満足度★★★
題名の違和感が全てに繋がる
「この雨降り止まぬ時」ならすんなりと胸に伝わるのですが、「この雨ふりやむとき」という題名のしっくり来なさが、作品の本質にも繋がっている気がします。「この雨がやむ時」なら、どうだったか?などと、余計な邪念が湧いてしまいました。
傑作戯曲だとは思うものの、キリスト教に対する浅薄な知識しかない、この作品の重要な骨格となる問題について、どうしても、自らに引き寄せて、共感し辛い部分がある、私には、やや疲れることの多い芝居でした。
ミスキャストと思われる方もお二人いて、もっと違うキャストで、もう一度観てみたい作品ではありました。
ただし、須賀さんは、とても良い役者さんだなあと、再認識。田畑さんとの若い二人のシーンには、常に心が奪われました。
満足度★★★★
もう一度観たい
昼の部を観賞。
説明通り、ラブストーリーでミステリーな物語。
原作、読み直したいですね。
もし、原作を先に読めていたら(予備知識あったら)
もっと楽しめたかも。
ただ、残念ながら、この作品の良さが伝わっていないのか、
入場者数が見た目にも少ないのが分かりました。
座席数に対して、6~7割でしょうか。
あぁ、惜しい。
もっとみんなに見てもらいたい。
満足度★★★★
`わからない’の面白さは後をひく
1959年から2039年の間に起こる家族4世代の芝居は一見すると謎解きゲームのよう。
オーストラリアとロンドンを行ったり来たり、時も遡ったかと思うと、次は未来。。と言った具合。。でありながら、親子、夫婦という家族の鎖でつながれたストーリーは舞台を観ていれば、自然と頭に入って来る。壮大なスケールで人とは何たる動物かを描いた傑作戯曲は、観劇後にジワジワと効いてくる。なが〜〜〜く後を引く芝居をご堪能あれ。
満足度★★★★
tptらしい良作だが…
劇の構造も人物の内面も複雑なこの作品を丁寧に表現した役者さんたちに拍手。
それだけに、お客さんの少なさが残念だが、地味な作品だからしかたないのか。はたまたパブリシティ不足か。