狼なキミとエンドレスな魔女 公演情報 狼なキミとエンドレスな魔女」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.5
1-2件 / 2件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★

    なんだか、他の劇団の作品を観てるような
    いつもと違う感じがした。
    もっと、長いおはなしで前後編あっても
    おもしろかったなーって感じました。
    キャラはみんな強くて赤い人達と、モビルスーツみたいなマスクがかっこよかったです

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    新型コロナウィルスのパンデミックに苦しめられた現実の意識下、そこへ20年後の日本でさらに新種のウィルスがといった仮想恐怖の刷り込みをするような描き。そしてタイトルにある狼や魔女といった怪し気なモノが、物語でどのような役割を果たすのか興味を惹く。

    説明の「ここは本土から800㎞の離島に存在する国営研究施設『新東京国立免疫センター』」、その舞台美術は廃墟のような怪しさ。一見奇異な世界観、その雰囲気作りと関心を惹く上手さ。
    公演の魅力は怪しい施設、実験(被検<験>者)がどうなっていくのかといった謎めいた展開。それを躍動感溢れる演技で観(魅)せるところ。

    ただ残念なのは、不気味な雰囲気を漂わせているわりには、施設内にいる人々ー(被検<験>者)は何故か明るく振る舞っている。その幻影的な妖しさと現実的な足あとのギャップに違和感をおぼえる。また冒頭、この施設に来た女性の現れ方が唐突で、物語の展開…時間差が感じられない。そのため物語の現在<時点>が暈けてしまったのが勿体ない。
    (上演時間1時間50分 途中休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術は 段差ある二層、中央に階段があり左右ほぼ対象に作られている。一階部は左右に柵がある。段差があることから上り下りによって躍動感がうまれる。また早く大きな動きはダイナミックに観える。冒頭 薄暗く雰囲気は廃墟工場で、全体的に怪しさが漂っている。また天井に電球がランダムに吊るされ、暗闇にそれが灯ると幻想的な光景へ。

    冒頭、暗闇に一人の女・陽<ハル>が現れ、下手の柵に収監?されている男・アンラッキーと話し出す。男の手に手錠、しかし凶暴性は感じられない。暗転後、数人の男女が談笑している。皆 白いツナギ服で番号が付いている。また時々 赤いツナギ服の女性が現れ、悪戯をしているよう様子。
    説明から、ここは本土から約800kmの離島に存在する国営研究施設【新東京国立免疫センター】ということ。そして状況背景は、幾度となく猛威を振るった【en:dless】ウィルス災害と第3次世界大戦により激変した日本国民数その数…2000万人ということ。施設で何らかの検査を行っており、ツナギ服の白・赤はその抗体・免疫性の違いで隔離<色分け>しているよう。

    或る日、白ツナギの男・ナナトが 赤ツナギの女?を見かけ興味を持つ。この施設では違う色の服を着た者同士が交流することは出来ないし、監視もされている。女の番号は008で、横にすると ∞…通称エンドレスになる。本土に渡ったこともなく、生まれも育ちもこの施設内、そして名前もない。いつしか二人はお互いを意識し合う。
    施設長・日向、通称マザーは、二人の淡い恋を心配している。しかし二人は施設を抜け出し本土に渡る決意をする。そんな二人を助ける仲間たちだが…。

    実は マザーは魔女で、冒頭のアンラッキーとの間に生まれた子が エンドレスである。そして、冒頭の女はナオトとエンドレスの間に生まれた子である。マザー(魔女)とアンラッキー(狼)の孫にあたる。背景も衣裳も同じ、魔女も人狼も年を取らない?という設定ゆえか、祖父と孫の邂逅後、すぐに何年か遡行する展開は分かり難い。タイトルにある 狼と魔女そしてエンドレスの関係を最後まで謎めかしておきたかったのだろうか。
    もう少し早い段階で全貌を明らかにし、「遠い未来で紡がれる、種族を越えた友情または愛情」を印象深く観せてほしかった。
    次回公演も楽しみにしております。

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