くことにしようとする周囲を押し切って真相を伝えるアニー…。
う~ん、「泣かせ逃げ」じゃないか、それはズルいぞ。しかも大いに泣かせた後にこっそり涙をぬぐうための暗転すら配さないとは何たる配慮の無さ!
そんな終わらせ方、絶対に認めないからなっっ!!!(笑)
とはいえ、天使と共に去る前に壁があるハズのところを天使とともにアニーが通り抜けることによって「そっちの世界」に行ってしまったことをさり気なく表現する演出や、そのアニーに対して歌うジュリー(最初に登場した時は痩せたディヴァインかと思った(爆))の歌をバックに登場人物たちが一礼をしてハケるラストなども良く「終わり良ければすべて良し」的な?
満足度★★★★★
心のハードコア
昨日観劇してきました。
今回は再演とのことで、私は残念ながら初演は見たことが無かったのですが、この作品を見た後、初演はどんな感じだったのかなと、とても気になる舞台でした。
この舞台には主役が2人いて、ポワンとしているアニと障害を持ちつつ、しっかり者のプチ。
アニの中盤からの凛々しく変わる姿はかっこよかったです。方やプチは登場した瞬間からキュンキュンさせられっぱなしの可愛いキャラクター。でも可愛さだけではなく、純粋さが故に笑わされる箇所が有ったり泣かされる部分も有ったりでとても好きでした。