満足度★★★★★
秀作
様々な過去を抱いた人たちの集まる町に引っ越してきた3人家族。今までの公演の登場人物たちというのも10周年作品にふさわしい。全部観ていればああこの人はあの作品の人だと気づきながら観ることができたのに。しかしそうでなくてもしっかり楽しめた作品でいた。
満足度★★★
おぞましい世界
乞局の10周年記念の作品ということで、過去の作品に出てきたキャラクターたちによって描かれる物語になっていました。それぞれ心に闇を抱える犯罪者が集まる町に新たな家族がやって来てという話で、痛々しく重いシーンが多いのですが笑えるところもあり、観終わってからの印象は意外にヘビーさを感じませんでした。
途中それぞれの人物のエピソードを読み上げるシーンがありましたが、そういう説明的なシーンを作るということは登場人物が多すぎたのかもしれません(構成的にはとって付けた感がありましたが、ビジュアル的には印象に残るシーンでした)。
それぞれの人物がどのような人かが分かって来て、いよいよこれからそれぞれの関係が展開して行くのかなというところで終わってしまった感じがしました。110分の上演時間中に飽きることがなかったので、もっと時間を長くして人々の絡みを見せて欲しかったです。
どの役もエキセントリックなキャラクターで、役者がその雰囲気を上手く出していた思います。元警官の落ちぶれっぷりや、多重人格者のじわじわと詰め寄る様子、自分の血で絵を描く画家のマイペースぶりがとても不気味で引き込まれました。冒頭に出てくる象徴的な浮浪者の2人も良かったのですが、その後あまり物語に絡んで来ないのが残念でした。
空き缶と枕木を使った立体的な美術(登場人物の再利用に合わせて、素材の再利用をしたのでしょうか?)は不安げな重苦しさを出していて良かったです。
ちなみに、最前列に席は物や液体が飛んでくる可能性があるので、気をつけた方が良いかもしれません。
満足度★★★★
表現の大切さをみた110分
はじめて見ましたが、忽局特有の人間ドラマに、暴力のあるR15的なドラマがいっしょになって、表現のある芝居のあった、110分でした。